誘導路裁判 国の暴論を追及 〝原告適格ない〟!?

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週刊『前進』04頁(2845号03面06)(2017/05/22)


誘導路裁判
 国の暴論を追及
 〝原告適格ない〟!?


 5月16日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判の弁論が開かれた。三里塚反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生は、市東孝雄さんの家と畑を包囲するB滑走路と第3誘導路への怒りを新たにして闘った。
 被告の国と成田空港会社(NAA)は、昨年6月以来、市東さんを攻撃する暴論を主張している。
 「原告市東は自由意思で天神峰の家に戻り住み続けているから騒音被害を受忍すべき」「市東の居宅は土地収用法で収用されるはずだったので人の居住を予定していない」「市東に原告適格はない」
 祖父の代からの農地を受け継ぎ、この地に住み営農を続ける市東さんに対し、この言い草はなんだ!
 弁護団は被告を追及してきたが、その中で国は、成田空港の事業認定が失効した事実について「不知」=知らないなどと答えてきた。市東さんに向け「強制収用は今でも可能だ」と言わんばかりの態度だ!
 この日は陪席裁判官の交代に伴う更新手続きとして、弁護団が1時間に及ぶ意見陳述を行い、第3誘導路の供用停止と、市東さんへの暴言撤回を求め、再度の求釈明を行った。
 十数人も居並ぶ国・NAAの代理人は、貝のように全員口を閉ざしている。法律をねじ曲げて国策に奉仕し、人民の生活を踏みにじるのが彼らの仕事だ。
 裁判長は、被告に対して「『収用されるはずだった』というのは、原告適格の問題と法的にどのように関連しているのか」と次回までの釈明を求めた。当然の質問だが、あまりにもデタラメな被告の主張の体裁を繕うための助け舟とも言える。次回期日を7月11日として閉廷した。
 千葉県弁護士会館で、太郎良陽一さんの司会で報告集会が開かれた。葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が、被告の暴言の撤回を求めて徹底追及する決意を明らかにした。また、NAAが5月9日付準備書面でWHO(世界保健機関)の「欧州夜間騒音ガイドライン」について、「わが国の健康被害の判断に用いるのは誤り」だと真っ向から否定したことを強く弾劾した。
 動労千葉の滝口誠さん、「市東さんの農地取り上げに反対する会」の連帯発言を受け、最後に太郎良さんが、強制執行阻止署名への取り組みの強化を訴え、7月9日に三里塚現地闘争を行うことを発表した。

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5・25請求異議裁判・デモ
 5月25日(木)午前9時 千葉市中央公園集合
 千葉市内デモ~署名提出
 10時30分開廷 千葉地裁

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