3人を即時釈放せよ 関合労 西宮署包囲しデモ

週刊『前進』02頁(2846号02面05)(2017/05/25)


3人を即時釈放せよ
 関合労 西宮署包囲しデモ


 5月20日、「労働組合つぶしの不当逮捕弾劾! 許用皓(ホヨンホ)さんたち3人を直ちに取り戻そう! 兵庫県警西宮署包囲デモ」が80人でかちとられた。関西合同労組阪神支部が春闘統一行動で「かねひろ運輸」での門前闘争を闘ったことを、兵庫県警が「建造物侵入」にデッチあげ、5月12日に3人の組合員を不当逮捕した弾圧への反撃である。
 デモ前に西宮署直近の親水南公園で関西合同労組の黒瀬博匡委員長は次のように訴えた。「許さんは、2000年に不当解雇され、解雇撤回を求めて17年間闘いぬいてきた。かねひろ運輸に解雇撤回しろと、毎年申し入れを行ってきた。当たり前の組合活動を罪だというのだ。絶対に許せない。衆議院法務委員会での共謀罪法案の強行採決を弾劾する。安倍は労働組合の闘いに震え上がっている。許支部長は、民主労総とひとつになって国際連帯で戦争を止める、その最先頭で闘ってきた誇るべき指導者だ。3人の組合員は誇るべき仲間だ。絶対に取り戻そう」
 関西合同労組阪神支部の仲間は「許さんの17年の闘いは、獄中42年の星野文昭さんの闘いと一体だ。権力・資本に対しすべてを奪い返す闘いだ」と述べて、許さんからのメッセージを紹介した。
 許さんは「人間らしく生きるために労働運動を学び身を投じてきた。権力は私の闘いを封じこめようとしている。自分の誇り、尊厳を持って、身体的な苦痛は多い中でも、最後まで頑張ってなんとしても弾圧をはねのけたい」と断固たる戦闘宣言を発している。
 婦民の仲間は「今回弾圧された山本美知子さんは婦民全国協・関西ブロックの代表だ。婦民が戦争に反対し闘い続けていることへの弾圧であり、共謀罪の先取りだ。しかし、弾圧は団結をつくる。『婦民新聞』の新たな読者が今日参加している。3人を奪還する」と決意を表明した。全国水平同盟の仲間は、更地化攻撃を打ち破ってきた住宅闘争の地平を明らかにし、21日の高槻植木団地での狭山集会への結集を呼びかけた。
 デモは圧倒的だった。「仲間を返せ! 組合つぶして戦争するな!」のコールが西宮署を包囲。許さんに「必ず奪還します!」と声を届けた。3人の早期奪還をかちとろう。
(関西合同労組阪神支部 古田進)
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