大坂同志は無実だ! 「殺人罪」デッチあげ弾劾 革命的共産主義者同盟

週刊『前進』04頁(2851号01面01)(2017/06/12)


大坂同志は無実だ!
 「殺人罪」デッチあげ弾劾
 革命的共産主義者同盟


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(写真 東京地裁前で「大坂正明さんは無実だ」と訴え【6月7日】)


 6月7日、日帝・警視庁は5月18日に大阪府警が広島市内で不当逮捕した2同志のうちの一同志を、46年にわたって「殺人」容疑で指名手配していた大坂正明同志であるとして不当にも再逮捕した。また大阪府警はもう一人の同志を「犯人蔵匿」で再逮捕した。2同志は完全黙秘・非転向で闘っている。革共同(中核派)は満身の怒りをもって2同志の再逮捕を徹底弾劾する。すでに本紙2848号(6月1日付)で声明を発表したが、重ねて言明する。大坂同志は百パーセント無実である。事件には一切かかわっておらず、「殺人」容疑は完全なデッチあげである。革共同は2同志の即時釈放、起訴攻撃粉砕のために全力で闘う。すべての皆さんがともに闘うことを訴えます。

星野再審闘争が大坂無実を証明

 大坂同志は1971年11月14日の沖縄返還協定批准阻止・渋谷暴動闘争での「機動隊員の死亡」を口実に、1972年2月21日に星野文昭同志とともに全国指名手配された。星野同志は75年8月に逮捕され、無実でありながら無期懲役判決を受け、現在徳島刑務所で無実を訴え、再審を要求して闘っている。
 星野再審闘争の中で星野同志の無実は徹底的に明らかにされた。大坂同志の指名手配の根拠は星野同志と同じである。それゆえ星野同志の無実の証明は大坂同志の無実をも同時に示すものである。
 星野同志の「実行行為」を想定した証拠は、逮捕された学生たちの「供述調書」だけである。物証や第三者の証言などまったくない。警察・検察は学生たち(半数が少年)を密室で長時間、拷問的に取り調べ、うその「供述」を強制した。取り調べの過程では検事が少年の両親を取調室に呼び入れて、父親に少年を殴らせ心理的に追い込むことまで行った。このようにして6学生のうその「供述調書」をデッチあげたのである。6人のうち5人は裁判の過程で「供述は強制されたもの。自分の記憶とは違う」と証言した。
 星野再審闘争の過程で無実はさらに一層明らかとなった。『国際労働運動』21巻星野特集が星野同志の無実を余すところなく証明している。
 検察は現場目撃者11人の供述調書の証拠開示をかたくなに拒否している。開示すれば星野同志の無実がたちどころに明らかになるからだ。この検察の証拠開示拒否こそ、星野同志・大坂同志が無実であり、容疑はデッチあげであることを決定的に示している。
 5月31日に東京で行った記者会見でも、弁護団から2人の同志の無実が鮮明にされた。集まった記者は『国際労働運動』21巻星野特集に深い関心を示した。質疑応答では記者からも「過激派なら誰でもよいという公安警察や裁判所の体質があると思う」との声が上がった。

71年渋谷暴動は正義貫いた闘い

 権力は大坂同志、星野同志の無実を百も承知でデッチあげを行い、大坂同志を46年にわたって指名手配し、星野同志を42年間投獄してきた。そして今、再逮捕を機にマスコミを動員してデマ・キャンペーンを展開している。まったく許しがたい権力犯罪である。腹の底からの怒りを抑えることができない。
 大坂同志と星野同志に対するデッチあげ弾圧は、沖縄返還協定の批准に反対して闘われた71年11・14渋谷暴動闘争が日帝の暴力的階級支配を決定的な危機にたたき込んだことに対する支配階級の報復である。「沖縄返還」政策は、沖縄県民の「本土復帰・基地撤去」の願いを逆手に取って、米軍基地の固定化、永久基地化を狙うものであった。日米交渉では「有事の核持ち込み」の密約まで交わされていた。渋谷暴動闘争では、沖縄の闘いになんとしてもこたえようと、数万人の青年労働者・学生が権力によるデモ・集会禁止、警察の警棒乱打、ガス銃水平撃ちなど殺人的暴挙と真っ向から対決し、命をかけ、人生をかけて、返還協定批准阻止に立ち上がったのだ。
 その闘いの正義は、その後の歴史と闘いが明らかにしている。現在、安倍政権は沖縄を朝鮮侵略戦争の出撃基地として強化し、辺野古新基地建設を強行している。これに対して「基地の島・非正規の島」の現実を根底から覆す闘いが力強く前進している。71年渋谷暴動闘争の正義は、本土・沖縄の青年労働者・学生の闘いに脈々と引き継がれている。のみならず大坂同志、星野同志とともに決起した数多くの反戦派労働者が動労千葉、動労水戸をはじめとする今日の階級的労働運動の源流をつくり出し、前進しているのである。

共謀罪と弾圧を粉砕し安倍倒せ

 今回の弾圧に関して、国会前で共謀罪粉砕に立ち上がった人びと、そして労働運動の現場から「中核派がんばれ!」の声、支持がたくさん寄せられている。多くの人びとが権力のデッチあげと暴力に憤慨している。共謀罪法案と不当逮捕に対する怒りはひとつになり、安倍政権打倒へ向かっている。森友学園に続く加計学園疑獄で、安倍と一部の資本家がいかに権力を利用して公的資産を私物化し富をため込んできたかが暴かれた。「安倍を逮捕し監獄にぶち込め!」が圧倒的な労働者人民の声である。
 革共同は、弾圧粉砕、共謀罪阻止、安倍打倒へ総決起する。都議選に勝利し、国鉄決戦と階級的労働運動の巨大な前進をもってプロレタリア革命に必ず勝利する。今こそ星野同志と大坂同志の解放を! 権力犯罪と闘うことが戦争を阻止する。ともに闘おう。

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