71年2度の沖縄ゼネストに応え 大坂同志は渋谷闘争に立った

発行日:

週刊『前進』04頁(2851号04面01)(2017/06/12)


71年2度の沖縄ゼネストに応え
 大坂同志は渋谷闘争に立った

(写真 1973年春の全軍労牧港支部のストライキ )


 安倍政権は共謀罪弾圧そのものとして5月18日に広島で2人の同志を不当逮捕した。うち1人を大坂正明同志だと大宣伝して6月7日に再逮捕し、1971年の渋谷暴動闘争での「殺人罪」デッチあげを狙っている。大坂同志こそ星野文昭同志とともに140万沖縄県民と団結して闘いの最前線に立ち続けてきた同志だ。大坂同志は無実だ! 殺人罪デッチあげを絶対に粉砕しよう。

全軍労の決起と弾圧粉砕は一体

 「基地の島」の根底的な変革を目指す沖縄の労働者階級の闘いは、71年に沖縄返還協定批准阻止闘争として頂点を迎えた。5月19日と11月10日の沖縄全島ゼネストと固く連帯するものとして71年の二つの暴動闘争(11・14渋谷―11・19日比谷)が闘われた。それは沖縄全島ゼネストの地平を全国に押し広げ、〈ゼネストから革命へ〉、すなわち日本におけるプロレタリア革命の現実性を開示した。この闘いは日本帝国主義による歴史的な沖縄と本土の分断を打ち破った。
 71年の「2度」の全島ゼネストと暴動闘争は、日本帝国主義とそれに連なる連中を死のふちにたたき込んだ。11・14渋谷暴動闘争に対する「殺人罪」デッチあげ攻撃が開始された。72年2月21日に故奥深山幸男同志らへの殺人罪での再逮捕と一体で、大坂同志と星野同志への全国指名手配が行われた。
 この弾圧が強行された同時期、基地労働者は11・10ゼネスト後の全軍労最大の闘いに突入していた。71年から「復帰」に伴う解雇・合理化攻撃が基地で吹き荒れていた。72年2月18日、四軍合同労働委員会は1629人の大量解雇を発表。この大量解雇撤回と間接雇用への移行に伴う諸要求の貫徹と第四種の間接雇用切り替え要求を掲げて、全軍労は3月6日から第1波10日間ストライキに突入した。このストライキはその後さらに1週間延長され(17日から23日)、24日にはついに無期限ストに突入した。
 この闘いは全軍労体制内執行部とそれに連なるカクマルによって35日目に「集約」されたが、「全軍労闘争をゼネストへ」を掲げた青年労働者の闘いは「復帰」以降の基地内決起へと受け継がれた。「世界最強」を自認する米軍基地の中に赤旗が林立し、シュプレヒコールがこだました。全軍労の革命的労働者、牧港(まきみなと)支部青年部(牧青〔まきせい〕)の青行隊を先頭に基地内を縦横無尽にデモを貫徹し、米軍権力者に「基地が墓場になった」と言わせた闘いだ。
 72年5・15の「復帰」後、沖縄は日本政府の直接支配下に置かれる中で、大合理化と解雇攻撃によって最盛期(69年9月末)に2万1926人(最大支部の牧港支部4066人)を誇った全軍労の組織は破壊・解体された。多くの青年労働者が合理化と解雇攻撃で基地を去ったが、全電通(現NTT労組)をはじめあらゆる産別に移った青年労働者や、その後再び基地の中で働くことになった青年労働者が、「復帰」以降の45年間の闘いを不屈に担ってきた。
 基地労働者を先頭とする沖縄の労働者階級の闘いと、大坂同志・星野同志の闘いは一体であった。二人の同志の闘いを先頭に、沖縄と本土の労働者階級の階級的な団結は1ミリも動揺することなく発展してきた。この階級的な団結の広さと深さが、さらに大きな闘いとなって21世紀に花を開き始めた。

星野闘争を軸に国際連帯が拡大

 沖縄と本土の労働者階級の団結した闘いを基礎にして、われわれは国際連帯闘争の新時代を切り開いている。沖縄を「基地の島」「非正規職の島」から「国際連帯の島」へ変革していく闘いの先頭に大坂同志と星野同志の闘いがある。
 新自由主義的帝国主義が破綻し崩壊が始まり、韓国・民主労総を先頭に全世界でプロレタリア世界革命を目指す労働者階級の闘いが開始されている。危機に立つ米日帝国主義は、北朝鮮スターリン主義の延命を掛けた「核・ミサイル」をも餌食(えじき)にして、朝鮮侵略戦争にのめり込んでいる。それは同時にパククネを打倒して労働者革命へと向かう民主労総を先頭とする韓国の労働者階級人民の闘いを粉砕しようというものだ。
 昨年4月の米軍属(元海兵隊員)による20歳の女性暴行殺人事件への怒り、辺野古新基地建設を要とする米軍再編=︿沖縄の侵略戦争の最前線基地化﹀への怒りが140万沖縄県民の中に渦巻いている。何よりも朝鮮侵略戦争への危機感が充満し、闘いの路線と方針を求めて根底的な決起を開始している。この怒りの先頭に大坂同志・星野同志が立っている。そして2同志の闘いと一体で沖縄全島ゼネスト情勢が成熟し、青年労働者と学生の闘いが開始されている。
 「3度目の」沖縄全島ゼネストは、「基地の島」「非正規職の島」の根底的な変革を目指す闘いであるとともに、大坂同志・星野同志の無実を労働者階級自身の闘いで確定し、彼らを支配階級の手から労働者階級に奪い返す闘いだ。
 大坂同志は無実だ! 殺人罪デッチあげを絶対に粉砕しよう。無実で獄中42年、星野同志を奪還しよう。140万県民の皆さん、全国の労働者人民の皆さん、ともに闘おう!
〔革共同沖縄県委員会〕

このエントリーをはてなブックマークに追加