共謀罪粉砕し安倍を監獄へ 戦争・改憲と民営化をゼネストで打ち砕く階級的労働運動つくろう 北島邦彦さん当選へ都議選総決起を

週刊『前進』04頁(2853号01面01)(2017/06/19)


共謀罪粉砕し安倍を監獄へ
 戦争・改憲と民営化をゼネストで打ち砕く階級的労働運動つくろう
 北島邦彦さん当選へ都議選総決起を


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北島邦彦さん先頭に共謀罪制定に反撃
共謀罪制定を強行した安倍政権に、労働者・学生が早朝から国会前に駆けつけ、怒りの抗議闘争に立った(6月15日)

 6月15日朝、安倍政権は労働者人民の反対の声を一切聞くこともなく、力ずくで共謀罪法案の成立を強行した。委員会審議を暴力的に打ち切り、いきなり参院本会議に持ち込んでの強行採決だ。安倍こそが国家犯罪者である。今や安倍は自らの延命のためにも公然たる独裁政治と戦争・改憲への道を走っている。煮えたぎる怒りをもって、安倍を打倒する労働者階級のゼネスト―革命へ突き進もう! 6・11国鉄闘争全国運動集会はすでにその突破口を開いた。その一切をかけて都議選で北島くにひこさんの勝利をもぎとろう。

韓国鉄道労組との絆強め

(写真 動労総連合青年部など1600人が国鉄集会 「国鉄分割・民営化から30年、戦争と民営化に反対する新たな闘いへ。1047名解雇撤回。安倍倒そう」。パククネ打倒ゼネストを闘った韓国鉄道労組とともに団結ガンバローを行った【6月11日 東京・江戸川区】)

 6・11国鉄集会は東京・江戸川区総合文化センターで動労総連合を先頭に全国から1600人が集まってかちとられた。昨年74日間のストライキを闘い、パククネ政権打倒の全民衆総決起の先頭に立った韓国鉄道労組の2人の仲間が参加して日韓労働者の国際連帯の絆を一層強く結んだ。この日、国鉄闘争全国運動が呼びかけ、集会に先立って午前中に闘われた共謀罪阻止の銀座デモには900人が立ち、労働組合の赤旗を林立させた力強いデモに沿道の圧倒的な注目が集まった。
 集会では、前日に動労総連合青年部の結成と動労総連合北海道の結成がかちとられたことが報告され、さらにこの日をもって動労総連合1047協議会が結成されたことが高らかに宣言された。
 とりわけ国鉄分割・民営化反対闘争を継承し、発展させようとする青年労働者の集団がJRに登場したことは、国鉄闘争に勝利した地平そのものであり、国鉄闘争を基軸にして日本労働運動全体を変革していく階級的労働運動の新たな発展の歴史的な出発を鮮やかに示した。「職種の違い、正規・非正規といった壁を乗り越えて、共に団結して闘う青年の組織として登場するのが動労総連合青年部です。国鉄分割・民営化で壊された社会を取り戻すために、共に声を上げ闘おう!」(動労総連合青年部結成宣言)。JRにおいて、ついに青年が青年を組織する自己解放的な運動体が登場したのである。
 分割・民営化で解雇された1047名の国鉄労働者の半分を占める北海道で、1047名解雇撤回闘争の旗が再び鮮明に打ち立てられたことも画期的だ。国鉄分割・民営化が大失敗であったことは、JR北海道の現実が示している。分割・民営化は、鉄道輸送の安全を崩壊させ、鉄道の廃線によって地域と生活を破壊した。これに対する労働者人民の怒りは、動労総連合北海道が立つことによって巨大な「地方からの反乱」になっていく。
 そして何よりも、2010年4・9政治和解を拒否して闘う国労闘争団が動労総連合に結集し、動労総連合1047協議会として新たな闘いを開始したことは、解雇された1047名を糾合し、国鉄1047名解雇撤回闘争の新たな発展をつくりだす。
 国鉄闘争の解体を狙った2010年4・9政治和解を打ち破り、国鉄闘争全国運動を結成してから7年。この6・11集会をもって、日本労働運動は国鉄闘争を基軸に、労働運動の変革に向けた反転攻勢を猛然と開始した。これを出発点に、戦争・改憲と民営化攻撃にゼネストで立ち向かう階級的労働運動の新たな時代を切り開こう。

法相が治安維持法を肯定

 安倍は労働者人民の怒りで必ず打倒できる。6・11国鉄集会の前に行われた共謀罪反対の銀座デモや国会前では、「安倍首相と菅官房長官を監獄へ!」というデモコールが響き渡っている。今や「安倍を監獄にぶちこめ」が労働者人民の声だ。
 共謀罪は、革命運動や反戦闘争など、労働者人民の生きるための闘いを弾圧し、資本家が労働者人民を搾取し支配する資本主義を守るための治安維持法の再来だ。その背景には、資本主義のもとでは生きていけないという労働者人民の激しい怒りと革命の現実性がある。自分もパククネのように打倒されるという恐怖が安倍を戦争と改憲、共謀罪制定へと突き動かしている。
 共謀罪を発動するのは警察権力、特に公安警察だ。公安警察こそ、デッチあげ弾圧をほしいままにし、労働者人民の団結を破壊する極悪の組織的犯罪集団だ。無実を百も承知で、星野文昭同志を42年間も獄に閉じ込め、大坂正明同志を46年間も「殺人」容疑で指名手配してきた。絶対に許せない国家犯罪だ。
 星野同志と大坂同志は百パーセント無実だ。デッチあげの「証拠」は、逮捕された学生たちを密室で拷問的に取り調べて作り上げた「うその供述調書」しかない。この供述調書は、取調官によって強制されたものであり真実ではないことが法廷での証言で暴かれている。にもかかわらず裁判所はこれを無視し、権力者の意を受けて星野同志に無期懲役の判決を下したのだ。
 デッチあげ弾圧で無実の人間の人生を平然と奪う権力者ども。他方で、安倍とべったりのジャーナリスト山口敬之の強姦事件は権力の力で握りつぶす。森友学園や加計学園疑獄のように国家権力を私物化して犯罪を行い、事件が明るみになろうとすると国家暴力で押し隠す。これが今、安倍のやっていることだ。金田勝年法相は国会で「治安維持法は当時適法に制定され、勾留・拘禁は適法で、刑の執行も違法があったとは認められない」と答弁した。安倍政権は治安維持法や教育勅語を復活させ、労働者人民を再び戦争にかりだし、生命・生存をも奪おうとしているのだ。
 安倍政権はとことんまで腐りきっている。それはまさに資本主義という体制が腐りきり、新しい社会体制への変革が歴史的に求められているからだ。ロシア革命から100年。ロシア革命は、資本主義社会は永遠ではなく、労働者の団結した力によって打倒することができることを示した。今こそロシア革命を引き継ぎ、資本主義を終わらせ、労働者が主人公の新しい社会をつくりだそう。
 韓国でパククネを打倒した力は、鉄道労組を中心とした民主労総という労働組合の力だ。今こそ戦争と民営化に反対する階級的労働運動の拠点を全国に打ち立て、ゼネストからプロレタリア革命に突き進もう!

小池と安倍は一心同体だ

 安倍政権とともに改憲・戦争と民営化に突き進んでいるのが小池百合子・東京都知事だ。戦争・改憲・核武装・民営化をめぐって安倍と小池は完全に一体だ。
 小池は4月、「被曝と帰還の強制反対署名」を集めたことを理由に、都庁議事堂レストランで働く女性労働者を解雇した。非正規でシングルマザーの女性労働者の首を切ったのだ。「女性が輝く社会」など大うそだ。小池は、オリンピック利権や自民党が持っている東京都の利権を「都民ファースト」の名をもって奪い取り、自分の利権にしようとしている。東京都の土地や公共施設、地下鉄・清掃・保育園などの公的財産・事業を全部譲渡・民営化して、資本に大もうけさせようとしている。これが小池のいう「東京大改革」の正体だ。
 自民党や小池といった強盗どもの醜い争いを労働者人民の怒りで粉砕するのが都議会議員選挙だ。安倍や小池など腐りきった連中を、労働者の団結した力ですべて吹き飛ばそう。労働者人民の先頭で小池打倒を闘う東京西部ユニオン副委員長の北島くにひこさんの当選をかちとろう。
 都庁議事堂レストラン解雇弾劾闘争を、都労連をはじめとしたすべての労働組合に押し広げ、小池が進める東京都の民営化を絶対に許さない階級的労働運動をつくりだそう。

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