闘いは進む 青年の職場から 職場闘争と拠点建設と都議選を一体で闘った 医療福祉 東京 一陽会労働組合委員長 坪井静

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週刊『前進』04頁(2859号02面04)(2017/07/10)


闘いは進む 青年の職場から
 職場闘争と拠点建設と都議選を一体で闘った
 医療福祉 東京 一陽会労働組合委員長 坪井静


 私の職場は精神科病院を基盤としながら、介護老人保健施設と在宅介護の部門もある中堅の病院です。私はその在宅部門の中の介護支援専門員(ケアマネジャー)として働いています。9年前、体制内労組との闘いの中で労働組合を立ち上げ闘ってきました。
●シール投票で反撃
 昨年の4月に法人が新自由主義グループの傘下に入り、法人名称も変わりました。1年たって、予想通りガッと攻撃をかけてきました。現在、病院の老朽化により全面的に病院建て替えを行っているのですが、その影響で昨年度の下半期の実績が赤字に。資本はそれを口実にして、今年の夏季一時金の係数を過去最低の1・84カ月に、さらに支給日も7月10日なのに「銀行への借り入れが難しいので、支給日を7月12日とする。どうしても12日が難しいという人は個別に対応します」と事務長が言い放ったのです。
 これには、多くの労働者がひどいと言っていました。この労働者の怒りをなんとしても資本にぶつけたいと考え、書記長の提案で就業時間後にたった一日ではありますが、「夏季一時金に対するシール投票」を実施しました。多くの労働者が足を止めて答えて下さり、50対1という結果で「1・84カ月」に反対の声を上げたのです。その中の声として、「(反対に)2枚貼りたいくらいだ」とか、非正規の労働者から「誰が『良い』に1票入れているのか。こういう人がいるから私たち非正規のボーナスがどんどん減らされる」という意見もあり、正規・非正規の分断をのりこえる職場の怒りがここにあると確信しました。
●闘う労組への信頼を実感
 さらに、都議選過程で動労千葉と沖縄バヤリース労組の夏季物販を実施しました。何年も続けているのですが、職場を走り回って多くの仲間に呼びかけ、合計で8万円以上の注文を受けました。かなりスゴイです。私の職場は体制内労組が牛耳っていて、そことの関係上、本気で闘う当労働組合への加入は難しいのですが、当労組への厚い信頼で夏季物販とシール投票を軸に、拠点建設の第一歩を踏み出した都議選となりました。
 今まで「職場闘争と選挙闘争は別だ」と考えていました。しかし、「自分が青年労働者として職場を牽引(けんいん)していくんだ!」と確信した時、職場闘争=拠点建設=都議選決戦というふうに一直線につながり、「自分の職場を拠点にするぞ!」と意識がはっきりしました。全職場を拠点に! 青年労働者の代表としてこれからも牽引して闘っていきます。

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