8・15集会へ西川重則さんの訴え

週刊『前進』02頁(2864号01面02)(2017/07/27)


8・15集会へ西川重則さんの訴え


 8・15集会に向け、とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長であり平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんから参加を呼びかけるメッセージが寄せられました。全力で集まろう。(編集局)

にしかわ しげのり さん
平和遺族会全国連絡会代表。とめよう戦争への道!百万人署名運動・事務局長。憲法調査会が始まった2000年から国会傍聴を継続。

安倍内閣打倒をめざし、アジアの視点に立って闘おう

 戦後72年、日本国憲法施行70年の年がどんな年かについて考える時、2017年の日本の全体状況は非常に厳しいことが痛感される。新聞その他の報道で知らされているが、北朝鮮問題、中国問題を考えても周知の通りだが、私たちは来る〈8・15集会〉で、「改憲・戦争 絶対に許さない8・15集会」と題し、「憲法は国益と排外に屈するのか」と訴えている。その意味は集会を計画した一人ひとりにとって事柄の重要性を認識していると思っている。
 一人でも多くの方々が参加され、共なる闘いの決意を表明することによって、日本人だけでなく、来日される韓国の民主労総ソウル地域本部の方々との国際連帯の今日的意味の重要性を確認し、今後の責任課題を真剣に考え、学びを深め、日本の政治状況を具体的に変革すべく、参加者の一人ひとりが、改憲阻止、戦争絶対反対を心に刻み、一人ひとりが国家権力に警告を発し、民衆総決起による現政権打倒の闘いを闘うことを誓う集会にしたい。
 私の基調報告について言えば、私自身は戦後の政治体制の総括を歴史的に報告し、今後の共なる闘いに資することを願っている。今年の私の8月集会は︿8・15〉の午前、午後の2回、8月19日、20日の2回で合計4回発言を予定している。講演が2回、基調報告が2回だが、ちらしが出来れば有効な方法でお知らせしたいと思っている。以下、今年の8・15集会の意味について述べてみたい。
 言うまでもなく、日本国憲法の改憲問題だが、安倍内閣を始め与党による憲法改正(改悪)の特徴は次の通りである。自民党の結成(1955年11月15日)の日に、党の基本方針として、「現行憲法の自主的改正」を決め、各内閣総理大臣による日本国憲法の改正(改悪)をめざし、可能な方法を駆使して今日に至っている。2012年4月27日に自由民主党日本国憲法改正草案(決定)とした。
 先日、国会に近い改憲推進本部に自民党国会議員全員が集まり、改憲の実現を公言した。安倍首相は、憲法審査会に自民党の改憲内容を提出せよと発言している。
 一方、戦争法案については2015年9月19日、参院で強行採決した。真夜中の午前2時18分と報道されたが、私はその夜、参院の部屋で過ごした。私たちの言う戦争法であり、日米安保体制の強化を意味する日本軍事強化路線の実現であり、共謀罪の強行採決(2017年6月15日の早朝)とともに、個の尊厳を無視した、憲法政治(日本国憲法第99条)を無視した安倍内閣の政治姿勢をありのまま露呈した理不尽な事例である。
 私たちはそうした安倍内閣の政治姿勢を絶対に許さず、安倍内閣打倒に民衆の力を結集し、アジアの視点に立って、侵略・加害の歴史を繰り返さない闘いを闘い続けることを誓う。

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