8・6大行動の発言から

週刊『前進』04頁(2867号02面02)(2017/08/14)


8・6大行動の発言から

核兵器は絶対に使わせない!
 被爆者/8・6ヒロシマ大行動共同代表/キリスト者 吉原美玲子さん

 1945年8月6日、私は小学校3年生でした。横川駅のすぐ近くの広島信用金庫横川支店の前で被爆しました。8時15分、原爆が炸裂して放射線と熱線を浴び、爆風で吹き飛ばされました。気がついた時、自分のすぐそばに、信用金庫の屋上にあったと思われる大きなサイレンが落ちていました。もしそれにあたっていたら、私は今ここに立っていません。父が開業医で、応急処置を受けて私は助けられました。
 たくさんの人が何の治療を受けることもなく命をなくしていった中で、私はこうして生かされています。再び私のような体験をする人があってはならないと心から思います。私は長い間、自分の体にケロイドが残っていることにすごくコンプレックスを持っていました。でも、学ぶことが大好きで、大学まで行かせてもらい、自分の境遇を感謝して過ごしてきました。
 先月、国連での核兵器禁止条約に日本政府は背を向けました。本当に腹立たしいです。安倍晋三は被爆者の恐怖に思いをはせて、核兵器を絶対に使わせてはならないと全世界に率先して言うべきです。本当にこの人を政権の座から引きずり下ろしたい思いでいっぱいです。共謀罪もむちゃくちゃな形で国会を通しました。治安維持法でたくさんの人が牢につながれ命を落とした過去があります。このようなことにつながっては絶対になりません。
 「憲法改正」も絶対に許してはなりません。「安倍はいらない。退陣しろ」と叫んでいきましょう。

朝鮮戦争阻止へ被爆者は闘う
 被爆2世/8・6ヒロシマ大行動共同代表 中島健さん

 今朝は原爆ドーム前で、在特会の妨害をはねのけて安倍を弾劾する集会とデモを貫徹しました。この勝利はとても大きい。また、サード配備と闘うソンジュの方の発言に非常に感銘を受けました。
 先日、放射線影響研究所の丹羽理事長が「戦後、被爆者を治療を行わずに研究対象としてきたことを反省している」という、異例のあいさつをしました。丹羽というのは内部被曝を否定してきた福島県立医大の丹羽です。彼が今、放影研の理事長になっています。丹羽の発言は重大な攻撃です。彼は「謝罪する」と言いながら、一番大事なことを言っていない。被爆者をモルモット扱いして、アメリカの核武装の材料にしてきたことです。米軍から委嘱されたアメリカの感染症研究所は、被爆者に関する大量のデータをくれと申し出て、7年前に放影研はそれを了承しました。「謝罪」と言いながら、放影研は実はそれを使って、兵士を核戦争の原子野で戦わせようとしています。
 1950年6月25日に朝鮮戦争が始まった時、朝鮮人民の頭上に絶対に核兵器を落としてはいけないと、被爆者は闘いぬきました。私たちはその時以上の決意をもって今、核戦争、朝鮮侵略戦争を始まる前にとめる闘いを皆さんとともにやりぬきたいと思います。

戦争反対へ日韓ともに闘おう
 ソンジュ・サード配備撤回闘争委員会地域住民委員会代表 キムヒョンゲさん

(写真 発言するキムヒョンゲさん。左はキムヨンチョルさん【城西工団労組】、右はイドクチェさん【民衆行動代表/大邱カトリック大学教授】)

 東アジアの戦争危機が高まっています。ソンジュの住民は去年7月16日、テレビ・ニュースでソンジュにサードが配備されることを知りました。当時のパククネ政権は、ソンジュの人びとを動物扱いしたのです。その日から今日まで、戦争反対・サード配備反対の闘いを続けてきました。
 ロウソク行動はパククネを監獄にぶち込みましたが、社会革命には至りませんでした。労働者民衆は直接民主主義に訴えましたが、野党の国会議員たちが国会でパククネ弾劾の形にして、ロウソク闘争の成果をとってしまったのです。今も韓国では、非正規職撤廃・サード配備反対、労働者の権利のための闘いを絶え間なく続けています。
 ムンジェインはロウソク集会では「非正規職撤廃」を言いましたが、大統領になってからは何もやっていません。獄中の民主労総のハンサンギュン委員長も釈放されていません。
 北朝鮮のミサイル発射を口実にムンジェインがサード追加配備を認めたことは日米が朝鮮半島で戦争を起こそうとしていることに協力したものであり、裏切り者です。戦争は新自由主義の失敗を労働者民衆にしわ寄せするものであり、新自由主義は1%のために99%を搾取するものです。
 戦争は始まる前に阻止しなければいけません。労働者の権利を守ることと、戦争を阻止することはまったく同じことです。戦争に向かって走る安倍は打倒されるべきであり、日本の同志の闘いを断固支持します。トゥジェン(闘争)!

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