改憲・戦争に怒りあふれる 8・15集会 会場超満員の熱気

週刊『前進』04頁(2869号01面02)(2017/08/21)


改憲・戦争に怒りあふれる
 8・15集会 会場超満員の熱気

(写真 〝労組軸に国際連帯で戦争阻止を〟西川重則さんが天皇と戦争への怒りに満ちた基調報告【8月15日 東京・四谷区民ホール】)

 8月15日、日本の敗戦から72周年を迎えたこの日、東京・四谷区民ホールで「改憲・戦争絶対に許さない8・15集会」(許すな改憲!大行動と8・15実行委員会の共催)が開催された。会場を2階席まで埋め尽くす500人が参加し、改憲阻止・安倍打倒へ熱気あふれる大集会がかちとられた。(発言要旨4面)
 司会を、都庁議事堂レストラン解雇撤回闘争を闘う当該の柿沼庸子さんと法政大学文化連盟の武田雄飛丸委員長が務めた。冒頭、韓国・民主労総の闘いと8・6ヒロシマ大行動を記録したDVDを上映。続いて、9日に逝去された三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長を悼み、参加者全員で黙禱(もくとう)を行った。
 主催者あいさつに立った葉山岳夫弁護士は、「今日は改憲阻止大闘争への決起集会」と宣言し、「改憲攻撃を粉砕することは、『1%』が支配する体制を覆す歴史的な勝利に直結します。改憲を粉砕し、切迫する朝鮮戦争を絶対に阻止しましょう」と訴えた。
 「改めて問う——戦争は国会から始まる」と題し、平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんが基調報告を行った。
 続いて、「反2020年東京オリンピック宣言」と題して、一橋大大学院教授の鵜飼哲さんが講演。鵜飼さんは、2011年3・11以後の日本資本主義の危機を突破するために2020年東京オリンピックが準備されていると喝破し、「この五輪攻撃に正面から反対することなくして改憲との対決はない」と、民衆運動の構築を呼びかけた。
 コメディアンの松元ヒロさんは「ウソつきは政治家の始まり」と題してコントを披露し、安倍政権を痛快にこき下ろして会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
 民主労総ソウル地域本部を代表して来日した全国公務員労組永登浦(ヨンドンポ)区支部のチミンス支部長が「民主労総と動労千葉の変わらぬ連帯でともに進みましょう。11月の韓国訪問を期待します」と呼びかけた。
 動労千葉の田中康宏委員長は「安倍の改憲攻撃に対して、『二度と戦争をさせない』という原点に立ち返り、この秋から反転攻勢を開始しよう」と力を込めて訴え、11月5日に東京・日比谷野外音楽堂で正午から全国労働者総決起集会を開き、同日午後3時から改憲阻止の1万人大行進を行うと宣言した。
 青年・学生からの決意表明を、動労水戸青年部で動労総連合青年部副部長の照沼靖功さんと全学連の斎藤郁真委員長が行った。照沼さんは10月ダイヤ改定と常磐線富岡延伸の攻撃に対し、9・23いわき行動で大反撃に立つことを宣言。斎藤委員長は8・30〜31全学連大会から、大学キャンパスを拠点に改憲阻止の大闘争を切り開いていく決意を明らかにした。
 最後に森川文人弁護士がまとめを行い、今秋から改憲阻止の大闘争を切り開く決意を全体で確認した。
このエントリーをはてなブックマークに追加