闘いは進む 青年の職場から JRの車掌・運転士業務の外注化は許せない 国鉄 動労水戸 照沼靖功

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週刊『前進』04頁(2873号03面04)(2017/09/04)


闘いは進む 青年の職場から
 JRの車掌・運転士業務の外注化は許せない
 国鉄 動労水戸 照沼靖功


 JR東日本は10月14日、3月に続いてダイヤ改悪とも言える内容のダイ改を強行しようとしている。水戸支社では特急列車の車掌一人乗務や、ワンマン運転の拡大、駅と車庫との間を運転する入出区のJRの側で行う本数の削減(外注化)など、車掌や運転士に対してこれまで以上の労働強化をしようとしている。
 特急列車の車掌一人乗務については、2015年3月の上野東京ラインの開業の時に導入した特急列車の「新着席サービス(すべて指定席にして自由席を廃止)」が理由にされている。JRは当初、新着席サービスを「上野駅が始終着駅から通過駅になるのに伴い、自由席の乗降時間解消のために全席指定にするのであって、車掌を減らす目的ではない」と説明していた。
 しかし今度は「新着席サービスが定着した」から、車掌2人分の仕事を1人にやらせようというのだ。車掌の仕事を軽視し、異常時のことなどまったくかえりみない許しがたい攻撃だ。さらに許しがたいのは、JRが車掌や運転士の仕事についても、業務の外注化を狙っていることだ。
●外注化強行で事故が続発
 JRはこれまでも鉄道という特殊性を持つ仕事を軽視し、業務の外注化を強行してきた。外注化を強行して起きた事態は、連絡の不徹底による事故の続発であり、労働者の非正規職化による賃下げと労働強化だ。
 私の働く勝田車両センターでは、車両の検査・修繕と構内運転業務が外注化されている。当初はエルダー(60歳を過ぎたJR社員の再雇用)社員の雇用の場を確保するためとJRは言っていたが、外注先のプロパー(直雇い)社員の増員でエルダー社員の行き場が奪われている。
 グループ会社でエルダー社員の雇用ができなくなると、今度はJRで雇用すると言い出した。それまでの半分以下の賃金で仕事内容は同等。労働者には賃金を下げられる理由など一つもない。業務の外注化は粉砕しよう。
 鉄道での安全崩壊は重大事故に直結する。乗客の安全を守ることは、鉄道で働くすべての労働者の誇りと団結で成り立っている。だからこそ労働組合は、労働者が安全に働ける環境をかちとるために非妥協で闘うのだ。そうして、動労千葉を先頭に動労総連合は国鉄分割・民営化から30年以上闘い続けている。
●常磐線延伸を粉砕しよう
 動労水戸は、ダイ改と一体で強行されようとしている10月21日の常磐線富岡延伸を粉砕するため、9月23日に全国の闘う仲間とともにいわき市で集会を開催する。安倍政権は福島への帰還強制と、避難者の補償の打ち切りに突き進んでいる。復興の名のもとに常磐線を全線開通させ、被曝を強制し、安倍政権の先兵になっているJR資本をともに打倒しよう。
 動労総連合に結集しともに闘おう!

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