10・1ロシア革命100年集会へ 改憲・戦争をゼネスト―革命で阻もう 青年・学生の力が社会を変える

週刊『前進』02頁(2876号01面01)(2017/09/14)


10・1ロシア革命100年集会へ
 改憲・戦争をゼネスト―革命で阻もう
 青年・学生の力が社会を変える

(写真 1917年ロシア2月革命での首都労働者のデモ 3月8日【ロシア暦2月23日】の国際婦人デーのデモに立ち上がった首都ペトログラートのプチーロフ工場労働者と家族。左の横断幕は「兵士の子どもたちに食糧を」、右は「兵士の家族への手当を増やせ」。どちらも第1次世界大戦で生活が苦しくなったと訴えている)

 私たちは「ロシア革命100年」を記念し、10月1日に集会を開催します。腐りきった資本主義を打倒して革命をやろう。ソ連(ソビエト連邦)スターリン主義の裏切りをのりこえ、労働者が主人公の社会をつくろう。危機にあえぐ安倍政権は、自らの延命をかけて改憲と朝鮮侵略戦争に突進しています。この秋はこの攻撃をめぐる重大な決戦となります。改憲・戦争をゼネスト―革命で阻もう。

〝労働者が天下をとった!〟

  1917年のロシア革命の勝利は全世界の労働者を奮い立たせました。
 「私は想像できなかった事実であるから、一時、面くらってしまった。だが、やはりロシアではほんとうに、そんな天下が現れたのだ。私はおどり上(あが)った。そして家にかけこんで子供らをだきしめてこう叫んだ。『おい小僧ども、心配するな、おまえたちでも天下はとれるんだ! 総理大臣にもなれるのだ!』 いわばロシアの革命はわれわれに生きる希望を与えてくれたのだ」
 これはロシア革命直後、日本の労働団体機関紙に載った労働者の投稿です。「労働者だって天下がとれる」----この率直な物言いから、革命の衝撃が伝わってきます。
 当時の社会主義者・山川均(やまかわひとし)は「ロシア革命の報道がきたときの感激のしかたはたいへんだった。道を歩いている労働者が相擁して泣いたというのを読んで、どこでも同じだなと思いました。私自身もじっさい泣きました」と回想しています。ロシア革命の実例は、資本主義の搾取と抑圧、貧困に苦しむ労働者民衆がいつか必ず解放されるという確信を与えたのです。
 1917年ロシア革命は、人類史上初のプロレタリア(労働者)革命です。労働者が主人となり、搾取も差別もない共産主義社会をつくる----これは「遠い未来の理想」として語られるだけで、実際に起きることはないだろうと思われていました。しかし、革命家レーニン率いるボルシェビキ(ロシア社会民主労働党)、そしてロシア労働者人民は資本や専制と闘い革命に勝利しました。
 ロシア革命こそ、20世紀最大の事件、いや資本主義の支配をまず一国であれ終わらせたという意味では、人類史上最大級の出来事です。ロシア革命は第1次世界大戦を終わらせる原動力となり、翌年のドイツ革命で戦争は終わりました。
 ロシア革命の勝利は全世界に雷鳴のようにとどろき、いたるところで労働者階級人民を革命に立ち上がらせました。それは100年を経て「古くさく」なったのではなく、今なお資本主義の支配のもとにある21世紀の私たちの生き方を規定しています。ロシア労働者階級にできた革命が、100年後の私たちにできないわけがありません。

「共産主義」「革命」とは何か

 「共産主義」「革命」とは何でしょうか? 「労働者階級の解放は労働者階級自身の事業である」とマルクスは共産主義革命の本質を簡潔に言い表しています。
 資本主義社会では、すべてが「賃労働と資本」の関係にあります。労働者は日々の労働で社会を成り立たせる社会の真の主人公です。しかし資本主義社会では労働者は、生産手段(工場や鉄道など)を所有する資本家に自らの労働力を商品として売り資本のもとで労働することによってしか生きられない「賃金奴隷」となっています。
 労働者が労働で生み出した生産物はすべて資本家のものとなります。労働者は競争をあおられ、どんなに汗水垂らして働いても暮らしは楽になりません。青年たちは非正規労働と貧困で未来に希望が持てない状態にあります。他方、社会の「1%」の連中だけが肥え太っています。「世界で最も富裕な8人」が「世界人口の半分のうち貧しい方の36億人」と同じだけの富を独占しているのです。
 労働者と資本家の利害は全面的に対立しています。労働者が「賃金奴隷」の鎖を引きちぎるためには、資本主義社会の部分的改良ではなく全面的転覆が必要です。労働者階級が国家権力を握り、それをてこに資本家の私有財産である社会的生産手段を奪い取り、それを「社会の共有財産」にすることです。これがプロレタリア革命です。この革命によって「資本家のための労働」ではなく「第一の生命欲求としての労働」が可能となり、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という人間的共同性に基づく共産主義社会の建設が始まります。
 一切の鍵は労働者が団結して立ち上がることです。労働者は闘う中で分断をのりこえ、「社会の主人公」の誇りを取り戻し、資本の支配を覆す力を持っています。労働者の力への無限の信頼こそマルクス主義の核心です。
 ロシア革命を変質させたスターリン主義は、労働者自己解放という共産主義の本質を否定し、プロレタリア世界革命に敵対し、第2次世界大戦にも参戦しました。21世紀革命をやるためには「スターリン主義」の問題を避けて通ることはできません。ソ連スターリン主義は1991年に崩壊しましたが、中国や北朝鮮など労働者民衆を抑圧するスターリン主義国家が今も存在しています。日本共産党もスターリン主義政党です。
 スターリン主義は世界革命を裏切り、人間解放を目指す労働者の闘いをソ連防衛の「道具」におとしめました。革命を血の海に沈めたスターリン主義を根本的に打ち破ろう。「反帝国主義・反スターリン主義世界革命」を掲げて闘う中核派に結集し、ともに闘おう。

(写真 昨年の東京・日比谷野外音楽堂での11・6全国労働者集会)

戦争の元凶・資本主義倒そう

 資本主義は終わっています。労働の誇りも人間的共同性も破壊され、「戦争と貧困」が広がっています。
 朝鮮半島での戦争の危機が切迫しています。戦争はなぜ起こるのでしょうか? 一切の元凶は資本主義にあります。資本主義社会での戦争は、資本と国家の市場・資源・勢力圏の強奪のために行われます。革命に向かう労働者の闘いをたたきつぶすためにも、戦争と愛国主義、排外主義が利用されます。
 朝鮮半島での米日帝国主義の侵略戦争は、東アジアでの革命情勢圧殺とアジア勢力圏化を狙うものです。戦争を止める道は、ロシア革命のように労働者の団結と国際連帯にあります。核・ミサイル開発でしか対抗しえない北朝鮮スターリン主義のあり方は労働者の国際連帯を破壊し、帝国主義に戦争の口実を与えるものでしかありません。
 戦争の時代は革命の時代です。パククネ打倒の先頭に立った韓国・民主労総(労働組合のナショナルセンター、80万人)のゼネストをはじめ、全世界で労働者民衆の反乱が始まっています。日本でも、極右・安倍政権に対する労働者民衆の巨大な怒りが燃え上がっています。打倒される寸前に追い詰められた安倍政権は、危機突破をかけて米トランプ政権と一体となって朝鮮侵略戦争に突進しています。
 この秋は、戦後史を塗り替えるような改憲・戦争阻止、安倍打倒の決戦に立つときです。闘う労働運動をよみがえらせ、ストライキで戦争を止めよう。
 民族・国籍・国境をこえた国際的団結をつくり、レーニン、トロツキー、ロシア労働者階級が始めた世界革命の事業を引き継ぎ、21世紀に生きる私たちの手でやりぬこう!
 労働者、青年・学生のみなさん、ロシア革命100年記念集会にぜひ全都・全国から参加してください。

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