舞鶴で反原発集会 中学生も「安倍倒せ!」と合流

週刊『前進』02頁(2878号02面04)(2017/09/21)


舞鶴で反原発集会
 中学生も「安倍倒せ!」と合流

(写真 中学生たちがコールを上げて集会に合流【9月8日 舞鶴市】)

 9月8日に京都府職労舞鶴支部が呼びかける「高浜原発今すぐ止めろ!大飯原発再稼働絶対反対」の抗議集会とデモがあり、関西各地から自治体労働者を先頭に舞鶴市内に40人が結集して闘った。
 安倍政権と関西電力は来年1月、3月にも大飯原発3・4号機の再稼働を狙っている。しかし、そもそも大飯原発3・4号機は2014年5月に運転差し止めを命じた福井地裁判決をめぐって名古屋高裁で控訴審中であり、再稼働の可否は裁判としては確定していない。こうした状況下で関電が再稼働に突進していく背景には、危機に駆り立てられた安倍政権の戦争政策がある。
 北朝鮮のミサイル発射を口実にJアラート(全国瞬時警報システム)を使って危機を描き出し、自治体労働者を戦争態勢に動員していくことと、原発事故を想定した避難訓練も同じだ。しかし現場の労働組合が団結を崩されず維持しているならば、舞鶴のようにJアラートと避難訓練のペテン性を職場闘争によって暴き出すことができる。
 集会の前に市内の大型スーパー前で街宣をすると、地元の中学生の集団がビラを受け取って集会に合流。彼らは誰に言われるでもなく「安倍倒せ!」「戦争反対!」とコールを始め、集会参加者と一体となって駅前で圧倒的な注目を浴びた。何人かは親が自衛官で、家庭内で「安倍は本気で戦争をやろうとしている」という会話がされているそうだ。それを受け止めての決起でもあった。
 集会では、舞鶴支部長の長岡達也さんが提起に立った。長岡さんは「2・26舞鶴闘争で示したように、拠点労組の旗が立てば地元住民と結合して地域にも闘いが波及し、大きなうねりができる」と強調し、再稼働絶対反対の闘いを職場闘争と一体で進める決意を述べた。さらに、戦争と原発推進は一体であり、この社会そのものを変えていく闘いをつくろうと呼びかけた。
 八尾北医療センター労組、動労西日本、奈良、婦民全国協などの仲間が自分たちの闘いとあわせて再稼働を止める決意を述べ、9・23いわき闘争に立つことを表明してデモに出発した。
(京都 朝霧広巳)
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