衆院選決戦に総力で立とう 安倍・小池を監獄へ 朝鮮侵略戦争・改憲 絶対阻止する新しい労働者政党をつくろう

週刊『前進』04頁(2881号01面01)(2017/10/02)


衆院選決戦に総力で立とう
 安倍・小池を監獄へ
 朝鮮侵略戦争・改憲 絶対阻止する新しい労働者政党をつくろう


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(写真 国会冒頭解散に怒り 斎藤いくま全学連委員長を先頭に、安倍の衆院解散・総選挙による改憲クーデター攻撃を徹底弾劾【9月28日 国会前】)


 10・1ロシア革命100年記念集会は、安倍の9・28衆院解散―10・22総選挙という改憲クーデター攻撃を迎え撃ち、全学連の斎藤いくま委員長という最高の候補を立てて衆院選決戦に突入する党と労働者階級人民の団結と熱気に満ちた総決起の場となりました。10月総選挙から11月トランプ来日―日米戦争会談粉砕の大闘争ともなった11・5労働者集会・改憲阻止1万人大行進にいたる1カ月は、100年前のロシア革命に匹敵する、戦争か革命かの世界史的な階級決戦のときとなりました。新自由主義の崩壊が加速し、決戦は一気に繰り上がったのです。

全政党、連合が戦争翼賛

 安倍は9月25日の記者会見で「消費税の使途変更」「北朝鮮脅威への対応」などを口実に「国難突破」と称して総選挙を宣言し、28日の臨時国会冒頭での衆院解散を強行しました。一方、権力欲をむき出しにした都知事・小池は安倍の別動隊として「希望の党」なる新党を立ち上げ、安倍自民党と共に国会の3分の2以上を制圧して改憲発議に持ち込むことを策動しています。この9・28解散―10・22総選挙は選挙という形をとった朝鮮侵略戦争突入と改憲の反革命クーデター(国家改造)攻撃です。
 日帝・安倍、ブルジョアジーらは、新自由主義の崩壊、アベノミクスの大破産とリーマンを超える大恐慌が迫り、「安倍を監獄へ」の怒りがプロレタリア革命に向かうことに震え上がっています。その絶望的危機から北朝鮮に対する排外主義と戦争の危機をあおって社会を「非常時モード」にたたき込み、「総選挙勝利で承認された」として改憲を強行し、労働組合、学生自治会など階級的な組織、運動、思想とヒロシマ・ナガサキ、沖縄、福島の怒りを圧殺し、天皇退位と新天皇即位・改元、オリンピック、新憲法のもとに大日本帝国を復活させる----これが安倍らの究極の狙いです。安倍や小池がめざす現代版・大日本帝国は、1%のブルジョアジーが総非正規職化した労働者を自分たちの奴隷として自分たちのために死ぬ兵士として支配する国家です。その先は絶望と戦争しかありません。
 「衆院解散反対」が6割以上という世論調査の数字が示すように、労働者人民は安倍の目的が北朝鮮脅威論を使った改憲・戦争と消費増税、独裁的権力確立にあると見抜き、怒りと危機感をみなぎらせています。安倍打倒から革命へ一気に情勢を開くチャンスです。
 しかし民進党、日本共産党などの野党は「敵前逃亡」「安倍暴走政治ストップ」などとしか言えません。朝鮮戦争阻止・改憲阻止が国家権力との激突となることに震え上がっているのです。共産党は「朝鮮侵略戦争阻止は中核派の主張」(東大民青)などと言って北朝鮮脅威論と経済制裁を扇動する侵略戦争の先兵になっています。連合は安倍の働き方改革一括法案に賛成し労働法制解体と資本の「生産性向上」に全面協力しています。連合最大の労組、UAゼンセンの松浦昭彦会長は自衛隊を憲法9条に明記することに賛成しました。まさに戦争が始まろうとしている時、全政党と連合が北朝鮮脅威論と排外主義の扇動に屈し、改憲・戦争賛成勢力へ転げ落ちています。第1次大戦突入直後の「第2インターナショナルの崩壊」と同じ事態が進んでいます。
 だが日帝権力は革共同と動労千葉―動労総連合、全学連、全国の闘いの拠点をつぶせませんでした。そして「改憲・朝鮮戦争絶対阻止」「革命」を掲げた斎藤いくまさんが鮮烈に登場しました。ここに革命の現実性があります。

新自由主義世代の反乱へ

 「この国に革命を」「生きる誇りをとりもどそう」――新自由主義のもとで生まれ育ってきた「新自由主義世代」の斎藤さんはそう訴えています。新自由主義は労働者階級の団結、誇り、人間的共同性を奪い去ることで、命脈の尽きた資本主義を延命させようとしてきました。だが労働者の闘いはどんなに圧殺しようとしてもできない。動労千葉・動労水戸を先頭とする国鉄闘争30年の闘い、それと一体で闘われてきた10年を超す法大闘争、京大闘争―全国学生運動はそのことを証明しています。
 この新自由主義に対する闘いは労働者階級人民の団結と生きる誇りに依拠し、その全面的奪還をめざして闘われてきました。新自由主義世代には体制内左翼的、戦後民主主義的、護憲派的な幻想などまったくありません。「必要なのは革命だ」----青年・学生から最もラジカルでマルクス主義的な階級の指導部が登場してきました。斎藤さんはその代表です。「斎藤全学連委員長が出馬」の知らせは全国の青年・学生・労働者、全世代の人民大衆を奮い立たせています。
 この10月総選挙闘争を東京と全国における党と労働組合の拠点建設、11・5労働者集会・改憲阻止1万人大行進の組織化の闘いとしましょう。選挙そのものがプロレタリア革命、労働者権力に向かって労働者を組織する闘いです。どうやって安倍を倒し戦争と改憲を阻止するのか? 新自由主義を倒し労働者の権力を打ち立てるのか? 職場、学園、地域に労働者大衆自身の団結と組織をつくりだす。国鉄闘争を軸に労働運動の変革を実現する。労働法制改悪阻止、改憲阻止へストライキで闘う労働組合と学生自治会をつくることです。ゼネスト―革命を実現するソビエト(労働者・住民自身の権力機関)の創成に向かっていきましょう。そしてプロレタリア革命に勝利し「労働者の、労働者による、労働者のための社会」を実現する新しい労働者政党をつくりましょう。このことを選挙戦で1千万人にとことん訴え組織し組織し組織しましょう。闘いは直接の選挙区に限られません。全都全国の職場、学園、地域で「斎藤さんを国会へ」「新しい労働者の政党を」の大運動を巻き起こし、結びついたすべての労働者、学生、人民が11・5労働者集会・改憲阻止1万人大行進に結集する闘いを実現しましょう。

日韓米の国際連帯闘争で

 朝鮮侵略戦争開戦に向けてのトランプ来日と日米首脳会談は全世界の労働者の怒りで粉砕あるのみです。11・5労働者集会・改憲阻止1万人大行進は、戦争を始まる前に止める日韓米の闘う労働組合を先頭にした巨大な国際連帯闘争へと押し上げられました。
 大挙参加する民主労総は切迫する朝鮮戦争・核戦争の危機と対決し、ゼネストと労働者革命の勝利へ闘いを続けています。動労千葉と十数年にわたり連帯してきたILWU(国際港湾倉庫労組)のジャック・ヘイマン氏は「動労千葉が全力でトランプ・安倍の朝鮮戦争を阻止する1万人大行進を訴えている。ILWUが11・5に行かないということはありえない」と訴え、ILWUローカル21などの参加が決定しています。革命と反革命が激突する1930年代的情勢へ回帰するドイツから機関士労組の仲間が参加し、フィリピンの航空労組も初参加します。中国の労働者から連帯と賛同が寄せられています。
 労働者に対する民営化・非正規職化・労組破壊の戦争と外への侵略戦争は一体です。どちらも国際的につながる資本による攻撃であり、これを打ち砕く力は労働者の団結と国際連帯です。朝鮮戦争を前に日韓米を先頭に闘う労働者が結集し安倍とトランプの戦争会談粉砕に立ち上がる。この闘いこそ戦争を現実に阻止する力であり、ロシア革命100年の国際プロレタリアートの歴史的到達地平であり、21世紀の新しいインターナショナルの出発点です。この10―11月にすべてをかけて決起し、衆院選決戦勝利、11月1万大行進をともにかちとりましょう。

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