衆院選決戦へ全党の総決起を訴える 斎藤いくま委員長と共に「多数派」に飛躍しよう!

週刊『前進』04頁(2881号04面01)(2017/10/02)


衆院選決戦へ全党の総決起を訴える
 斎藤いくま委員長と共に「多数派」に飛躍しよう!

(写真 安倍政権が共謀罪法案を強行採決した6月15日、学生や青年労働者とともに国会前で抗議する斎藤いくま全学連委員長【右】)

安倍政権は底なしの危機

 朝鮮半島をめぐる戦争危機の中、安倍は「北朝鮮の脅威」を徹底的にあおり、政権の浮揚をはかりつつ戦争と改憲に突き進もうと狙った。しかし、ますます高まる労働者人民の怒りに包囲され、ついに前代未聞の所信表明なしの衆院解散・総選挙に追い込まれた。安倍政権の底なしの危機、それをもたらした労働者人民の巨大な怒りが、今の情勢を根底から規定している。
 労働法制大改悪に対する動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭とした階級的反撃、医療・介護・保育・福祉などの社会保障の解体攻撃に対する全人民的な抗議の広がり、「選択と集中」に対する地方からの反乱の開始など、安倍政権は次々と重大な危機に直面してきた。加えて森友・加計疑獄における安倍らの犯罪的所業が暴き出され、ついに安倍は国会すらまともに開けなくなり、マスコミにも「大義なき解散」と揶揄(やゆ)される解散を強行せざるをえなくなった。
 そして今回の解散を「国難突破解散」と称し、「安倍政権の存続を認めない者は国家の敵だ、国賊だ」とばかりに労働者人民を恫喝することで、安倍はどうにか危機を乗り切ろうと必死にあがいているのだ。
 だが安倍への怒りの声がいよいよ韓国のような民衆総決起闘争となって爆発するのは不可避の情勢だ。そして、この渦巻く怒りがゼネスト―革命へと発展するのを阻止するために、東京都知事・小池百合子は「希望の党」なる政党を立ち上げ、民進党・連合をも巻き込んだ政界再編に乗り出したのだ。
 こうした中で安倍は北朝鮮への戦争挑発を強め、キムジョンウン(金正恩)政権の冒険的軍事路線の一層のエスカレートを誘い、選挙戦の過程でも北朝鮮への排外主義を大宣伝しようと狙っている。これに対し日本共産党は安倍政権と完全に歩調を合わせ、一体となって北朝鮮への圧力強化を叫んでいる。他方、改憲を前面に掲げた小池新党の登場とそこへの民進党の合流は、日本共産党の「野党共闘」路線を惨めな大破産にたたきこんだ。
 今、決定的に求められているのは、自公や小池新党のような改憲勢力のみならず、民進党や共産党のような腐敗・破産した野党に対しても非妥協的に党派闘争を貫くことだ。

新しい労働者党の建設へ

 今こそ労働者階級人民の先頭で、安倍・小池らの戦争・改憲攻撃と真正面から対決し、腐敗した野党勢力を打ち破り、ゼネスト―革命を真っ向から掲げて闘う新しい労働者の党を鮮烈に登場させよう。とりわけ日本共産党の反労働者性・犯罪性を暴露し、その支持層をどんどん獲得しよう。
 追いつめられた安倍が絶望的危機からの脱出を図り、そのあげくに労働者人民を戦争に総動員することを狙った今回の解散・総選挙に対して、それを逆のものに転化し、戦争・改憲を阻止するゼネスト情勢を切り開こう。
 首都・東京のど真ん中に鮮明な「絶対反対」の旗が掲げられること自体、朝鮮侵略戦争に向けた「城内平和」を突き崩すことになる。同時にそれは、腐敗した既存の野党に完全に嫌気がさしている多くの労働者人民にとって大きな希望の星となる。
 それと一体で、首都における労働運動・労働組合運動の拠点建設と地域拠点建設を大きく推し進めていくことだ。連合崩壊情勢の中、ここには巨大な可能性がある。この2〜3年の階級決戦を見渡すとき、こうした形で階級的実力を養っていくことこそ鍵であり、近い将来、日本労働者階級人民とともにプロレタリア革命の勝利をかちとっていく決定的土台である。
 そして何よりも重要なことは、今回の選挙戦を11・5労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進への圧倒的結集をかちとるテコとすることである。

青年・学生と未来開こう

 立候補を表明した斎藤いくま全学連委員長の若さと行動力を、党と運動の未来を示すものとして強く押し出し、不正を憎み正義を愛する若者(青年・学生)の思いと結合するために懸命に闘おう。
 また、子育て・保育・介護の中で怒り闘う女性たちを革命派に圧倒的に獲得するために全力を尽くして闘おう。同時に、戦後日本階級闘争を担いぬいてきた年配の世代を丸ごと獲得することにも挑戦しよう。
 こうした宣伝・扇動戦、組織戦の軸に『前進』を決定的に位置づけ、大衆性・獲得性に満ちあふれた党派性を貫く『前進』をつくるために、さらに紙面改革を全面的に推進しよう。これこそ1千万人との結合の要をなす。
 また都議選以来、私たちが手にしている独自の放送局「前進チャンネル」を徹底的に活用する。当面、そのアクセス数の10倍化のために知力・体力を傾け、工夫をこらす。衆院選こそその絶好の機会だ。
 こうした衆院選決戦は、切迫する米日帝の朝鮮侵略戦争に対し、「始まる前に戦争を止める」闘いであり、まさにその闘いを最前線で闘っている民主労総―韓国労働者階級との国際連帯をかけた闘いである。われわれの闘いを韓国の労働者階級人民は熱いまなざしで見守っている。衆院選決戦をやりぬいてこの11月、韓国―全世界の労働者人民と相まみえよう。
 階級的労働運動路線の全面的推進の決定的一環として、レーニンが『共産主義における左翼空論主義』で展開した革命的選挙闘争をみずからの武器として縦横無尽に使いこなし、迫り来る階級決戦に勝利する巨大な階級的労働運動と革命的労働者党を一体的に建設していこう。
 この闘いを通して、2千万青年労働者―6千万労働者階級を軸とする全国全人民が「この党とともに一緒に闘って未来をつかもう!」と心底思うような、大衆的で革命的な労働者党へと大きく飛躍・成長していこう。
 衆院選決戦を思い切って闘い、11・5全国労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進への巨万の大結集をかちとろう。
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