安倍・小池倒し革命を 斎藤いくまさんと共に大決戦へ 労働者の総反乱と国際連帯の力で朝鮮戦争を始まる前にとめよう

週刊『前進』04頁(2883号01面01)(2017/10/09)


安倍・小池倒し革命を
 斎藤いくまさんと共に大決戦へ
 労働者の総反乱と国際連帯の力で朝鮮戦争を始まる前にとめよう


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(写真 衆院選勝利へ斎藤委員長が訴え)

 安倍政権はクーデターのようなやり方で衆院を解散し、東京都知事・小池百合子の「希望の党」もこれと極右・反動を競い合って衆院選に乗り出した。社会全体を戦争と改憲の波にのみこむこの攻撃と真正面から対決し、衆院選と11・5全国労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進を革命に向けた歴史の転換点にしよう。全学連の斎藤いくま委員長の衆院選出馬の決断に労働者階級人民は心を躍らせ、ここに自己の未来をかけようとしている。ロシア革命を指導したレーニンは「革命は青年の権利だ」と言った。安倍と小池による大反動に抗して、青年が全責任を引き受けて決戦に挑む。ともに総力で闘い、勝利しよう。

日米の戦争会談粉砕を

 衆院選決戦を全力で闘いぬき、その力で11・5労働者集会1万人結集の実現に向かおう。
 民進党は一夜にして崩壊した。衆参両院で百数十の議席を持つ政党が瞬時に崩壊するのは、戦争が起きる時にしかありえない事態だ。今こそ絶対反対で闘う勢力が目に見える形で登場しなければならない。
 日米帝国主義は朝鮮半島への侵略戦争(核戦争)に踏み切る腹を固めている。トランプが11月5~7日に来日して日米首脳会談に臨む。11・5銀座1万人大デモでトランプ来日―日米戦争会談粉砕の声をたたきつけよう。日本の労働者階級にはこの戦争を絶対に止めなければならない使命がある。
 アジアにおける唯一の帝国主義にのし上がった日本帝国主義は、アジアへの侵略戦争で2千万人のアジア人民を虐殺し、日本の労働者人民も数百万人が命を奪われた。戦後革命期以来、日本の労働者階級は「二度と戦争を起こしてはいけない」という誓いのもとに闘ってきた。朝鮮半島での戦争は、まさに日本の労働者階級の問題だ。全世界の労働者が日本の労働者の動向を注視している。衆院選と11・5労働者集会で、現実に戦争を止める力を登場させなければならない。
 安倍は2020年改憲を打ち出した。憲法9条に自衛隊を明記するという安倍の策動は、金魚鉢に青酸カリをぶち込むようなもので、憲法全体を戦争遂行のためのものに変えてしまう攻撃だ。
 11・5労働者集会は戦争を現実に止める力を持った闘争だ。戦争をめぐり最大の焦点になっている日米韓の労働者が一堂に会し、戦争を絶対に許さない戦闘宣言を発するのだ。本気で戦争を止めようと思えば、国境も民族もこれまでの歴史も超えて、労働者が国際的に連帯することが必要だ。韓国・民主労総の仲間たちは、心の底から戦争は許さないと思っている。朝鮮半島での戦争が起これば、100万人もの同胞が犠牲になるからだ。この民主労総の同志たちとの連帯を貫こう。戦争を絶対に止める決意をここから全世界に発信しよう。

世界革命の時代に突入

 支配階級が戦争と改憲に突進するただならない情勢の中で、革共同と階級的労働運動派は情勢の鍵を握る存在として登場しなければならない。
 新自由主義は社会を根本から破壊し尽くした。新自由主義がもたらした非人間的な現実への激しく深い怒りを土台に据えれば、階級的労働運動の再生とプロレタリア革命に向けてなすべき課題は見えてくる。現に全世界で新自由主義=最末期の資本主義に対する労働者の反乱が始まっている。パククネ政権を打倒した民主労総の闘い、労働法制改悪反対のフランスの40万人ゼネストはその現れだ。
 日本の現実は、労働生産年齢人口が年間100万人も減っていくすさまじい状況にある。これは、雇用も医療も保育も教育も、人間が生きるための手段を破壊し尽くした新自由主義が生み出したことだ。労働力を再生産できない社会は、もう終わっている。
 この状況は帝国主義の戦争への突進を生み出すが、同時にプロレタリア世界革命の情勢をつくりだす。
 労働者が団結して闘えばこの社会を根本から変えることができる。動労千葉の故中野洋前委員長は、今日の時代を特徴付けて、①資本主義は労働者を食わせられなくなった、②資本主義は戦争をする以外に生き延びられなくなった、③資本主義は歴史的生命力を失い、社会の桎梏(しっこく)になった、④資本主義に対する全世界の労働者の反乱が始まった、と規定した。労働運動が新自由主義に対する激しく深い怒りと結びついて力を取り戻せば、こんな社会は必ず覆すことができる。

連合崩壊の今こそ労働運動の再生を

 民進党の一夜にしての崩壊の引き金を引いたのは、小池と民進党代表・前原誠司、連合会長・神津里季生の会談だった。安倍は連合に手を突っ込み、改憲推進勢力として完成させるためにUAゼンセンを育成した。そして「残業代ゼロ法」成立の秘密合意を連合にのませようとして大破綻した。これに対して今度は小池が連合を改憲・戦争推進勢力として取り込もうと必死になっている。連合はこの中で翻弄(ほんろう)され、崩壊しつつある。
 労働組合のナショナルセンターの再編は、これまで3回しかない。1回目はすべての労働組合が解散して産業報国会になって戦争に協力した時、2回目は朝鮮戦争に際して産別会議が解体され総評が結成された時、3回目は国鉄分割・民営化と連合結成、そして今の事態だ。この時にこそ労働運動を階級的に再生する決意を込めて衆院選と11・5集会の勝利へ闘おう。

衆院選に勝利し11・5へ

 階級的労働運動とは、徹底的に現場の組合員を信頼し、敵の攻撃の本質を明らかにし、現場の組合員一人ひとりが自ら決断して闘いに立ち、その闘いの正義性を確信する中で階級的団結を打ち固めていくものだ。その団結の強化こそが、資本を揺るがす。11月集会を呼びかけた動労千葉、関西生コン支部、港合同の3労組は、いずれもそうした闘いを実践し、揺るぎない階級的団結を固めている。この3労組の共闘と国際連帯に、階級的労働運動をよみがえらせる鍵がある。
 国鉄分割・民営化に際し、当時の首相の中曽根は「国労と総評を解体し、社会党を解体して立派な憲法を床の間に安置する」「それが国鉄分割・民営化の本当の狙いだ」と言い放った。この攻撃と動労千葉―動労総連合は30年間、立ち向かい、改憲と戦争を押しとどめてきた。
 支配階級が戦争と改憲に打って出てきた今この時こそ、国鉄闘争の真価を発揮しなければならない。
 労働者が職場からの実力でこの社会を止める闘いが必要だ。リベラルを称する勢力や日本共産党は、実力闘争の思想と行動を徹底的に排斥してきた。労働者を人間として扱わず、戦争に向けて社会のすべてを動員する攻撃に対し、こんな政府は実力で倒さなければいけないという思想と運動を復権させなければならない。労働者が荒々しく社会に登場する時は今だ。衆院選と11・5労働者集会は実力闘争の復権をかけた闘いでもある。11・5労働者集会1万人結集へ、全国で全力の組織化に取り組もう。

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