闘いは進む 青年の職場から 乗務員の仕事を軽くあつかうJRは許せない 国鉄 関東 野中英太

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週刊『前進』04頁(2885号02面04)(2017/10/16)


闘いは進む 青年の職場から
 乗務員の仕事を軽くあつかうJRは許せない
 国鉄 関東 野中英太


●乗務員手当の廃止に反対
 私はJR東日本が狙う乗務員手当の廃止に本当に怒っています。乗務員は、たくさんの乗客を乗せて列車を運行します。責任は重くプレッシャーがかかる仕事です。しかも、乗客からは常に監視されているような状況です。何かあればすぐに写真や動画を撮られてネットにあげられ、マスコミにまで報道されます。
 その状況で運転することの大変さを会社はまったく考えようとしない。そして「無人でも運転できるんだから、特別な手当は必要ない」と言って手当を廃止する。本当にふざけるなという思いです。
 さらに、会社は「ハンドル効率をあげる」と言って毎年のようにダイヤ改定で労働強化を行っています。それなのに、何かあればすべて乗務員の責任です。今年8月に錦糸町駅(総武線・墨田区)で、快速電車がドアを開いたまま発車してしまうことがありました。ドアが閉まっていないのに、車両の問題で運転席のパイロットランプが点灯。運転士はそれを見て発車しようとしました。ホームに降りていた車掌がブレーキの緩む音を聞いて列車に飛び乗り緊急ブレーキをかけて、70㌢メートルほどで停車しました。一歩間違えば重大事故ですが、会社は車両の問題を意図的に隠して、乗務員の責任にしようとしています。
 何より許せないのは、乗務員手当廃止という重大な問題を、御用組合の東労組が隠していることです。ライフサイクル制度の時には、誰もが外注化による駅の要員不足の穴埋めだと分かっていたのに、「運輸のプロを育てるため」と会社と一緒になって運転士を駅に強制配転させる制度をつくりました。
 運転士は経験がものをいう仕事です。3年もハンドルを奪われれば、感覚を取り戻すのは大変です。駅に行っても「運輸のプロ」とは何の関係もない仕事ばかり。そんな制度をつくった東労組を信用することはできません。
●動労総連合に結集を
 乗務員の最大の仕事は、安全に列車を運行させることです。鉄道を利用する人の命を預かる仕事です。乗務員の仕事を軽く扱うことは許せません。駅、列車の検査・修繕、清掃、線路の補修などの仕事も同じです。自分の仕事が軽く、不当に扱われることへの怒りは、すべての青年に共通するものです。
 会社の攻撃を止められるのも、東労組の裏切りをやめさせられるのも、現場労働者の団結した力です。おかしいことには、おかしいと言おう。動労総連合は、そういう闘いができる組合です。JRとJR関連のすべての青年労働者に、動労総連合青年部への結集を訴えます。

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