闘いは進む 青年の職場から 解雇撤回へ、年末に労働委で審問 国鉄 動労総連合・新潟 八代和幸

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週刊『前進』04頁(2887号02面04)(2017/10/23)


闘いは進む 青年の職場から
 解雇撤回へ、年末に労働委で審問
 国鉄 動労総連合・新潟 八代和幸


 JR東日本とNTS(新潟鉄道サービス)による解雇に対し、解雇撤回へ労働委員会闘争を闘っています。これまで調査が10回行われ、年末には審問に入ります。
 私はNTS新幹線営業所で働いていました。所属した検修班は、新幹線の検査のために車体カバーの着脱や、客室などの点検・修繕、汚物抜き取り、給水作業などを請け負っている職場です。雇用契約期間中であるにもかかわらず、昨年の1月15日に解雇されました。職場に動労総連合の旗が立つことにNTSとJR東日本が恐怖して強行した解雇でした。
●労働委から逃げ回るJR
 この労働委員会闘争では、私への解雇が組合加入を理由とした不利益扱いであり、同時に、組合に対して不誠実団交を行っていること、すなわち労働組合法第7条に規定される不利益扱いと不当労働行為に該当すること、またJR東日本がNTSの親会社として経営上の影響力を持ち、もう一方の「当事者」であることを主張してきました。
 NTSとの団交に出席したのも、労働委員会でNTS側の補佐人になっているのも、JR東日本からの幹部出向者たちです。ところがJR東日本は、今回の解雇事件の当事者ではないと言い張り、労働委員会を欠席、審問での組合による証人申請に対しても却下を求めてきています。
 NTSは非正規職を拡大することで利益を上げてきた会社です。職場の半分をNTスタッフ(臨時雇用員)にし、青年を月12〜13万円という低賃金で使う一方、所長以下の役職に対して3万円の職務手当を新設しています。
 また、NTSは私の解雇理由を「仕事の覚えが悪いから」と主張していましたが、NTS新幹線営業所には教育指導要領もなく、見習い期間には記録や日誌もつけられずに教育・指導が行われていたことも明らかになりました。こんな状態で、私の解雇を正当だと強弁していたのです。
●11・5集会に総決起を
 今秋の動労千葉物販での労組まわりから、県労働委員会に提出する救済命令を求める署名を呼びかけ始めました。「がんばってください」と良い反応が返ってきています。付き合いのあるJR職場の青年は私の8・6広島行動への参加にカンパをくれるなど、非正規職が闘っていることにすごいと言ってくれます。
 今年の6月10日に動労総連合青年部を結成し、JRとJR関連の青年労働者の組織化に踏み出しました。解雇撤回・非正規職撤廃へ、闘って、組織して、青年を先頭に11・5へ総決起しよう! 国際連帯で戦争を止めよう!

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