団結して闘った衆院選

週刊『前進』04頁(2889号04面01)(2017/10/30)


団結して闘った衆院選

(写真 斎藤いくま候補を先頭に600人が10・15阿佐ケ谷デモ)



歴史の前面に登場する時だ
 全学連委員長 斎藤いくま

 今回の衆議院選挙での「斎藤いくま」への数々の応援、本当にありがとうございました! とんでもない悪天候と寒暖差の中で、私や街宣隊で1人も風邪などひかなかったのは手厚い体制や温かい差し入れのおかげです。みんなが団結して闘いぬいた、いい選挙戦だったということでしょう。しかし、結果は2931票ということで、とても悔しく思います。
 今回の選挙では「労働者がこの社会の本当の主人公だ」ということを徹底的に宣伝の軸にすえて訴え、多くの方が熱烈な支持を寄せてくださいました。「周りに勧める」という方と本当に多く出会い、特に青年労働者・学生からの注目を非常に感じました。「前進チャンネル」などインターネットの活用も進み、杉並区をこえて、この社会に怒りを持つ労働者・学生とつながれました。生まれたときから教えられてきた「政治」と、根底的に違う価値観の「政治」を訴えていることを若者ほど感じ取ってくれたのではないか。そう考えています。
 しかし、この主張がもっと受け入れられるためには「労働者の力」「団結することの可能性」を労働者民衆がどれほど信じられるか、がやはり大事だということがこの結果に表れていると思います。
 労働運動を中心として学生運動や地域に根ざしたさまざまな市民運動の力を私たちが育て、強固な組織と連帯をつくりだすことが必要です。民衆の決定権を議会に明け渡すような運動をのりこえて、私たちの生きる誇りを「金目」だけで生きている連中にたたきつけ、形にしていく力をつけていきましょう。
 応援してくださったみなさんには、私たちとともにできることから一つひとつ闘っていくことをあらためて訴えます。
 他方、危機的な情勢は切迫しています。朝鮮半島への侵略戦争がいよいよ始まろうとしています。
 現在、安倍政権が出している改憲案が立憲民主党代表・枝野が2013年に出した改憲案とほとんど同じである以上、彼らはこの改憲への流れに協力しようとするでしょう。日本共産党も政権入りの下心を出して信念なき妥協をさらに深めるでしょう。
 しかし、それは「なんとか安倍政権に対抗したい。戦争政治をやめさせたい」と考えて彼らに投票した人びとを裏切る行為です。
 真実を求め、まずは自分を信じて決起する労働者民衆はますます増えます。「過労死」の認定件数が増えているのは、何よりも資本に殺された仲間のために闘う人が増えているということです。連合の分裂はいよいよ深刻な事態に入りました。積み上げられた歴史の教訓・運動の原則を守り、闘いぬいてきた私たちが歴史の前面に登場していくべきときです。
 11・5労働者集会―改憲阻止1万人大行進を本当に実現しましょう! 労働者のための社会、歴史の別の選択肢を、私たち自身の姿でつくりだそう。私たちは「選挙のときだけ主人公」じゃないってこと、いっしょに示していきましょう!

全国の同志と団結を深めた
 学生 松木進

 斎藤いくま全学連委員長の選挙戦、皆さん、お疲れ様でした。今回の選挙戦、私にとっては人生初の選挙スタッフでしたが、全学連の同志とともに街宣隊の一員として参加させていただきました。
 選挙期間はほとんど雨。ビラ配りで立ち続け、しかも雨で身体もビラもぬれてしまう。なかなか大変ではありました。ただ、全国の学生や労働者とともに選挙戦を闘いぬくのは、とにかく楽しかったです!
 各地の大学で闘う学生とお互いの闘いについて話し合う。あるいは、初めて出会った労働者の同志とも語り合う。そして、「前進チャンネル」を見て街宣現場に来てくれた多くの学生や労働者と討論する。選挙戦を通じて、多くの出会いがあり、雨も寒さも吹き飛ばすほど楽しく闘えました。
 また、食事や資材運搬など多くの面で皆さんに支えられながら選挙戦を闘いぬいたことで、党としての団結も深まったと思います。
皆が自分にも何かできることはないかと思い積極的に動く。私自身も、少しでも貢献できないかと、街宣現場に立てるボードを自作するなどする。党が一体となって動くことに、資本主義で破壊された団結、そして生きる誇りを実感しました。
 2931票という数字、街宣隊の一員としては「悔しい」というのが率直な感想です。しかし、私たちは日々現場でこそ闘い続ける存在です。選挙戦で明らかになった課題を日々の現場での闘いに生かすことで、私たちの日常に革命を起こしていきましょう!
 短い選挙戦ではありましたが、本当に楽しく闘いぬけました。団結!

革命の訴えに真っ直ぐな反応
 東京 三沢芳枝

 降りしきる雨の中、区民に斎藤いくま候補への支持を訴えて歩きました。顔を合わせた瞬間、「この国に革命を」という主張が話題になった例がいくつもありました。
 長谷川英憲さんの時から知っているという70代の女性は、「フランス革命をイメージした。おどろおどろしい」。退職者と思われる男性は、「革命なんて飛躍しすぎだ。少子化対策とかもっと地道なことを考えるべきだ」。60代の自営業者は「革命は絶対起きない。共産党に入れる」と言い張るものの、動労総連合のストライキについては「すごいな」と感服した様子。初めて会えた70代の女性は、「もう革命しかないわね。どこを向いても自民党だもの。今の若い人は大変」と納得してくれました。
 『前進』を使い「革命」を訴えれば、労働者人民はストレートに反応してくれることを実感しました。

〝斎藤いくまは希望の星だ〟
 神奈川 N

 斎藤いくま候補への支持を広げるために杉並区民への電話かけを行いました。
 多くの人といろいろな会話がありましたが、戦争・改憲への危機感、貧困・過労死・非正規職という生活と労働の問題など、相手の思いとかみ合った話ができた時には、斎藤いくまへの支持を表明してくれるものとなりました。
 選挙戦の序盤から「公選はがきが届いた」と、投票を表明してくれる人もいました。また、「都政を革新する会の北島邦彦や長谷川英憲と一緒に活動しています」と言うと、年配層で都革新の記憶があったときには、票につながりました。
 石原伸晃の「保守の牙城(がじょう)」といわれる地域の人からは、石原への怒りが語られ、「負けずに頑張りなさい」と激励を受けました。パンフレットや『前進』を見てくれていた人からは、「ウソまみれの中で、斎藤いくまは、希望の星だ」と、最高の支持表明がありました。
 もちろん、党派的激突の場ですから、「もう決めている」とか「考えが違う」と明確に断られるケースが多いのも事実でした。
 「全学連委員長、29歳の若さで立候補」「この国に革命を」「生きる誇り、とりもどそう」という斎藤いくま候補のメインの主張が一番力を発揮しました。
 社会の根本的変革、革命の実現こそが青年・労働者の展望を示していることを実感しました。青年・学生の決然とした決起は全世代を獲得できます。
 連日の雨の中で奮闘している街宣行動と団結できる行動でした。

革命への真の前進が見えた
 ヨシタカ イシイ

 今回の斎藤いくま君の衆議院選立候補に共鳴したよ!
 結果は別にして真の前進が見えて来たのではないだろうか。
 正しいことを主張してもマスコミと汚い公安警察によってねじ曲げられたねつ造報道。けっして許すことはできない! 今回の選挙で得たことは、今までの〝マスゴミ〟のイメージと全然違うということ!
 徐々にわれわれ労働者に浸透していくと思うよ。
 書きたいこと、言いたいことは山ほどあるけれど、今日は選挙日、本当にお疲れ様でした。今日は新たな第一歩。みんなでRevolution。

杉並から革命が始まった!!
 東京 大空茜

 今回の選挙ほど解放感に満ちあふれた選挙はありませんでした。学生と一緒に「革命」を真正面から訴えて最後まで楽しく闘いぬきました。「前進チャンネル」も「中核バッジ」も大人気でした♪
 職場でも「ウグイスをやりたいので休みを下さい」とお願いしたら半休にしてくれたり、「みんなで食べて」と差し入れを持たせてくれたり、街宣にお子さん連れで来てくれたり。たくさんの応援をもらいました。
 そして何と言っても、いくまくんです。誰にもわかりやすい説得力のある言葉に多くの人が足を止め、毎回いくつも討論の輪ができました。女性ファンだけでなく、安保闘争を闘った世代の方々も「自分の後輩だ」と再び立ち上がって下さいました。2931人の投票はまさに「杉並から革命が始まった!!」ということだと思います。
 安倍は3分の2の議席を確保してこれまで以上に改憲・戦争に突き進もうとしていますが、1票1票に込められた生命こそ、改憲・戦争を絶対反対で止める力です。
 革命を求める膨大な労働者階級とどうつながり闘うのか? 問われているのは私たちです。
 改憲阻止1万人大行進まであと10日。全国の力で日比谷野音を埋め、安倍・トランプの戦争会談を粉砕するデモをたたきつけましょう。国際連帯の力で戦争を止め、労働者階級が主人公の世界をつくりましょう。

楽しさがあふれ出た街宣
 東京西部・青年 照見モモ

 短期選挙をやりぬき、お疲れ様です。
 私は選挙についてや党派についてはよく分かりませんが、ただ「斎藤いくまさんを周知させる! 11・5へつなげよう」と思ってやりました。
 今回の選挙で街宣隊として動きました。最悪な雨の中でも立ち止まって聞いてくれる方がいました。学生や青年もいて、うれしかった。
 街宣でも楽しさがあふれ出ていたと思います。

若者―全世代の心とらえた
 東京 帯川千華

 私はウグイスとして参加しました。急に総選挙が決まり、知名度ゼロからの出発でした。日がたつにつれ、駅での街宣や訪問行動などで斎藤いくまを知った人びとが手を振ってくれるようになりました。
 「石原倒して」とビラをPRカーにもらいに来る高齢の男性や「斎藤いくま本人に会いたい」と尋ねてくる親子(子どもは小学生)や、手を振り返してくれる建設現場やコンビニ、ガソリンスタンド、ゴミ収集中の労働者など。特に、今回は、手を振り返す学生や青年が多い! 若者の反応の良さを感じました。さらにPRカーに向かって「中核派がんばれー!」と応援団風に大声でエールを送ってくれる方や、「必ず入れるから」とハイタッチに来る高齢の夫婦も。本当に感動の連続でした。
 駅頭での街宣では、斎藤いくまの演説を聞き、「チラシをくれ」と自ら取りに来る人が今までないくらい多かった。さらに、彼の演説を聞いていた方が、立ち止まった方に「この候補は29歳で全学連委員長で......」と説明を始めたり、「斎藤を広げるから」という方もいたり、どんどん〝斎藤を広げる運動〟になりました。また、涙を流して演説をずっと聞く姿を見ることも少なくありませんでした。
 彼の訴えた「労働者に社会を変える力がある」「この国に革命を」「僕たちの運動に投票してほしい」が若者―全世代の心をとらえたのだと感じました。

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