説明会で住民の怒り爆発 三里塚 「見直し案」白紙撤回せよ

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週刊『前進』04頁(2891号03面03)(2017/11/06)


説明会で住民の怒り爆発
 三里塚 「見直し案」白紙撤回せよ

(写真 説明会に弾劾をたたきつける反対同盟と支援連【10月28日 芝山文化センター】)

 成田空港会社(NAA)による空港機能強化策の見直し案をめぐって10月24日から5日間、芝山町で説明会が開かれた。住民の反対の声と呼応し、三里塚芝山連合空港反対同盟は全力で町当局弾劾行動に立った。
 24日の菱田地区の説明会では、相川勝重町長が「今回の空港機能強化案をチャンスと見て推進したい」と臆面もなく述べた。
 参加者の1人が問いただした。「見直し案では、当初案の4時間から6時間へ睡眠確保の時間を延長させるというが、その時間の根拠は何か」「2010年に年間発着枠を27万回へ、同年の秋に30万回へと拡大してきた。『低騒音機を導入した』というが、うるささは増えるばかりだ」
 だが「どうかご理解を」の紋切り型回答しか返ってこない。
 芝山町民の伊藤信晴さんも参加し、「騒音は健康・命にかかわる深刻な問題だ。住民の命をどう思っているのか」と弾劾すると、「騒音への見解の相違」と居直った。
 反対同盟と支援連は、「狙いは24時間空港化だ」と題する弾劾ビラを会場前でまき、宣伝カーを周囲に展開してアピールした。
 25日の説明会は、「空港機能強化案から生活を守る会」のメンバーが多数住む芝山南部で行われた。会のメンバーが口々に弾劾し、「騒音対策では健康な生活は守れない。機能強化案は白紙撤回を」と迫った。
 28日の芝山文化センターでの説明会には、NAAの夏目誠社長が出席した。参加者が質問し、「谷間地域の騒音は見直し案でも解消されない」と迫ると、夏目は緊張で手を震わせ「努力して作成した案。ご理解を」と繰り返すばかりだ。
 5日間の説明会で総勢300人の住民が参加して怒りを表明した。説明会はこの後、横芝光町で開かれる。反対同盟は騒音問題新リーフレットの戸別配布を進め、住民とともに白紙撤回へ向けて闘う決意だ。

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