団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2895号04面04)(2017/11/20)


団結ひろば 投稿コーナー

京大弾圧はねのけ都心デモ
 首都圏学生 A

 今年で20年目を迎えた11月集会は、何よりも京大をはじめとする治安弾圧、そしてトランプ訪日の厳戒態勢を完全に粉砕しました! 国家権力は京大2学生の逮捕により運動の萎縮をもくろみました。しかし、いざふたを開けてみれば、全国の労働者はもちろん、東大・京大など全国の大学からも多くの学生が参加、朝鮮侵略戦争反対と安倍・トランプ打倒を東京のど真ん中で訴え、権力の狙いを完全に破綻させました。
 集会には国内外から多くの労働者が参加・発言し、それぞれの闘争に関する実体験を直接聞くことができました。これは、すべての参加者にとって非常に貴重な体験となったと思います。また、デモはドイツやイランなどの国外メディアでも報道され、外国の労働者に「日本の労働者もトランプと安倍に怒っているんだ!」ということを伝えることができました。
 今後の課題は、ドイツの労働者も発言していたとおり、国際連帯の中身を一層充実化していくことだと思います。毎年1回の国際連帯集会だけでなく、もっと各国の労働者と連帯しなければ、資本主義体制打倒は困難です。そして、そのためにも、自分はこれから訪韓(実は出発前の空港で執筆しています!)して、韓国の労働運動をじかに学び、日本の運動に還元していきます。また、国際連帯のためにも、自分自身、ひいては全学連全体の語学力を一層向上させたいと思います。

11・5の寸劇に見た民衆の力
 東京 YT

 僕は11月5日の労働者集会に職場の人に誘われて参加しました。後半の改憲阻止!1万人大行進での寸劇「労働者階級に生まれてよかった!」に、群衆役として参加しました。
 最初は威張り返り女性労働者を弾圧していた安倍とトランプが、立ち上がった民衆にもみくちゃにされ、捕縛され、連行されるさまをいちばん後ろの方からガヤを入れながら見ていました。ユーチューブで見た「立ち上がった民衆に演説を妨げられ、うろたえるチャウシェスク」(後に逮捕、処刑されたルーマニアの独裁者)を思い起こさせる光景で、ただのパフォーマンスとは思えない迫力がありました。
 暴力的な方法は避けるべきですが、われわれ国民には為政者の横暴を監視し、抵抗し、必要とあれば蜂起する権利と義務がある。
 今回の寸劇への参加を通じて、そうしたことを強く感じた次第です。
 集会の帰りに安倍とトランプの車列を偶然見かけました。これも何かの因縁だと感じました。私は私なりの方法で両者の動向を監視していきたいと思います。

全世代獲得した革命の訴え
 埼玉 越田武蔵

 斎藤いくま全学連委員長を候補者、青年のリーダーとして生みだした今回の衆院選挙闘争は、本当に歴史に残る闘いだったと思います。革命に絶対に勝利するという決意を込めて、そう言い切りたい。
 私は斎藤いくま候補への支持を訴えて、杉並区内を歩いて回りました。7月都議選の過程で福島への「被曝と帰還の強制反対署名」をしてくれた方のお宅を訪ねると、「公選はがきが来たよ。私は東北出身でね。29歳で石原のぶてるに挑戦するのは大変だと思うけど、生きている限り応援しますから」と70代の女性が言ってくれました。フクシマの怒りと団結する運動が生みだした若きリーダーに心から期待を寄せてくれたのだと思います。
 「この国に革命を」というスローガンに「生きているうちに起きればいいけどね」と応じた女性はたまたま留守番でいた方でした。北島くにひこも鈴木たつおも知りませんでしたが、安倍・自公政権をはじめとする現在の政治に、怒りと同時にあきらめを持っていました。「一人の仲間も見捨てない」という私たちの主張を話しました。そして、「このあと街頭宣伝があるのでぜひ斎藤いくまの話を聞きに来てください」というと、「熱くなってきちゃうわね」と明るく応じてくれました。
 他にもさまざまな反応がありました。「この社会は人間の労働で成り立っている」。この斎藤いくまの訴えを全国・全世界にとどろかせ、11・5から実際に戦争をとめるゼネストを実現しましょう!!

青年労働者の現実変えたい
 関西合同労組 M

 ハローワーク前で関西合同労組阪神支部弾圧での公訴棄却を求める署名をやりながら、11・5集会を呼びかけました。そこで、30代で休日なし、長時間労働でうつ病に追い込まれた2人の青年労働者と話になりました。
 まず、携帯電話のアンテナ設置を5年間やり、月200時間を超える残業で病気になり、今は主夫をしている青年です。署名をしてくれ、11・5集会に「近くなら行きたい」との反応がありました。
 そこに「このご時世に未来はない」と言う別の青年が話しかけてきました。
 この青年も、大手食品会社の物流で休みなしの長時間労働でうつ病になったというではありませんか。採用時には1日8時間ということだったのに、12時間、そしてさらに長くなり、正月三が日も休みなしで、冷凍倉庫で居眠りしてしまうほど働かされたそうです。
 「二度と人に使われるのは嫌だ。自営でやっていく」と言う彼の「絶望」に対して、「一緒に社会をひっくり返そう。革命が必要だ」と訴えましたが、「やってもむだ」と言い張ります。「市役所に行ったが就労訓練の対象にはならないと門前払いされた」「親も助けてくれず絶縁状態」とのこと。「未来はない」と言う背景がわかりました。
 現在主夫の彼も「今は職業訓練を受けているが、次は自営を考えている」と言います。組合の労働法制改悪の学習会への参加を検討すると言ってくれました。
 第二第三の高橋まつりさんが次々生まれかねない青年労働者の現実。労働者は労働組合をつくって団結して会社と闘うのが当たり前、労働者の団結でこの現実は変えられるということを青年にわかってもらいたい。そうでなければ資本に次々殺されると痛感し、大きな課題を突き付けられました。

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