団結ひろば 投稿コーナー

発行日:

週刊『前進』04頁(2897号04面05)(2017/11/27)


団結ひろば 投稿コーナー

韓国の闘いに感動し身震い
 動労東京八潮支部長 佐藤敏夫

 初めて韓国の闘争・集会に参加させていただきました。
 前夜祭の11月11日、ソウル市のヨイド公園の会場には多くの組合が参加しており、寒い中でもすごい盛り上がりに本当にいい経験をさせてもらいました。また、公園に数十台の重機を使ってののぼりの旗の迫力に感動しました。
 2日目のソウル市庁前広場は数万人の人たちで埋め尽くされており、初めて見た大集会・デモの様子に身震いを感じました。今の労働条件に対して不満を持つ多くの人たち一人ひとりの怒りの闘いだと思いました。
 日本からは動労千葉、動労水戸ら動労総連合関係者100人が参加し、それぞれの組合の旗を掲げてアピールできたことはすばらしいことだと思います。これからの組合の活動に大きな力をもらいました。
 一番感動したのは、韓国の組合ののぼり旗の多さです。数百人以上で8車線の道路を封鎖してのデモ行進は、今まで経験したことのないもので、あまりの迫力に思わず鳥肌が立ちました。側道からの組合および一般市民からの声援に後押しされながらの行進は、寒さを忘れるくらいの熱気でした。
 理念交流会では多くの意見が交わされて、これからの自分たちの組合活動に役立てたいと思います。
 歓送会では、同じテーブルで韓国の人たちと酒を飲み食事をしながら、言葉はあまり伝わらなかったですけれど、身ぶり手ぶりで楽しく過ごせたことはよかったと思います。
 これが私の感じた韓国の3日間の感想です。

「自由の京都大学」取り戻す
 京都大学 学生A

 今の京大はおかしなところばかりです! 何がおかしいか、それを列挙しようとしても書ききれないくらいにおかしなことがたくさんあります。しかし、そのおかしさをただすため声を上げても大学は聞く耳をもたず、弾圧や処分で学生を押さえつけるばかりです。揚げ句の果てには、大学の不正をただすために先頭で闘ってきた2人の学生を警察に売り渡し、逮捕させました。こんな大学は、もううんざりです! こんな状況で、一体誰が間違いだらけの大学をただすのでしょうか。
 私が目指したのは「自由の京都大学」でした。しかし、今私がいるのは「監獄の京都大学」です。私達の手に「自由の京都大学」を取り戻すための闘いに、全国の労働者・学生の皆さんの圧倒的援護射撃をよろしくお願いいたします。

連帯し闘う中国鉄道労働者
 河原善之

 今年の11・5労働者集会に中国から寄せられ、配布されたメッセージは感動的でした。中国の鉄道労働者は、団結を求めて、残業代の不払いや休憩時間の剥奪(はくだつ)、低賃金、労働強化、そして恣意(しい)的で違法な罰金制度に反対して、立ち上がっています。政府は彼らのように闘う労働者に対して拘留や日常的な監視などの弾圧を加えています。このすさまじい政府の弾圧に対して、彼らは自分たちを「カマキリがカマを振り上げて車に立ち向かっているような」存在だとし、だからこそ国際連帯を求めているのです。
 また中国スターリン主義の下での官僚支配が労働者を締め上げていますが、この官僚制度を本当に打ち破る道は「労働者が工場管理に参加して、工場を監督する権利を行使すること」にあると訴えています。労働者による生産の管理、労働者こそがこの社会の主人公であること、すなわち労働者自己解放の思想がここには示されています。
 労働者自己解放の思想が今、全世界の労働者の思想になろうとしています。今年の11月労働者集会は、このものすごい事実をはっきりさせました。まただからこそ、国際連帯が今、ますます広がろうとしているのです。帝国主義だけでなく、スターリン主義圏でも労働者の決起は不可避になりつつあります。

歴史を受け継ぐ砂川収穫祭
 東京・三多摩 U



 11月12日、三多摩労組交流センターが企画した「砂川収穫祭」が開催され、大いに盛り上がりました。
 場所は立川市砂川町にあるさつまいも畑。1955年の米軍立川基地拡張計画を地元農民と労働者・学生が実力阻止した砂川闘争の現場であり、国が条件派から買収した土地を自主耕作で守り抜いてきたところです。秋晴れの空の下、芋掘りには子どもたちを含めて十数人が集まりました。子どもたちは自分で掘った芋に大はしゃぎです。
 掘り終えると次は、闘争記念館である「砂川平和ひろば」に移動して芋煮鍋を楽しむ第二部の始まり。館内に展示された反対同盟旗、故宮岡政雄さん(反対同盟副行動隊長)の写真や闘争の記録写真を見ながら、砂川闘争の解説を聞きました。 青年が乾杯の音頭をとり、芋煮鍋をいただきます。おいしい! 熱々の鍋に話もはずみます。さらに、田沼さんが国内外の労働歌や「ソリダリティ」「反対同盟の歌」をギターで弾き、みんなで合唱。韓国の闘いに思いをはせながら、大いに食べ、語らい、歌って英気を養いました。
 砂川闘争は、安保体制に挑んで勝利し、60年安保、70年安保・沖縄、三里塚闘争の礎を築いた労働者民衆の歴史です。全学連を三里塚反対同盟に紹介したのは宮岡さんです。再び朝鮮戦争が切迫し、トランプが横田基地で演説した中、収穫祭は若い世代がこうした歴史を学び、受け継ぐ貴重な機会にもなりました。

私自身を変えた11月の闘い
 高校生 東沢真男

 11月3日の日韓労働者理念交流会、4日の労働者国際連帯集会、5日の全国労働者総決起集会・改憲阻止1万人大行進への参加を通しての個人的成果としては、自身の変革ということが挙げられるでしょう。
 私は、日本各地で、そして世界中で、人間が労働者であるという一点により団結し連帯して勝利している、そして今後も新たに勝利していかなければならないということを、集会での熱い報告・提起から確信しました。そして何よりも、デモの隊列に満ち満ちた連帯感と勝利感は私にとって重要な財産となるはずです。
 この3日間は、私の意識を大きく前進させるものでした。交流会・集会での報告・提起では、組織化された大衆の戦いの力と価値をあらためて認識するとともに、自己の無知と無自覚・無責任さを思い知らされることとなり、今後は学習に一層真摯(しんし)に取り組まないといけないと決意を新たにしました。
 今回、私は初めてデモに参加し、日比谷公園から東京駅まで歩きました。私は労働者ではないので、上げる声やシュプレヒコールは本質的に労働者によるものとは違います。しかしデモへの参加を通して、自分の立場から生まれる無自覚・無責任さからの脱却に近づいたことを感じます。
 自分で歩き、自分が(組織化された大衆の一員として)声を上げることは、自己改造に非常に効果的です。シュプレヒコールの一つひとつ、国家権力に対する「ナンセンス」の声の一つひとつを上げるたびに、私の社会に対する当事者意識は高まりました。
 友人たちの一人ひとりに足りていないのは、この当事者意識ではないでしょうか。自分が社会に働きかけることができるということにまずは気づくべきなのです。デモへの参加は難しいことではありません。次は友人とともに加わりたいと思っています。
 私の正しい思想は私の社会的実践によってつくられつつあります。

許せないトランプの発言
 東京・杉並 HM

 11・5国際連帯集会の翌日、トランプと安倍は日米戦争会談を行った。共同記者会見の場でトランプは、前日のアメリカの教会でおこった銃乱射事件を取り上げ、「これは精神疾患の問題だ」と言い放った。
 この事件の最大の問題はアメリカで容易に銃の売り買いができ、簡単に使用できることだ。アメリカでは銃規制が何度も議論されているのに遅々として進まない。全米ライフル協会とそれを強力な支持母体とする共和党、そしてトランプが規制を見送り、今回の事件にも「銃規制は関係ない」と言い放っている。アメリカにおいて銃は開拓のシンボル、すなわち先住民族虐殺の象徴である。さらに全世界でのアメリカ帝国主義の侵略の象徴でもある。
 アメリカでは銃による事件が絶えないが、今回の犯人とされる青年は空軍を強制除隊されたという。職がなく、軍隊にいかざるをえず、そこでも疎外され分断される社会の現実。これが事件の本質である。さらに精神疾患の問題と言い放ったトランプは、差別・排外の扇動のターゲットを精神病、精神疾患に苦しむ者へと向け始めた。この発言に対し、世界中から非難の声が起こっている。同席した安倍は、事実上このことを認めたということだ。
 精神病、精神疾患に苦しむ人々を治安管理の対象として差別・排外が扇動されている。精神医療も、病に苦しむものを癒やす方向と逆の抑制と閉じ込め、治安管理へ進んでいる。戦争のために全面的に精神医療を動員しようというもので、この間の精神保健福祉法改悪の動き(警察と自治体、病院が一体となり強制入院を強化しようとする)を許してはいけない。『前進』読者の皆さん! すべての労働者、障害者、精神病者の皆さん! トランプ発言に怒り、国境も障害も病気の有無をも超え、団結して立ち向かいましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加