三里塚旗開き 〝市東さんの農地絶対守る〟 3・8請求異議裁判闘争へ

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週刊『前進』04頁(2907号01面02)(2018/01/15)


三里塚旗開き
 〝市東さんの農地絶対守る〟
 3・8請求異議裁判闘争へ

(写真 第3滑走路計画撤回へ新年デモ 市東孝雄さん宅前から南台の畑へ向けて、「農地を守ろう」とデモ行進【1月8日 成田市天神峰】)

(写真 三里塚芝山連合空港反対同盟は新年団結旗開きを意気高くかちとり、3・4芝山闘争―3・8請求異議裁判闘争へ団結ガンバロー)


 1月8日、三里塚芝山連合空港反対同盟は新年デモと団結旗開きを行った。
 反対同盟は午前10時に東峰神社に集合。数分おきに頭上40㍍を飛行機が飛ぶすさまじい騒音のもとで、神社鳥居に新しいしめ縄を掛け、新年の決意を新たにした。
 市東孝雄さん宅南の東峰開拓組合道路に移動し、決戦本部長の太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。伊藤信晴さんが、昨年の勝利の上に市東さんの農地を絶対に守ると宣言した。
 続いて顧問弁護団があいさつ。事務局長の葉山岳夫弁護士は、3・8請求異議裁判での早期結審策動を許さず、裁判闘争の勝利をかちとる決意を語った。
 動労千葉執行委員の渡辺靖正さんは、昨年に横芝光町で開かれた空港機能強化案の説明会で、住民として徹底弾劾の闘いに立ったことを報告した。さらに市東さんの農地取り上げに反対する会の発言を受け、意気高くシュプレヒコール。
 「強制収用実力阻止! 市東さんの農地を守ろう! 第3滑走路粉砕!」の横断幕を掲げ、反対同盟を先頭に新年デモに出発した。婦人行動隊・宮本麻子さんが宣伝カーから力強くアピールする中、120人のデモ隊は開拓組合道路を出て天神峰の市東さん宅前を通り、第3誘導路のトンネルを抜けて進んだ。すると新たな高いフェンスが構築されている! デモ参加者は怒りを倍加させ、市東さんの南台の耕作地までのデモを貫徹した。

3・4芝山闘争へ

 団結旗開きが午後1時から成田市内で開かれ、参加者は150人に増えた。
 婦人行動隊の木内敦子さんが司会を務め、最初に東峰の萩原富夫さんが「闘争宣言」を読み上げた。17年の裁判闘争と現地攻防の勝利を確認し、農地死守と「空港機能強化案」白紙撤回への闘いの勝利を誓った。3・4芝山現地での集会・デモに対し相川勝重芝山町長が「会場使用拒否」で妨害していることを強く弾劾し、3・4と3・8請求異議裁判(千葉地裁)への決起を呼びかけた。そして「天皇代替わりキャンペーンを粉砕し、改憲阻止、朝鮮戦争阻止の大闘争へともに闘いましょう!」と締めくくると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
 市東さんが「国とNAA(成田空港会社)の攻撃に対し、皆さんとともにこの1年を力強く闘い抜きます」とあいさつし、乾杯の音頭を取った。
 連帯のあいさつの冒頭、動労千葉の田中康宏委員長が、故北原鉱治事務局長の遺志を引き継ぎ、労農連帯を強化して闘うことを誓った。顧問弁護団、市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会に続き、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さんが、昨年12月に近畿一円のミキサー車、バラセメント車を止めたゼネラルストライキの勝利を報告し、三里塚と連帯して闘う決意を述べた。
 全国農民会議共同代表の小川浩さんは、安倍政権が減反政策廃止に踏み切った今日、日本農民は闘わなければ生きられないとし、三里塚を軸に全国に組織を広げることを誓った。
 司会を宮本さんに交代し、婦人民主クラブ全国協議会、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、動労水戸、全国水平同盟、都政を革新する会などの発言が続いた。早朝デモから駆けつけた関西新空港絶対反対泉州住民の会の中川育子代表が、市東さんとともに闘う決意を語った。革共同の鎌田雅志同志、全学連の斎藤郁真委員長が安倍政権の戦争・改憲攻撃を許さず、市東さんの農地死守決戦の先頭に立つ決意を語った。
 熱気が最高潮に達する中、太郎良さんの音頭で団結ガンバローを三唱。18年の勝利を固く誓い合った。

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