SKさくら交通労組 24時間の指名スト貫徹 多くの激励受け

週刊『前進』04頁(2907号02面03)(2018/01/15)


SKさくら交通労組
 24時間の指名スト貫徹
 多くの激励受け


 12月20日、自交総連SKさくら交通労組は午後3時から本採用3人の24時間の指名ストライキに決起しました。有給休暇を取ると、その分がそっくり冬のボーナスから引かれるというとんでもない制度を開き直る会社に対して、怒りをたたきつけました。
 この間のビラまきでも「会社はとんでもない、詐欺だ」「労働組合はこうでなくてはダメだ。ストライキ方針に感動した」など、圧倒的な現場の支持がありました。
 ついにストライキ決行の当日、午後2時過ぎに会社前に登場すると、「本当にやるのか。すげえな」「頑張れ、応援してるぞ」など多くの激励の声をもらいました。
 動労総連合・北海道から成田昭雄副委員長、地元の合同労組である札幌圏連帯労働組合執行部、北海道労組交流センター代表、全道庁の仲間、婦人民主クラブ全国協議会・北海道支部、国鉄闘争全国運動・北海道など多くの労働者の結集と激励を受けてストライキ突入集会を行いました。
 ストに突入する自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長がストライキの目的と会社の対応を報告し、ストライキ貫徹の決意を表明しました。
 ストライキの目的は以下のとおりです。
 ①まともな有給休暇制度の確立。有給休暇は、労働者の健康を守るための基本的権利です。利用者の立場からも、運行の安全に責任を負うタクシー事業者の義務です。②事故に対する罰金制度の廃止。事故は罰金制度ではなくならない。会社の行為は単なる「金取り」主義だ。③賃金カット分の返還。④「ライドシェア」導入=白タク合法化に絶対反対! 「働き方改革」粉砕! 全国34万人のタクシー労働者は、統一ストライキで「ライドシェア」を阻止しよう! ⑤安倍政権が進める改憲と朝鮮侵略戦争に絶対反対! 戦争をとめる道は、労働者のゼネストと国際連帯にあります。
 続いて、さくら交通労組副委員長が「団結を固めて闘い抜きます」とあいさつしました。
 午後3時に、当該の執行部3人で事務所に行き、ストライキ通告書を会社(常務)に手渡しました。
 当該組合自身、初めてのストライキであり、未熟なところもたくさんあったと思いますが、支援の仲間、全国から急な連絡にもかかわらずたくさんのメッセージが寄せられたことにも励まされ、ストライキを貫徹することができました。
 組合が本気だということがわかり、会社も急いで回答文書を用意するなど、対応が変わってきました。やはり労働組合は闘うことによって初めて、資本に労働者の意思を強制できることを痛感しました。
 組合員からは「このままではなく、絶対組織拡大につなげたい」「わざわざ自分たちのために駆けつけてくれるなんてすごい人たちだ」などの声が上がっています。これからも闘い抜きます。
(札幌 A・K)
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