知る・考える 用語解説 労働組合―労働者が資本と闘うための組織

週刊『前進』02頁(2908号02面04)(2018/01/18)


知る・考える 用語解説
 労働組合―労働者が資本と闘うための組織


 労働者が資本と闘うために絶対に必要な、労働者自身でつくる団結組織。
 資本は労働者が抵抗しない限り、労働者が過労死するのもかまわず徹底的に働かせ、搾取する。労働者同士を競争させ、正規職と非正規職の区別、賃金での格差、パワハラ、評価制度などで分断して支配しようとする。
 これに対抗する労働者の武器はその人数と団結である。労働組合として団結することで労働者は競争を拒否し、職場で感じる苦しさや悔しさ、怒りを分かち合い、その共同性の中で無限の力を獲得し、職場を支配する資本と闘う。
 体を壊す長時間労働の短縮、生活し子どもを育てられる賃金、労働環境の改善など多岐にわたって、団体交渉などを闘い労働者の要求を資本に強制する。特にストライキは強力な武器であり、労働者に自分たちの力を自覚させる。それは戦争を止める最大の力でもある。労働組合は闘争を通じて、企業や産別の枠をこえ、地域や国全体に連帯を広げる。
 さらに、労働組合は労働者階級が資本家階級を打倒し、新しい社会をつくるための準備手段となる。1917年のロシア革命を勝利に導いたレーニンは「労働組合は共産主義の学校である」と言い、労働組合的団結を革命後の生産活動の基礎と位置づけた。
 現在の連合のように、資本と結託して労働者を抑えつけるのは本来の労働組合ではない。闘う労働組合を全国によみがえらせよう。
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