高松市内で絵画展 会場全体が闘いの広場に

週刊『前進』04頁(2911号04面02)(2018/01/29)


高松市内で絵画展
 会場全体が闘いの広場に


 日本最長のアーケード、1日の通行量13万人。高松中央商店街の真ん中で、新年最初の絵画展を1月6日から10日まで行いました(写真)。会場は、書店チェーン大手の宮脇書店さんのギャラリーをお借りしました。四国地方更生保護委からも目と鼻の距離です。約230人が来場し、16日に保護委に出す「要望書」が70通近く集まりました。
 美術を学んでいる2人の学生から次のような話を聞きました。
 星野さんの絵「福島、JR只見線の春」の前で、「桜の色を出すのは難しいんです。白でもない、ピンクでもない。星野さんは紫や青を使い、点描のように重ねて描くことによって見事に桜の色を出している。刑務所という厳しいところでも、人間としての感覚をみがき、人間らしく生きていくことができるんだと思い、深く感動しています」と。同じく「暁子と会話する場所」の絵の前では、「奥さんのことを思いながら描かれているのがよく伝わってきます。描きながら奥さんと会話しているんですね。小学校や中学校で使うようなどこにでもある絵の具でこれだけの色を出せるのは本当に素晴らしい」と。
 私の職場からも来場者がありました。「こんなに奇麗な絵がかけるのは心が奇麗だからです。無実だというのは絵を見ればすぐに分かります。どの人でも目が真実を見通せるように描かれています。なんとか取り戻せないか」と言って、要望書を書いてくれました。
 「高松駅でビラをもらった」と、韓国の公務員労働者が来場したり、懐かしの同級生や職場の同僚・元同僚が顔を出すなど、涙あり笑いありの5日間となりました。絵画展の会場が闘いのコミュニティとなりました。
 近県、関東からも応援スタッフが駆けつけ、「団結」「奪還」の思いは、高松市民に届いたはずです。確実に、更生保護委員会や国家権力を追いつめています。「無実なのだから出せ! 再審を開始しろ!」星野さん、大坂さんと団結し、労働者民衆の力で直ちに獄壁を打ち破りましょう。そして、すべての人間の解放をかちとりましょう。
(香川・星野さんを取り戻す会 高橋敦)

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