3・11反原発福島行動へ 福島からの訴え② 労組、地域から立とう 動労福島執行委員長 橋本光一さん

週刊『前進』02頁(2916号01面03)(2018/02/15)


3・11反原発福島行動へ
 福島からの訴え②
 労組、地域から立とう
 動労福島執行委員長 橋本光一さん



(写真 昨年、郡山市で行われた3・11反原発福島行動のデモ。横断幕を持つ橋本光一さん【中央】)

福島圧殺許すな

 トランプと安倍が核戦争と改憲に突き進む中、「復興・安全」キャンペーンという国家権力と資本による圧力が、福島の怒りを押し潰そうとしています。
 1月26日の甲状腺検査評価部会での検査打ち切りに向けた議論や、清水修二・福島大学名誉教授らが執筆した『しあわせになるための「福島差別」論』はひどいものです。学者や医者が「復興・安全」キャンペーンのお先棒を担ぎ、「科学・医学」を振りかざしながら、数字を並べて屁(へ)理屈をこねれば民衆はだませるという性根にはらわたが煮えくり返ります。
 他方で、学者や医者がなぜこんなでたらめをやるのかが、なんとなく分かる気がするのです。JRになってから、事故が減っているといいます。これは国交省のデータでも明らかにされています。しかし、現場感覚からすると、どう考えても腑(ふ)に落ちません。人減らしが進み余裕をもって仕事をする環境ではなくなっているからです。まともな教育もされず技術継承もないままに多能工化がやられ、外注化が拡大される中で、安全性の低下が間違いなく起きているのです。
 想像するに、国交省も最初から結論ありきでデータの作成をやっているということです。幹部の意思がそうならば下もなびく。私が所属していた国労だってそうです。首切り撤回を貫く組合員が、「組織破壊者」にされてしまいました。
 本質を見るべきです。原発は、住民をだまし金で口を封じ、それでも言うことを聞かない者は権力の弾圧も使って分断し孤立させ潰す。そうやって造ったシロモノです。そのうえ、下請け労働者の被曝を闇に葬り、放射能の垂れ流しを隠し、事故が起こってもごまかし、ウソまみれで運転を続けてきたものです。
 こんなものが安全なはずはありません。ところが、そう主張する人は〝空気を読まない〟〝和を乱す〟と非難され、少数派です。

楢葉集会に異議

 しかし、3・11を経験してもなお「本物」が少数派のままで良いはずはありません。本当のことを「本物」である私たちが伝えれば分かってくれると思うのです。それを丁寧にやろうとみんなで話し合っています。楢葉町の3・17集会に勇気をもって異議を唱える人たちも出てきています。
 私たちは職場へ、労働組合へ、地域へ、3・11結集を呼び掛けにどんどん入っていきます。東北の仲間や学生の仲間が応援に入り、労組まわりや宣伝活動に励んでくれています。皆さんの応援お願いします。ぜひ賛同を集中してください。
 動労福島は、3・11反原発福島行動の成功と一体で、JR本体とグループ会社の労働者の団結で新たな外注化や被曝労働に絶対反対を貫き、3・17ダイ改合理化と闘います。動労水戸をはじめ、動労総連合の仲間と開始した「常磐線全線開通反対署名」へのご協力をお願いします。
 3月11日、郡山への結集をよろしくお願いします。

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