3・11反原発福島行動へ 福島からの訴え③ 被曝強制うち破る闘いを 動労水戸書記 西納岳史さん

週刊『前進』02頁(2918号01面04)(2018/02/22)


3・11反原発福島行動へ
 福島からの訴え③
 被曝強制うち破る闘いを
 動労水戸書記 西納岳史さん

(写真 昨年の10・21富岡現地闘争)

署名を労組に訴え

 2018年はJR常磐線全線開通をめぐる決戦の年となります。私たちは「常磐線全線開通反対署名」に取り組むことを決断し、職場・街頭、地域の労働組合に分け入って署名の取り組みを呼びかけています。
 動労水戸組合員、「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」の仲間を先頭に、茨城県内、そして福島・いわき市の労組オルグを開始しています。福島の現状と、労働組合はいかにあるべきかをめぐり、動労千葉物販などで訪問してきた労働組合の方々と真剣で活発な討論を開始しました。行く先々で大きな反響・共感と同時に、「復興キャンペーン」をめぐる鋭い分岐が起こっています。
 被曝強制・帰還強制の常磐線開通攻撃に対し、私たちはストライキ闘争、いわきでの集会・デモ、昨年は浪江駅・富岡駅での現地抗議行動を闘ってきました。署名はこれらの闘いの蓄積の上に、それを福島の大衆の怒りの声と行動として団結を組織する挑戦です。
 今年の3・11をめぐる闘いは、「3・11郡山」か「3・17楢葉」かをめぐって、改憲・戦争情勢の中で労働組合はいかに闘うべきかを問う闘いです。「3・17楢葉」を主導する体制内勢力は、切り離すことのできない反原発闘争と反被曝の闘いを意識的に分断しています。被曝による健康被害の事実については、日本共産党が先頭に立ち「原発事故による健康被害は存在しない」と、ウソとペテンを宣伝しています。それは、住宅補償打ち切りに怒る避難者の闘い、保養活動を通して福島の子どもたちの命と健康を守る闘いに完全に敵対するものです。

核戦争阻止と一体

 東日本大震災・福島第一原発事故から7年を前にして、ペテン的な「安全」「復興」の名のもとにすべての体制内勢力が底なしの屈服を開始しています。それは「野党共闘」の名のもとに、あらゆる野党が自衛戦争を容認して現場からの闘いを放棄し、大政翼賛会・産業報国会へ転落していることと一体です。
 被曝労働絶対反対の闘いは、戦争絶対反対の闘いと不可分一体です。職場生産点で不屈に闘う労働組合が軸となり、絶対反対を貫いて立ち上がることで、そこにあらゆる人々が結集できる希望が生まれるのです。
 放射線被曝を正面課題としないということ、すなわち被曝労働が前提となる原発労働の存在から目を背けたところに、いかなる「原発再稼働反対」の闘いが成り立つのでしょうか? 今も続くヒロシマ・ナガサキの被爆者の苦しみ、そして全世界で巻き起こる帝国主義・スターリン主義の核武装・核戦争宣言への怒りの声に対して、労働者・民衆の被曝の問題を無視したところにいかなる連帯が生まれるのでしょうか?
 私たちはこの点をけっしてあいまいにせず、茨城において再稼働が狙われている東海第二原発再稼働絶対反対の闘いを、福島の闘いと一体で闘い抜きます。
 3・11郡山へ! 私たちこそが、福島の怒りを束ねる唯一の勢力として飛躍しましょう。反原発福島行動18への大結集を全国の皆さんに訴えます!

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福島から改憲・戦争をとめよう 原発・オリンピックを打ち砕こう
3・11反原発福島行動
 3月11日(日)午後1時 開会
 郡山市民文化センター 大ホール
 ※3時から郡山駅前までデモ
 主催/3・11反原発福島行動実行委員会

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