全国各地で国鉄集会

週刊『前進』04頁(2919号01面02)(2018/02/26)


全国各地で国鉄集会

●北海道
 闘う労働運動のあるべき姿示す

(写真 北海道での闘う労組拠点建設を決意【2月11日 札幌市】)

 2月11日、札幌市教育文化会館で国鉄闘争全国運動・北海道が主催する国鉄集会が開催されました。
 集会の第1部は、1047名解雇撤回闘争当該の動労総連合北海道・長尾信一委員長と成田昭雄副委員長がアピールしました。長尾委員長は新幹線建設を進めながらローカル線を切り捨てるJR北海道を弾劾し、18春闘に向けて熱烈な檄(げき)を飛ばしました。成田副委員長は「国鉄分割・民営化との闘いはまだ終わっていない」と断固として宣言し、「自分の首だけを守ればいいというあり方は間違っている」と労働運動のあるべき姿を指し示しました。
 第2部は、「労働運動の変革を目指して」と題して問題提起と全体討論を行いました。自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長は、職場でストを闘ってつかんだ階級的労働運動の核心、時代認識とゼネストにむけての労働組合論を提起しました。全国労組交流センター定期総会に参加した自治体労働者は全国的教訓と決戦方針、拠点建設への決意を語りました。また「合同労組運動の課題と展望」として、これまでの労働相談―救済的あり方から、労働組合を結成し職場の団結形成へと踏み出すことが提起されました。
 集会のハイライトは、ストを闘ったタクシー職場の2人の組合員が「働く者にとって闘うことは当然だ」と実感を込めて発言したところです。全体がストの正義性と感動を共有し、何度も拍手が送られました。
 河野委員長がまとめの提起に立ち、「集会参加者は全員3・25日比谷へ」と行動方針が発せられました。
(国鉄闘争全国運動・北海道 A)

●九州
 戦争・改憲、地方切り捨て許すな

(写真 決意表明に立つ羽廣委員長)

 2月17日、福岡県久留米市えーるピア久留米で「国鉄1047名解雇撤回! 450万雇い止め許すな! 朝鮮戦争・改憲阻止! 安倍働き方改革粉砕! 2・17国鉄集会」が、動労総連合・九州などの主催で開かれました。
 米トランプ政権が核の先制使用を宣言し、安倍政権がこれを「高く評価」して改憲攻撃を本格化させる中で、労働運動が戦争絶対反対で決起することを宣言する場となりました。自衛隊ヘリ墜落事故にも示される朝鮮戦争の切迫に怒りの声が高まっています。集会には墜落事故弾劾の街宣でビラを受け取った人の飛び入り参加もあり、3・25日比谷大行進への総結集が方針として確認されました。
 集会は今一つに、国鉄1047名解雇撤回闘争の新たな挑戦を宣言しました。JR九州は昨年末、3・17ダイ改で史上最大の減便を実施すると発表し、九州のすべての自治体から抗議の声が上がる中で一度は見直しを表明しながら、2月16日には予定通りの減便実施を正式発表しました。集会の基調報告を行った動労総連合・九州の羽廣憲委員長は、国鉄分割・民営化の是非を社会に問い、JR体制打倒へ新たな1047名解雇撤回と地方切り捨て反対の署名運動を開始すると宣言。これに応え、新署名の拡大と各地区の国鉄集会、労働者集会を成功させ、動労総連合・九州の組織拡大をかちとることが参加者の共通の決意となりました。
(動労総連合・九州 A)

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