闘いは進む 青年の職場から 大雪で労災が続出、職場の怒りは爆発寸前 郵政 北陸 山岡 優

週刊『前進』04頁(2919号02面04)(2018/02/26)


闘いは進む 青年の職場から
 大雪で労災が続出、職場の怒りは爆発寸前
 郵政 北陸 山岡 優


 どこの職場でも同じだと思いますが、郵政の職場は圧倒的な非正規職化と人員不足によって、崩壊的な状況にあります。加えて、この冬は大寒波の到来で北陸地方は記録的な大雪にみまわれています。鉄道も高速道路も国道もストップし、住民の生活そのものが危機的状況です。福井県あての郵便物が大量に滞留し、郵便配達がまったくできないのが現状です。
 しかし、問題は単なる「異常気象」ではありません。例年にない大雪には違いないですが、これは国鉄分割・民営化以来30年、そして「平成の大合併」と呼ばれた市町村合併から10年の、新自由主義政策が生み出した地方切り捨ての結果です。市町村合併で年々除雪のための費用が削減され、除雪のための体制も切り捨てられてきました。除雪作業は資本に直接の「もうけ」をもたらさないからです。しかし、それは住民生活には不可欠なものであり、私たちの命に直接かかわる問題です。
 今回の大雪で明らかになったのは、「住民の命よりも金もうけ」の新自由主義を今こそ労働者の団結で打倒しなければならないということです。私たちは雪の日でも、凍結した路面でも、バイクに乗って郵便配達をしています。雪道での配達は転倒事故の危険と常に隣りあわせです。毎月のように雪道での転倒事故などで労災が起こり、ただでさえ人員不足の職場からさらに労働者が奪われています。職場の労働者の怒りは爆発寸前です。
 郵便は人と人とをつなぐ、社会生活の中で欠かせない存在です。「もうかるか、もうからないか」という判断基準は本来はあり得ません。しかし郵政民営化以来10年、「郵便事業」の名のもとに「いかにしてもうけを生み出すか」ということのみが追求されてきました。それに加えて、郵政資本と闘わないJP労組の支えで、民営化攻撃がかろうじて成り立ってきました。それが職場における非正規職化と人員不足の現実を生み出してきました。今は現場労働者の奮闘と犠牲によって職場がなんとか回っているにすぎません。
 私たちは奴隷ではありません。今こそ職場に労働者の団結をよみがえらせ、郵便労働者としての誇りを取り戻す時です。そうした時に新自由主義を打倒し、革命に勝利する展望が切り開かれると思います。「私たちこそが社会の主人公だ」という誇りを取り戻した時に、労働者は戦争だって止めることができます。そうした団結を私の職場でもつくり出したいと思います。
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