常磐線全線開通阻止で一斉行動 3・11郡山―25日比谷へ JR総連解体・3月ダイ改阻止

週刊『前進』02頁(2922号01面01)(2018/03/08)


常磐線全線開通阻止で一斉行動
 3・11郡山―25日比谷へ
 JR総連解体・3月ダイ改阻止


 JR総連カクマルとJR資本の労資結託体制が崩壊し、東労組からの脱退者が1万人を超えた。国鉄決戦は「第3の分割・民営化」、外注化・非正規職化、団結破壊をめぐる大決戦に突入した。動労総連合は3・3常磐線全線開通阻止一斉行動を闘い、3・17ダイ改阻止へ進撃している。今こそ職場に闘う労働組合を打ち立てよう。3・11福島行動―改憲阻止3・25日比谷大行進に決起しよう。

仮設閉鎖・帰還強制の暴挙

 3・11東日本大震災―福島第一原発事故から7年を迎える。日帝は原発事故の事実を消し去るために、帰還困難区域を除く地域の除染作業を今月末で終了し、2020年東京オリンピックの前に常磐線を全線開通して、「福島はもう安全」「復興」をキャンペーンしようとしている。だが、福島県民の生活と健康を破壊し、その十分な責任もとらず賠償も行わず、「あとは自己責任」と県民を放り出すような「復興」はまったくのにせものであり、断じて許せない。
 民間支援団体の発表によると、原発事故当時、福島県内に住んでいて甲状腺がんと診断され手術を受けた84人のうち約1割にあたる8人ががんを再発して再手術を受けていた。8人は事故当時6〜15歳で、最初の手術から早くて1年、平均で2年4カ月後という短い期間でがんを再発していた。これまでにがんやがんの疑いと診断された子どもは200人以上に上る。多くの人が医療費や将来の再発の不安を抱えている。
 ますます検査の充実・拡充が必要なのに、国と県は、甲状腺がんが原発事故による被曝が原因であることを否定し、「過剰診療」「子どもの人権問題」などと言って甲状腺検査の縮小・打ち切りを策動している。これは住民を被曝させた国と東電の責任を居直るものだ。安倍政権が原発再稼働と核武装のために子どもたちの健康と未来を踏みにじり、福島県民を犠牲にしようとしているのだ。
 15年9月に避難指示が解除された楢葉町では、解除から2年半たっても住民は32%しか帰還していない。住み慣れた自宅に帰れない。にもかかわらず今月末には町外にある仮設住宅の提供が打ち切られ、全員が退去を迫られる。楢葉町に帰ろうにも、除染は家の敷地から20㍍までで、山林はなされていない。仮設暮らしで病気になっている人も多く、「こんな生活をさせといて、今度はすぐ出ろって。そんなふざけた話があるか!」(東京新聞2月27日付)と住民は怒りの声を上げている。
 避難指示が解除された9市町村全体では、帰った人は2割にもならない。政府の「復興」=帰還政策を、大部分の住民は拒否しているのだ。
 3月17日に楢葉町で「県民大集会」が清水修二・福島大学名誉教授らによって呼びかけられているが、「復興」と称して住民に帰還と被曝を強制する政府の政策を尻押しするようなことを、労働組合は断じてすべきではない。動労水戸・動労福島が、住民と労働者に被曝を強制する常磐線の全線開通に反対して闘っているように、労働組合は住民とともに、安倍政権の福島切り捨て政策を徹底的に弾劾し、国と東電の責任を追及して闘おう。労働者人民の団結した闘いこそ、未来を開く。3・11郡山集会に結集しよう。

〝専守防衛より先制攻撃〟

 米日帝国主義は、18日にピョンチャン・パラリンピックが終われば、米韓合同軍事演習を強行し、北朝鮮を追い詰めて戦争を発動しようと狙っている。
 安倍首相は2月14日の衆議院予算委員会で、「専守防衛は純粋に防衛戦略として考えれば、大変厳しいものである」「相手からの第一撃を甘受し、国土が戦場になりかねない」「ひとたび攻撃を受ければ回避することは難しく、先に攻撃したほうが圧倒的に有利だ」と述べた。「専守防衛」をかなぐり捨て、ミサイルによる先制攻撃を百%正当化したのだ。
 これこそ日帝の朝鮮侵略戦争の狙いであり、9条改憲の狙いである。9条2項(戦力と交戦権の否認)を残して自衛隊を明記することは、2項破棄と同じ意味・効果を持つ攻撃であり、自衛隊の侵略軍隊化、空母・核兵器保有、戦争国家化の大攻撃である。
 国連児童基金(ユニセフ)の発表(1月30日)によると、北朝鮮で20万人の子どもたちが食糧不足による栄養失調に直面し、このうち6万人が「死に至るおそれ」がある。ユニセフの援助物資が届かず、燃料不足で衛生状態や医療環境が悪化し、子どもたちにしわ寄せが及んでいる。経済制裁は残虐な殺人だ。ところが、許せないことに日本共産党は、北朝鮮に対する一層の「経済制裁の強化」を主張している。
 03年の米帝のイラク侵略戦争がそうだったように、経済制裁は戦争に至る一手段だ。米日帝は、経済制裁で北朝鮮を締め上げ、最後的には戦争でキムジョンウン体制の転覆と韓国の労働者革命の圧殺を狙っている。絶対に許すな!
 JR東労組の大崩壊の開始は、日帝の労働者支配の大破綻をつき出している。動労総連合を先頭にJR労働者の怒りを一つに束ね、第3の分割・民営化、外注化・非正規職化を打ち破ろう。労働法制改悪絶対阻止! 3・11福島―3・25日比谷に大結集し、今秋改憲発議絶対阻止の大運動を巻き起こそう。

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