怒りの声を集めよう 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の訴え

週刊『前進』02頁(2926号01面03)(2018/03/22)


怒りの声を集めよう
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の訴え


 「改憲・戦争阻止!大行進」呼びかけ人の西川重則さん、根津公子さん、田中康宏さんから、3月25日の日比谷野音での集会と銀座デモへの訴えをうかがいました。(編集局)

労働組合の闘いが戦争とめる
 とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長 西川重則さん

 私は「戦争は国会から始まる」と訴えてきました。戦争につながる悪法は国会でつくられるからです。今日まで18年間休まず国会傍聴に通い続けています。
 安倍首相は2020年までに改憲をやると言っています。憲法改悪は許さないと声に出して訴えなければなりません。
 私は国際連帯ということをとても大切に考えています。アジアの人びと、世界の人びとと共なる闘いをしなければ、世界の平和は守れないのです。
 そして戦争を止めるための国際連帯は労働組合の存在と一体です。1940年11月23日、日本の労働組合は解体され、大日本産業報国会に変えられてしまいました。労働組合が戦争反対の声をあげることが、当時の政府にとって好ましくなかったからです。今の政府も同じことを考えているでしょう。だからこそ私は、労働組合の方と共なる学び、共なる闘いをしてきました。世界中の労働組合が国境を越えてお互いに「戦争はやらない」と言えば、戦争は起こらないのです。
 3月25日の集会は、非常に大事な集会です。当日は私も発言します。ぜひ来ていただきたいと思います。

子どもたちを戦場に送らない
 元教員/「日の丸・君が代」不起立被処分者 根津公子さん

 今、学校では戦争教育が行われています。都教委は愛国心を刷り込むオリンピック・パラリンピック教育を年間35時間も課している。「日の丸・君が代」の強制が年に2回(卒・入学式)じゃなくなっているということです。公立の小学校には、大会マスコットの投票参加を呼びかけた。また、高校生はボランティアとしてオリンピック・パラリンピックに参加しなければならない。そうしないと単位をもらえない。必修になっている。
 さらに来年度から道徳の教科化が始まります。道徳の中で愛国心が植え付けられるけれども、実はそれだけじゃない。「権利と義務は対(つい)」という教え方を徹底します。「権利は義務を果たした者に与えられる」とされれば、「働かざる者食うべからず」「働けない人は死ね」となる。
 今、若者は戦争に行けと言われれば、まだ「やだ」と言うと思う。「兵役は義務、戦争に行きたい」と育ってしまわないために、改憲阻止の大運動をおこさなければならない。
 子どもたちを戦場に送らないよう、ともに声を上げたい。

全国に無数の大行進運動を! 動労千葉委員長 田中康宏さん

 このかんの裁量労働制の問題や、森友問題での改ざん文書のリークなど、安倍政権のあまりにも強引なやり方に、支配階級の中からも安倍を引きずり下ろす動きが起きています。労働者人民には、信じていいものがひとつもない。もう支配が崩壊しているということです。だから、この時にちゃんとした運動をつくれば、改憲も戦争も絶対に止められます。
 JR東日本は東労組との「労使共同宣言」を破棄し、2万人近くが東労組から脱退しました。安倍政権は連合を取り込み改憲推進の旗を振らせようとする一方で、JRの労組を攻撃し始めたのです。
 安倍は改憲と戦争に向かって、社会全体を組み替えようとしています。この歴史の岐路に際し、3・25日比谷大行進を労働者民衆の新たな闘いの出発点にしなければなりません。今まで守ってきた団結を拡大することが問われています。9月の臨時国会前までに、まなじりを決し、全国各地に大行進運動を無数に立ち上げることです。その際、新しい人を必ず加え、新しい可能性を取り込むことが大切です。一人ひとりの力が本当に発揮される運動をつくり上げましょう。

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