動労総連合 春闘スト

週刊『前進』02頁(2930号01面02)(2018/04/05)


動労総連合 春闘スト

常磐線全線開通阻止へ
 動労水戸 スト決行し街宣

(写真 ストに立つとともに、JRいわき駅前で常磐線全線開通阻止を訴え署名を集めた【3月17日】)

 動労水戸はJRダイヤ改定が行われた3月17日、常磐線全線開通阻止を掲げて4人の乗務員がストライキに入った。組合員・家族・支援はJRいわき駅前で街頭宣伝を行い、被曝労働拒否を訴え「常磐線全線開通反対署名」を集めた。
 JR東日本は福島第一原発の直近を通る常磐線を、2020年東京オリンピックまでに全線開通させようとしている。乗客・乗員に被曝を強いるだけでなく、原発事故をなかったことにし、避難者に放射能汚染地域への帰還を強いる攻撃だ。動労水戸は被曝労働拒否を掲げ、命を踏みにじる安倍政権とJRの暴挙に真っ向から対決している。
 JR水戸支社管内でもローカル線の切り捨てが始まり、「このままでは本当に線路がなくなる」という地元の怒りと結んで、動労水戸は行動を貫徹した。

外注化・被曝労働に反対
 動労福島 郡山工場でスト

(写真 郡山工場正門前で橋本光一委員長が構内の労働者に向けて熱くアピール【3月15日】)

 動労福島は3月15日、郡山総合車両センター(郡山工場)で「全面外注化・分社化阻止、常磐線全線開通反対」を掲げたストライキに立った。
 郡山工場正門前での総決起集会では、ストに入った橋本光一委員長が「目先の利益ではなく共同性の中にともに生きよう。動労福島に結集し外注化阻止・被曝労働反対で闘おう」と訴えた。動労水戸の辻川慎一副委員長も「労働者と労働組合を会社の都合で簡単に切り捨てるJR資本に自らの未来をゆだねず、労働組合として闘おう」と呼びかけた。これに門前で手を振ったり、構内からガッツポーズで応える労働者もいた。
 東労組が崩壊する中、どう生きるべきかを真剣に考え始めた郡山工場の多くの労働者に、動労福島の訴えは確実に届いた。

職場支配権確立へ闘う 動労東京 支部長解雇許さず

 動労東京はJR東日本の孫会社・交通機械サービス八潮事業所を中心に組合員が団結している。
 八潮事業所による支部長の嘱託再雇用拒否という労組つぶしの不当労働行為に対して労働委員会闘争を闘い、八潮支部の団結を固めている。同支部は、組織拡大の展望も開きながら、職場支配権の確立に向けて闘いぬいている。
 JRダイヤ改定当日の3月17日には、動労東京が呼びかけて新宿駅南口でJR東日本本社への抗議行動が闘われた(写真)。動労神奈川の組合員も駆けつけ、ローカル線を切り捨てる一方、常磐線の全線開通を強行するJRへの怒りをたたきつけた。3月3日にも、動労東京が呼びかけた常磐線全線開通阻止一斉行動が沿線各駅で取り組まれた。

ただ働きの強制やめろ
 動労西日本 春闘2波のスト



 動労西日本は3月1日、駅の要員の確保、一律大幅賃上げ、契約社員制度の廃止と全員の正社員化などを掲げ、山陰本線・福知山駅で春闘第1波ストに立った。(写真上)
 3月14日には、駅員に強いられている早朝のただ働きの撤廃、三江線廃止反対とJR西日本広島メンテックによる非正規職労働者の解雇撤回などを掲げ、山陽本線・五日市駅で第2波ストを貫徹した。(写真下)
 新幹線台車亀裂事故で安全を破壊するJR西日本の姿が明らかになった。動労西日本はさらに安全を壊すJRの外注化・非正規職化と対決して闘っている。

要員補充し賃金上げろ
 動労連帯高崎 24時間のスト

(写真 TTS籠原事業所前で鈴木喜平副委員長が居並ぶ管理者に怒りをたたきつけた【3月17日】)

 動労連帯高崎はダイヤ改定当日の3月17日、高崎線の籠原(かごはら)車両基地を拠点に24時間ストに立った。
 JRの子会社で車両清掃などを請け負うTTS(高崎鉄道サービス)は、人員補充や最低時給の1500円へのアップなど、労働者の切実な要求を無視している。TTS籠原事業所前でのスト突入集会では、清掃部門で働く鈴木喜平副委員長が、居並ぶ管理者に「現場で仕事をしたこともないくせに『人は足りている』などふざけるな!」と怒りをたたきつけた。

雇い止め解雇うち砕く
 動労神奈川 青年先頭に決起

(写真 解雇撤回・雇い止め阻止へ、東日本環境アクセス小田原事業所前で抗議行動【2月12日】)

 動労神奈川は、JR東日本の子会社で車両清掃などを請け負う東日本環境アクセスによる青年労働者・時廣慎一書記長の解雇を撤回させるため、労働委員会でJRと環境アクセスを追及して闘っている。
 また、環境アクセス小田原事業所で働く非正規職の青年労働者・桑原豪臣副委員長への3月末雇い止め解雇を粘り強い団体交渉で打ち砕き、無期雇用転換を実現した。2月12日の小田原での春闘交流会と小田原駅前街宣、環境アクセス小田原事業所への抗議行動が、この勝利の力になった。

非正規解雇を撤回しろ
 動労総連合・新潟 支援広げ

 動労総連合・新潟は、JR東日本の子会社で車両の検修などを請け負うNTS(新潟鉄道サービス)による非正規職労働者の解雇撤回へ、労働委員会でJRとNTSを追及している。この闘いは地域の労働者の共感を呼び、新潟県内の多くの労組から労働委員会あての署名が寄せられている。
 2月18日には「黙っていていいの!非正規職の使い捨て 非正規職だって仲間じゃないの!2・18集会」が開かれ、解雇撤回闘争当該の八代和幸闘争委員が問題提起を行った。(写真)
 動労総連合・新潟はJR貨物やJRTM(JR東日本テクノロジー)などの組合員がJR本体と関連会社、正規・非正規の違いを超えて団結し闘っている。

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