4・1三里塚全国集会での発言

発行日:

週刊『前進』04頁(2931号03面01)(2018/04/09)


4・1三里塚全国集会での発言

(写真 反対同盟が壇上に勢ぞろいし、団結がんばろうで集会を締めくくった【4月1日 成田市】)

 4月1日に成田市栗山公園で、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する全国総決起集会が開催され、全国から労働者や学生700人が結集しました。集会での発言要旨を紹介します。(編集局)

天神峰こそ私が闘うべき場所だ
 敷地内・天神峰 市東孝雄さん

 全国の支援、ならびに裁判署名、本当にありがとうございます。
 いま裁判所の中では皆さんご存じのとおり、訴訟進行の方は私たちが圧倒的に押しています。
 しかし、これからどのような判決が出るかはわかりません。
 しかし、それで負けたわけではないし、終わったわけでもありません。そういう意味で、この裁判だけじゃなく、普段私が闘うべき場所、それはまさに天神峰であり、そこに住み、畑を耕しながら農地を守る、それが私の生きがいでもあり、私の闘いです。そういう意味で、これからも天神峰でがんばってやっていきます。
 「国策」の名のもとに進められる攻撃に対して、沖縄、福島など、自分の守るべきところを守りながら闘い続けている、日本全国にはまだたくさんのこういう闘いがあります。その人たちと団結を強くして、がんばってやっていきたいと思います。

◎基調報告
新たな北総住民の反乱起こそう
 敷地内・東峰 萩原富夫さん

 昨年3月に始まった「請求異議裁判」は、いよいよ証人調べに入ります。これからが勝負です。
 市東さんの農地を奪う強制執行とは、1971年の大木よねさんに対する強制収用を繰り返すことであり、この地で生きようとする農民の命を奪う絶対に許されない暴挙です。市東さんが両親から受け継いだ家や農地を守り農業を続けるという当たり前の農民の生き方が、なぜ許されないのでしょうか。国のため、企業のために農民や労働者が犠牲になってはなりません。千葉地裁で、5月24日に2人の証人尋問が、6月28日には私と市東さんの尋問が行われます。いずれも午後2時からで、正午から集会とデモを予定しています。すべての皆さんの決起を訴えます。
 3月13日、4者協議会(国、県、9市町、空港会社)は、空港機能強化策の最終合意を住民の反対の声を置き去りにして強行しました。新たに空港を一つ造るくらいのとてつもない規模の用地と広範な騒音被害の影響があり、防音対策、落下物対策もおざなりのやりたい放題が許されるわけがありません。住民の怒りはますます大きくなっています。50年前と何ら変わらぬ住民無視の暴挙と対決し、新たな北総住民の反乱を巻き起こしましょう。
 安倍政権は、朝鮮や中国との戦争をあおりながら軍備増強を進め、憲法改悪と戦争へと向かっています。森友問題における財務省の文書改ざんは安倍の腐敗の一部であり、政府全体が腐っていることの表れです。今こそ安倍を倒す時です。
 国策と闘う住民運動、全国の闘う人民との交流・連携を広げよう。民主労総をはじめとした国際連帯を継続し、労働者と農民のさらなる連帯を構築しよう。
 三里塚現地では、これからも決戦本部を中心に宣伝活動、現地案内、天神峰カフェなどを行います。7・8樫(かし)の木まつりを今年も天神峰の地で企画しています。三里塚闘争の勝利の地平を守りつつ、新たな発展をめざして運動を進めていきます。

50年間の闘いの正しさ確信した
 三里塚 北原健一さん

 今から50年前、私もここで集会に参加し、反対同盟の宣伝カーに親父(故北原鉱治反対同盟事務局長)と一緒に乗っていました。あの時、市役所に向かう坂に機動隊のかまぼこが2台、それに両端を機動隊がバーっと埋めて放水でわれわれを迎えた。その時に、今でも思い出すんですけど、当時三派全学連の委員長であった秋山勝行さんがこう言いました。「われわれのものである市役所を、公団や国の権力から奪いとろうじゃないか。そしてデモを貫徹しようじゃないか」。僕は当時20歳になっていないんですけど、あの言葉がすごく鮮烈に印象に残っています。
 あの澄み切った声で、闘わなきゃいけないんだという気持ちにさせるあの発言、そこで目が覚めたような。俺も何かしないといけないと。行動の原点になったんじゃないか。その気持ちが今も続いているわけですね。親父が亡くなってそんなことを考えました。
 みなさんのやって来たこの50年の闘いというのは動労千葉さんが示しているようにね、本当に正しかったんですよね。新しく育っている若い全学連の斎藤郁真君がいますけど、すごいですよね。やっぱりこれが脈々と50年、100年続いているんですよ。だから日本全国で、動労千葉のようになろう、三里塚の農民のような闘いをしようという機運が生まれているんですよね。
 それは日本だけじゃない。韓国、アメリカ、ドイツ、フランス、全世界に今行きわたってきているんですね。闘わなければ勝利はない、闘いとらなければ、われわれの未来はないという。人民の、みなさんの手本となるような闘いを今ここにいる動労千葉や全学連のみなさんが、また、われわれ同盟が闘いぬいてきたからこそ、この地平が切り開かれているんだということを、はっきりと今日は感じました。この力でがんばっていきましょう。

三里塚の新しい出発が始まる
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 動労千葉は、3月30、31日の千葉検査派出縮小反対のストライキに立ち上がってこの場に結集しています。また動労総連合は、水戸、高崎、福島がダイヤ改悪の過程でストライキを闘って結集しています。
 あらゆる課題が未来を分かつような正念場、決戦の時に来ていると感じます。
 三里塚闘争も、市東さんの農地をめぐる闘いが正念場中の正念場です。千葉地裁を包囲するような闘争で、絶対に市東さんの農地強奪を許さない決意を固めなければいけません。
 第3滑走路の建設、空港機能強化と称する攻撃をめぐっても正念場です。芝山からも横芝からも絶対反対の人たちが声を上げ、胸を張って闘いに立ち上がる。これをめぐって新しい三里塚闘争が始まるんです。
 JRでも、国鉄分割・民営化に次ぐような雇用の破壊、労働運動の破壊、このために東労組すら使い捨てるような大再編が始まろうとしている。僕らは憲法改悪と直結するこの攻撃に立ち向かい、二度と労働運動が戦争に協力することを許さない決戦に突入しなければなりません。
 今日は三里塚闘争の原点である栗山公園で集会を開いていますが、三里塚闘争の新しい出発が今日始まると考えています。ここに全国の無数の力を結集し、反対同盟とともに闘いぬく決意を固めるのが今日の集会の一番大きな課題です。労働者一人ひとりが持つ力、農民が持つ力、その怒りが三里塚闘争のように非妥協的に実力闘争の思想となって爆発したときに、どれほど大きな力を発揮するのかということです。
 3月25日には、三里塚反対同盟の協賛もいただいて「改憲・戦争阻止!大行進」運動を立ち上げました。労農連帯をさらに強化して闘いぬく決意です。

------------------------------------------------------------
三里塚裁判日程
◎新やぐら裁判
 4月16日(月)
 午前10時30分 千葉地裁
◎第3誘導路裁判
 4月24日(火)
 午前10時30分 千葉地裁

このエントリーをはてなブックマークに追加