マルクス主義を学ぼう(上) マルクス・エンゲルス『共産党宣言』 団結の力が歴史動かす 資本主義を倒し革命を

週刊『前進』04頁(2933号04面03)(2018/04/16)


マルクス主義を学ぼう(上)
 マルクス・エンゲルス『共産党宣言』
 団結の力が歴史動かす
 資本主義を倒し革命を


 「哲学者たちは世界をさまざまに解釈してきたにすぎない。だが大切なのは、世界を変革することである」——1845年、若きカール・マルクス(1818〜83)は『フォイエルバッハ・テーゼ』で社会の根本的変革=革命の必要性を説き、自らが共産主義者として生きることを宣言しました。政治家の首のすげ替えや統治システムをいじることではなく、資本主義そのものをひっくり返す共産主義革命を提起しました。
 マルクス生誕から200年。いまだ資本主義は存続しています。しかしそれは資本主義の永続性を示すものではありません。「世界でもっとも裕福な61人の資産総額は、もっとも貧しい層の半分(36億人)のそれに匹敵する」(NGO・オックスファム報告書)——ひと握りの資本家・政治家が肥え太って格差は極限まで拡大し、戦争・核・原発・基地はなくならない。
 この現実は変えられるのか? どう変えるのか? そもそも資本主義とは何? マルクス・エンゲルス著『共産党宣言』(1848年)から考えてみます。

社会を変える力はどこにあるのか?

 「これまでのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である」(マルクス主義原典ライブラリー『新訳・共産党宣言』8㌻)。マルクスは人類史を、虐げられた階級が、支配する階級を打ち倒す過程と見ました。抑圧される者の闘いこそが歴史を動かす、ということです。(階級闘争史観)
 では資本主義社会ではどうでしょうか? 資本主義の矛盾は、生産手段を独占している資本家が労働者の労働力を商品として買い生産する「賃労働と資本」の関係にあります。「近代の労働者階級は、労働(仕事)があるかぎりで生きることができ、その労働が資本を増殖するかぎりで労働にありつける」(19㌻)
 資本主義社会では、労働者は日々の労働で社会を成り立たせている主人公であるにもかかわらず、資本家の「賃金奴隷」としてしか生きられません。資本の特徴はどこまでも利益を追求する「無限の価値増殖運動」にあり、労働者と資本家の利害は全面的に対立しています。労働者が賃金奴隷の鎖を引きちぎるには、部分的改良ではなく全面的転覆をやる以外にありません。それは、ブルジョアジーの私有財産となっている社会的生産手段のすべてをプロレタリアートが実力で奪い取り、社会の共有に転化することです。資本家による搾取を粉砕し、労働者の共同活動で社会的生産の一切を行うこと——これがプロレタリア革命です。
 労働者階級にはその力があります。「今日、ブルジョアジーに対立しているすべての階級のなかで、プロレタリアートだけが真に革命的な階級である」(25〜26㌻)。労働者が分断をうち破り、誇りを取り戻して団結することが決定的です。「一人は万人のために、万人は一人のために」という思想が、人間本来の共同性を奪還し共産主義社会を建設する力となります。

スターリン主義は共産主義ではない

 それを実現したのが、レーニンが主導した1917年ロシア革命でした。しかし、革命ロシアはレーニン死後にスターリンによって変質させられ、91年に崩壊しました。
 「労働者は祖国をもたない。労働者がもっていないものを、労働者から取り上げることはできない」(42㌻)。スターリン主義の本質は、プロレタリア世界革命に反対し資本主義と妥協したことにあります。労働者の国際主義的連帯を押しつぶしたのです。そして、労働者自己解放思想としてのマルクス主義を歪曲し、労働者に社会を変える力があることを否定しました。
 この歴史を総括し、のりこえることが21世紀革命を目指す私たちの課題です。

労働者民衆の反乱が始まっている!

 「ブルジョアジーはなによりも、自分たち自身の墓掘り人を生みだす。ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は、いずれも不可避である」(29㌻)。資本主義が資本主義であるかぎり「戦争と貧困」の攻撃はやまず、労働者民衆の生きるための闘いもやむことはありません。
 フランス、アメリカ、韓国など、いま世界中で荒々しい労働者の闘いがよみがえっています。「闘っても変わらない」「資本主義の下で生きるしかない」——既成党派が振りまくこうした「あきらめ」の思想をのりこえ、学生も労働者階級とともに闘おう。「カネこそすべて」の大学キャンパスから反乱を開始しよう。
 マルクスは『共産党宣言』を、「支配階級よ、共産主義革命の前に震えあがるがよい! プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!」(72㌻)と結びました。これは21世紀の最末期資本主義に生きる私たち青年・学生への呼びかけでもあります。『共産党宣言』を学び、ともに革命に立ち上がろう!
(マルクス主義学生同盟中核派)
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