国・NAAに肩入れするな 三里塚 第3誘導路裁判 裁判長の姿勢を徹底弾劾

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週刊『前進』04頁(2937号01面04)(2018/04/30)


国・NAAに肩入れするな
 三里塚 第3誘導路裁判
 裁判長の姿勢を徹底弾劾


 4月24日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生は、農地死守の決意を固めて闘った。
 千葉地裁はこの日、入庁者に対する不当な手荷物検査を一段とエスカレートさせ、「バッグを開けて中を見せろ」と求め、金属探知ゲート通過を強要した。さらに千葉県警の刑事が裁判所と一体で、抗議する人々をカメラ、ビデオで撮影するという前代未聞の暴挙に及んだ!
 午前10時30分に開廷し、弁護団は検問への抗議をたたきつけた上、阪本裁判長が3月29日付で送りつけてきた「事務連絡」と題した文書を強く弾劾した。
 反対同盟側は成田空港のB滑走路と第3滑走路の供用の違法性を追及し、その変更許可処分についての協議の内容、担当責任者の氏名・役職を明らかにするよう求めている。これに対し被告の国・NAA(成田空港会社)は、「適法」を主張しながら立証責任を放棄し釈明を拒んでいる。裁判長は本来被告らに釈明を促すべきところ、逆に弁護団に「争点との関連を明確にしろ」などという文書を送りつけてきた。被告に肩入れし、空港がもたらす騒音・地域破壊・立ち退き強要などの現実をごまかし、責任者の証人喚問を妨げようとしているのだ。
 次回期日を8月3日として閉廷。千葉県弁護士会館で伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた(写真)。葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が、裁判所の姿勢を根本的に批判し、活発な質疑応答が行われた。

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