団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2939号04面05)(2018/05/14)


団結ひろば 投稿コーナー

改憲・戦争阻止の大きな旗を
 東京・三多摩 K

 4月28日、国分寺市内で安保・天皇制問題研究者の水樹豊さんを招いて「改憲・戦争・天皇制〜森友問題の本質を考える」と題する講演会を行い、45人の参加で成功しました。
 冒頭、「戦争のつくりかた」というアニメ映像を流しました。戦争ができる国づくりは、最も大切な価値観を「人の命」から「国のために命を捧げること」に変換することだと警鐘を鳴らすものでした。
 講演は南北首脳会談に触れ、「朝鮮戦争を65年も強制しているのは何かを考えるべき」と指摘。その上で森友問題が改憲を進める安倍政権の本質を浮き彫りにしていると明らかにしました。教育勅語を柱とする極右愛国学校設立のために国家総ぐるみで便宜供与が図られ、国家犯罪まで行われたのです。教育勅語は天皇や国家のために戦争で命を捧げよとたたき込むものです。皇軍としての日本軍は極度の残虐性と人命軽視を特徴としました。労働者民衆が美徳とするべきものは何一つありません。
 元教員の根津公子さんが特別アピールに立ち、「子どもに常識を疑い自分の頭で考えようと教え、『日の丸・君が代』強制に不起立で闘った。教え子を再び戦場に送らないために闘う」と表明しました。(写真)
 交流会では20年前に根津さんの信念に触れそれが今の活動の導きになったという参加者がいました。人生の織りなす糸が太い糸に紡がれたような感銘を受けました。改憲・戦争阻止の大きなハタを織り上げよう。

セブン闘争に感動の連続
 長野 小野千鶴

 セブンイレブンで働く千曲ユニオン組合員の河野正史さんに不当な降格人事が発令されて以来1年。3月5日に長野県労働委員会に救済を申し立て、3月30日に記者会見を行いました。
 圧巻は河野組合員の申し立てでした。職場の仲間と仕事への愛情と強い誇りが伝わってきました。遠隔地への見せしめ配転や、本部の圧力の中でオーナーや店長の抱える問題に一緒に取り組み、本部会議に提起、ブラック企業の中で苦労する仲間と共に働いて来たと述べました。その中で仲間の自殺、運転手の過労死が上司によってもみ消されていくのも目の当たりにし、うつ病を発症しながら活動したと堂々と話しました。
 終わって記者から質問が殺到。セブン本社社員の告発が驚きだった様子です。
 1年間に「セブンビラ№9」まで発行し、千曲ユニオンと労組交流センターの仲間が長野市と千曲市の店に配布しました。「頑張って」という応援、「本部と団交ができるのか!」という驚き、「家族で深夜労働、店がつぶれるか家族が先か」「100時間残業は当たり前、上に言っても無視される」(ドライバー)の訴えなどを聞き、団交の要求項目にしました。
 現役時代、「合理化暴露と組合本部批判」の門前ビラしかしなかった私にとって、70代半ば過ぎで若者と一緒に闘う労働運動を基本から学び、日々感動の連続です。ロシア革命が残した労基法や労働委員会等々、団結のために使うべきという書記長の言葉をかみしめました。セブンイレブンで働くすべての皆さん、一緒に闘いましょう。闘えば勝てます。

沖縄から水島さん招き新歓
 北海道 A

 4月26日、新入生歓迎企画で元全駐労マリン支部副委員長・水島満久さんの講演会を札幌市内で行った。沖縄の現実に思いを寄せる学生が結集し、北海道で新たな闘いの一歩を築いた。
 水島さんは「沖縄の現実はゼネスト情勢です」から始め、オール沖縄崩壊の現実、全島ゼネストに向けた青年・学生の闘いなど、沖縄闘争の現局面を明らかにした。自身が先頭で闘った全軍労牧港支部青年部の闘い、2度の全島ゼネストの経験を余すところなく語った。端々で、沖縄闘争と連帯して闘った星野文昭さんへの熱い思いを語った。
 質疑応答は水島さんの闘いをさらにリアルに、豊かにつかむものとなった。「今はゼネストは難しいのではないか」「名護市長選をどうみるか」という質問には、「思想と組織があれば必ずゼネストはできる。2度全島ゼネストが闘われているが、当時そんなことができるなんて考えてもみなかった」「全駐労は08年に全国でストライキをやりぬき、その時の労働者が5千人を超えて職場に残っている。この点だけ見てもゼネストへの展望はある」「青年は経験などなかったとしても、一たび闘いに立ち上がれば、自らの力で闘いを切り開いていく」と確信を込めて語った。
 講演に応える形で星野文昭さんの弟の修三さん、SKさくら交通労組の河野晃興委員長が発言に立った。
 交流会も大いに盛り上がった。参加した学生はベトナム戦争下、米軍と闘うベトナム人民が全軍労の闘いに鼓舞激励されたことを聞き、労働運動での一つの闘いが国際的な団結を形成することに感動していた。

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