知る・考える 用語解説 教育勅語-天皇とその国家に命捧げよと教育

週刊『前進』02頁(2948号02面05)(2018/06/14)


知る・考える 用語解説
 教育勅語-天皇とその国家に命捧げよと教育


 戦前の大日本帝国における教育の基本指針。大日本帝国憲法施行(1890年11月29日)の直前の10月30日に、明治天皇の勅語(天皇自身の言葉)として発布された。戦争への国民動員、戦争国家化、植民地支配の要とされた。第2次世界大戦での敗戦後、47年に教育基本法が制定され、教育勅語は48年に国会決議で排除と失効が確認された。
 ところが、昨年3月31日に安倍政権はこの教育勅語を学校で使うことについて「否定されない」と閣議決定。安倍が戦争教育・天皇制教育のモデルとした森友学園の幼稚園では、園児に教育勅語を暗唱させていた。現在、改憲・戦争攻撃と一体で進められる「道徳の教科化」は、戦前・戦中の修身科の復活、教育勅語の復活である。
 その内容は、「朕(ちん=天皇だけが用いる一人称)惟(おも)フニ」で始まり、国をはるか昔から治めてきた歴代の天皇に忠義を尽くすことが教育の根源であるとし、「国の危機に際しては、皇室の運命が永遠に続くように身を捧げよ」と説くもの。
 発布後、各学校に配布され、奉安殿と称する建物に天皇・皇后の写真と共に納められた。前を通る時にも最敬礼が強制され、祝祭日には全校生徒を集めた儀式で拝礼と奉読が暴力的に強制された。
 天皇とその国家への崇拝と服従を強いる教育勅語に基づく教育は、日帝の朝鮮・中国・アジアへの侵略戦争と一体で強化され、朝鮮、台湾では皇民化教育が行われた。
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