6・17東京集会 オスプレイ横田配備に怒り 労組中心に1900人がデモ

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週刊『前進』04頁(2951号01面02)(2018/06/25)


6・17東京集会
 オスプレイ横田配備に怒り
 労組中心に1900人がデモ

(写真 都内や関東一円から結集した労働組合など1900人が横田基地に向かって行進。三多摩労組交流センターの青年労働者がデモを牽引【けんいん】した【6月17日 福生市】)

(写真 「NO!オスプレイ」のボードを一斉に掲げ、集会参加者は米軍基地の強化と改憲・戦争を許さない決意を鮮明に示した)


 6月17日、「オスプレイの横田基地配備に反対する6・17東京集会」が東京都福生市内で行われ、都内や関東一円から結集した労働組合など1900人が怒りの声を上げました。
 在日米軍は4月3日、計画を1年半前倒しして垂直離着陸機CV22オスプレイの横田基地配備を発表。同じ日に横浜ノースドックに運び込まれたオスプレイ5機を5日、横田基地に飛来させました。「朝鮮半島情勢、中国の動向に対応するため」(4月5日付朝日新聞)と報じられているように、それは米トランプ政権による朝鮮侵略戦争の準備にほかなりません。今秋にも行われようとしている自衛隊へのオスプレイ導入と木更津駐屯地への配備と併せて、首都圏一帯を侵略出撃拠点へと変貌(へんぼう)させるものであり、改憲と一体の攻撃です。
 CV22オスプレイは「斬首作戦」などの特殊作戦用の機体であり、朝鮮半島有事の際には沖縄の嘉手納基地などの特殊部隊を真っ先に敵陣深くに送り込む役目を担います。訓練は、夜間に超低空飛行で山肌をはうような危険きわまりないものになります。まさに横田周辺―首都圏を戦争と隣り合わせの現実にたたき込むものです。
 しかしそれは必ず、戦争絶対反対、基地撤去の根底的な怒りと闘いを呼び起こさずにはおきません。6・17集会は、そのことを感じさせる闘いになりました。

「基地なくすため闘う」と決意表明

 集会の会場となった多摩川中央公園には、労働組合の赤旗が林立しました。
 横田基地の飛行差し止めと騒音被害への賠償を求めて闘う福本道夫さん(第9次横田基地公害訴訟原告団長)が、地元を代表して発言しました。福本さんは、4月13日に横田基地を離陸したオスプレイが米韓合同軍事演習に参加し、横田基地に帰還した後、6月4日に岩国基地を経由して嘉手納基地に向かう途中にエンジントラブルを起こし、奄美空港に緊急着陸した経緯を説明。さらに「米軍は4月10日、3800㍍上空からパラグライダーで降下訓練を行い、失敗してパラシュートの一部が羽村第三中学校に落ちた。これが国道16号に落ちたらどうなるか。沖縄の読谷村でも小さな子どもが圧死した。パラシュート降下訓練、飛来機の低空訓練で横田基地は非常に危険になっている。オスプレイはその象徴に過ぎない。基地をなくすために闘う」と訴えました。
 集会後、参加者は基地を目指してデモに出発。「戦争反対!」「オスプレイいらない!」「基地撤去!」「安倍を倒そう!」とスローガンを叫びながら、基地のゲート前やフェンス沿いを含む約3㌔のコースを意気軒高と行進しました。
 三多摩労組交流センターと東京労組交流センターは集会に先立ち、最寄りの牛浜駅前で街頭宣伝を行いました。米軍の事故続発を弾劾し、米朝会談の本質を暴き、7・1国鉄集会への結集を呼びかけました。次々とビラが手渡され、用意した500枚がすべてなくなりました。
(三多摩 U)

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