国鉄解雇を撤回しろ JR秋田支社に申し入れ

週刊『前進』02頁(2952号01面03)(2018/06/28)


国鉄解雇を撤回しろ
 JR秋田支社に申し入れ

(写真 6月18日、秋田支社前で訴える小玉さん)

(写真 橋本動労福島委員長【右】らと申し入れ)


 6月17日、秋田国鉄集会が地元「ともに闘う秋田の会」主催で行われた。18日には動労総連合1047協議会代表で解雇者当該の小玉忠憲さんを先頭に、JR不採用―解雇の撤回を求めるJR秋田支社への申し入れ行動が闘われた。

イージスアショアの基地をつくるな

 17日の集会は「国鉄1047名解雇撤回! JRは小玉さんを採用しろ! 秋田にイージスアショア基地をつくるな! 戦争と改憲をとめよう! 7・1全国集会へ!」を掲げて開かれ、東北各地から40人が集まった。「ともに闘う秋田の会」共同代表Sさんの開会あいさつと小玉さんのアピールに続き、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫さんが講演し、「不当解雇の法的責任はJRにある」と提起した。講演を受けて活発な質疑応答が行われた。
 「秋田・星野文昭さんを取り戻す会」共同代表、イージスアショア基地建設に反対する市民、全金本山労組の鈴木義和委員長の連帯あいさつの後、動労水戸のメッセージが紹介され、動労福島の橋本光一委員長、動労福島宮城県支部の金子哲夫委員長、動労総連合・新潟の星野文男委員長が決意を表明。共同代表のTさんがお礼の言葉を述べた。

阻止線を張る支社幹部らを徹底弾劾

 18日午前10時前、JR秋田支社前に20人が集合し、「JRは確定判決に従い話し合え!」集会を行い、通行人や周辺の商店主にも行動の意義を訴えた。
 事前通告どおり10時に秋田支社の玄関に向かうと、JRは総務課長を先頭に十数人が阻止線を張った。「敷地に入らないで」「使用者ではありません」と繰り返す総務課長を、小玉さんが「話し合いと申し入れに来た。当然だろ!」と一喝。星野委員長も「労組活動として当然だ」と弾劾すると、総務課長は沈黙。
 橋本委員長が動労総連合の田中康宏委員長名でJR東日本社長にあてた解雇撤回を求める申入書を読み上げた。沈黙を決め込む支社課員に、小玉さんが「不当な対応は断じて許せない。しっかり確認し、新たな不当労働行為として記録する」と告げ、再度、門前での集会を行った。旧国鉄秋田鉄道管理局でただ一人JR不採用となり解雇された小玉さんが、門前に居並ぶ支社課員に「こんな仕事に誇りをもてるのか!」と烈々と訴えると、彼らは下を向くだけだった。
 通行人が「おー! 1047闘争だな」と声を上げる姿に一同は感激し、さらに闘志を湧き立たせた。

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