7・1集会での発言 労働運動再生へ団結固く

週刊『前進』04頁(2955号02面01)(2018/07/09)


7・1集会での発言
 労働運動再生へ団結固く

第3の分割・民営化との闘い

乗務員制度解体に数波のストで闘う
 動労千葉書記長 川崎昌浩さん

 JR東日本の乗務員勤務制度の見直しは、第3の分割・民営化攻撃の核心です。乗務員の労働条件はJRの労働者の中心に位置づけられてきました。JRはここに一撃を加え、全労働者の権利を解体しようとしています。支社の管理者を動員し、大幅な要員削減を狙っています。乗務員という考え方を解体し、将来は「輸送スタッフ」にする。
 動労千葉は第79回定期委員会で、これと総力で闘う方針を決定しました。分割・民営化に反対し首をかけて闘った時と勝るとも劣らない決意で闘いたい。
 東労組の崩壊を契機に、JRは労働組合のない職場をつくろうとしています。だから労働組合の団結を示す必要があると考えます。
 JRの本線運転士の業務は限界を超えています。さらに乗務効率を上げるというのは、死ねと言うのと同じです。労働者と乗客の生命を守るため、断固闘わなければなりません。
 動労千葉は第一の山場を8月段階に設定し、他労組の裏切り妥結を許さないストライキに立ち、来年3月のダイヤ改正に向けて数波のストで立ち向かいます。その中でJR本体と関連会社で組織拡大を進めます。

軍用列車を止めるストライキ復権へ
 動労千葉貨物協議会議長 佐藤正和さん

 JR貨物は人事制度の改正を来年4月に実施すると言っています。働き方改革そのものです。ですから闘いのチャンスです。敵の攻撃を打ち砕く力は現場労働者の団結と闘いです。
 軍用列車をぶっ止めるような貨物でのストライキを復権させ、東労組の崩壊におびえる日貨労の裏切りを許さず、動労総連合の組織拡大へ第3の分割・民営化攻撃と闘う決意です。

戦闘態勢うち固め常磐線開通阻止へ
 動労水戸委員長 石井真一さん

 動労水戸は常磐線全線開通攻撃と全力で闘っています。JR東労組は常磐線全線開通と被曝の問題に一切口をつぐんできました。100㍉シーベルト以上の場所に電車を走らせるのか。東労組が過半数を割ったいわき運輸区で、労働者の怒りに火をつけたい。
 東海第二原発が再稼働に向けて動いています。動労水戸のおひざ元での再稼働は常磐線全線開通への最大の攻撃です。動労総連合青年部長になった會澤君を先頭に戦闘態勢を固めます。

(写真 国鉄1047名解雇撤回へ闘争団が決意表明。左から羽廣憲さん、中村仁さん、小玉忠憲さん、高石正博さん)

1047名解雇撤回へ

全国の支援に応え解雇撤回実現する
 動労千葉争議団 中村仁さん

 私たちは不当に差別されて採用されなかったわけですけど、だから私は全国の支援してくれる人たちと会えて、労働運動のこと、人間と人間との関係のこともお話できました。全国の人たちが職場で苦しみながらも動労千葉と一緒に闘おうと言ってくれていることが、すごくありがたい。
 だからこそ解雇撤回をかちとらないといけないと思います。中曽根がやろうとした改憲を、安倍がやろうとしています。解雇撤回をかちとり、改憲させないため、一緒に闘いましょう。

動労総連合の旗を掲げ生涯かけ闘う
 動労総連合1047協議会代表 小玉忠憲さん

 なぜ私がJR不採用なのか。誰に聞いてもわかりません。これで解雇、ふざけるなということです。だから私たちは、生涯をかけて勝利するため、動労総連合の旗を高々と掲げて新たな挑戦を開始しています。
 JR東海の葛西、JR西日本の井手が私たちの名前を名簿から削除したことが裁判で確定した。だから、最高裁判決に従え、団体交渉に応じろとJRに求めたけれど、JRは応じない。ならば実力闘争しかない。
 6月17日に地元秋田で総決起集会を開催し、翌日、JR秋田支社の前に20人余りが結集し、敷地内に入って解雇撤回の申入書を読み上げました。この道をともに進みましょう。

全国運動呼びかけ人から

改憲を先取りする働き方改革粉砕を
 日本近代史研究者 伊藤晃さん

 国鉄1047名闘争は戦後憲法闘争の最前線にあると考えます。今、支配集団は労働運動によって封じられてきた多くの野望を実現しようとしています。働き方改革と称して、戦後労働運動が闘いとってきた労働者の生活、権利、団結を破壊しようとしている。それは憲法27、28条改悪の先取りであり、あらゆる企業・職場で実質的に先取りされています。JRの乗務員勤務制度の改悪もそうです。
 これに対し、私たちはすでに多くの闘いを進めています。すべての現場で働き方改革を押し返す闘争に入ろうではありませんか。これを機に、労働者は改憲反対の主力として力を再結集できると私は信じます。

廃線反対の怒りに満ちた署名を開始
 自交総連SKさくら交通労組委員長 河野晃興さん

 解雇撤回は運動の生命線です。新たな労働委員会闘争に励まされています。
 私の組合は非正規職の課題で正社員3人が24時間ストを闘い、職場で衝撃をもって受け止められました。
 JR北海道の島田社長は「維持困難」13線区は廃止の対象と言い、私たちはこれへの階級的怒りに満ちた署名を始め、改憲・戦争阻止大行進の陣形形成も進めています。今こそ動労総連合・北海道を建設します。

閉会あいさつ

改憲阻止へ安倍とJRを串刺しに!
 全国金属機械労組港合同委員長  中村吉政さん

 集会参加者は1500人です。全国から、そして韓国から闘いの報告がありました。いろんな労働組合の作った料理が紹介されたと思います。でも、まだ足りません。安倍とJRを串刺しにしたバーベキューを作らなければいけません。
 百万人の労働組合が何ひとつものが言えないようでは駄目なんです。私たちはまだ小さくても、声を大にしなければなりません。国鉄労働者の闘いをともに闘い、戦争につながる改憲を阻止するため、全力で闘おうではありませんか。

改憲・戦争阻止!大行進の訴え

(写真 教育労働者【上】と自治体労働者【下】が登壇し改憲・戦争阻止!大行進の発展を訴えた)

教え子を再び戦場に送らない闘いを
 君が代不起立被処分者 根津公子さん

 安倍内閣が今、戦争に突っ走る教育をやっています。私たち教員・元教員はそれにしっかり向き合い、教え子を再び戦場に送らない闘いをしなければいけないと思います。
 今年から道徳が教科化され、東京では2年前からオリンピック・パラリンピック教育で国家主義・愛国主義のすりこみが毎週2時間行われています。皆さんも保護者、市民として学校に声を届けて下さい。私も退職した教員の一人として、戦争に通じる教育をさせないために頑張ります。

●広島不起立処分撤回裁判原告 平野綾子さん
 私は広島地裁で処分撤回裁判を闘っています。他にも高教組の2人の仲間が高裁で闘っています。この3人の原告が呼びかけ、根津公子さんを招き教育労働者のつどいを行いました。その組織化の過程自体が、改憲・戦争阻止大行進運動でした。8・5―6ヒロシマ大行動で改憲阻止のうねりを起こしましょう。

●日教組奈良市書記長 増田順計さん
 今春、奈良市長は非正規教員29人の解雇に踏み込んできました。私たちは40日間の団交、市庁舎抗議闘争、市庁舎前座り込み闘争を闘いました。奈良市はいったん解雇した市費教員全員を奈良県の講師として任用せざるをえなくなりました。組合の団結は飛躍的に高まりました。この夏、市内の全小中学校に「ともに闘おう」とオルグに入り、秋の決戦を準備します。

●三浦半島地区教組/横須賀大行進実行委員会事務局 船木明貴さん
 格差や貧困が親を追い詰め、子どもたちは苦しんでいます。こんな社会は間違っています。横須賀では空母艦載機が出撃し、人を殺して帰ってくる。その空気の中で子どもたちは育ち、親は働いている。その横須賀で、子どもたちの命を守ろう、戦争・改憲は許さないと発信するため横須賀大行進を取り組んでいます。これを神奈川県全体の大きなうねりにしていきます。

●愛媛県職員労働組合委員長 宇都宮理さん
 多くの自治体には72年前に労働組合が結成されました。私も平和であることが最大の住民福祉だという思いで頑張ってきました。9条の明文改憲は到底認められません。そして伊方原発の廃炉まで頑張ります。

●自治労倉敷市職員組合委員長 津島利明さん
 自治体職場は慢性的な人員不足で多くの職員が月100時間を超える時間外労働を強制されています。2020年4月からの会計年度任用職員制度は公務員の大多数を非正規職化する攻撃です。労働者の団結と絶対反対の闘いで、社会を変革するために闘います。

●仙台市職員労働組合青葉支部 引地真理子さん
 仙台市社会福祉協議会当局は、勤続5年を迎えた29人の職員全員を雇い止めにしました。これに対して当該は雇い止め撤回と地位確認を求めて提訴しました。ところが仙台市職労の社民党執行部は、解雇された職員は部外者だと通告してきました。市職労の中に裁判を支援する会を組織し、仲間の組合復帰と職場復帰をかちとる決意です。

●東京・中野区職員 北島一恵さん
 職場ではあらゆる業務の民営化・委託化、現業職場の全廃攻撃がかけられ、それと20年間、民営化反対で闘っています。「二度と戦争に加担してはならない」が公務員労働運動の原点です。自らの存在をかけて改憲・戦争と闘います。

●合同・一般労働組合全国協議会代表 吉本伸幸さん
 この集会に、築地の豊洲移転に反対し、豊洲の耐震偽装を提訴した仲卸の方たちが参加しています。この闘いに断固連帯します。
 非正規が団結し労働組合をつくって闘えば勝てることを、東京西部ユニオン鈴コン分会は実証しました。労働者の世の中をつくる闘いに断固打って出ます。

●全学連委員長 斎藤郁真さん
 京都大学で反戦ストライキを行った時、弾圧に来た京都大学の労働法の教授は「ストライキなんて誰がやっても違法や」と叫びました。労働組合のない社会、労働者が権利を奪われる社会と改憲は一体です。安倍政権を打倒し、改憲阻止の闘いの先頭に立ちます。

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