全学連とは? 闘いの歴史 反戦貫き時代を開く

週刊『前進』02頁(2958号02面05)(2018/07/19)


全学連とは? 闘いの歴史
 反戦貫き時代を開く

(写真 1967年10月8日、全学連はベトナム反戦を掲げ佐藤首相の南ベトナム訪問阻止を闘った【羽田弁天橋】)

 全学連とは「全日本学生自治会総連合」の略称です。かつてのアジア侵略戦争への反省の上に、全学連は1948年に結成されました。戦前の大学は戦争に積極協力し、学生の戦争反対の声は圧殺されました。学生は学徒出陣で侵略の銃を握らされ、自らも死んでいきました。教育・学問が人殺しに使われたことへの痛苦な総括から、全学連は70年間一貫して戦争に反対してきました。1960年安保闘争、70年安保・沖縄闘争など、労働者民衆の反戦闘争の先頭で体をはって闘ってきました。そして、学生の自治・生活・権利を守るためにも闘ってきました。大学が国家・資本に支配されることを許しません。
 全学連は全国学生の団結した運動体です。現在は、改憲・戦争、大学での軍事研究、学費・奨学金による学生・保護者の貧困、金もうけ至上主義の教育、キャンパスでの自由はく奪と管理強化など、大学と政治にかかわる問題に行動を起こしています。
 学生は300万人います。しかし、ほとんどの大学で学生自治会や自治寮などはつぶされ、学生は行動する場や政治を考える機会を奪われています。就職活動で隣の仲間との競争をあおられ、分断されています。学生は一人では微力ですが、団結して一個の運動や組織をつくる時に大きな力を持ちます。未来を担う青年・学生が行動に立ち上がることは大きな意味があります。そうした学生運動の可能性を体現するのが学生自治会です。
 全学連は、法政大、京都大、東京大、東北大、広島大、沖縄大などで活動するとともに、全国で自治会の再建に取り組んでいます。全学連大会は毎年1回、全国の学生・学生団体がお互いの活動や問題意識を持ち寄り、討論と交流を深め、今後の活動方針を決定する場です。改憲を止めたい、安倍政権を倒したい、社会を変えたい、自治会をつくりたい、仲間をつくりたい……誰でも参加できます。資本が支配するこの社会を根本的に変革し、労働者・学生が主人公の世の中をつくるため、全学連大会に集まろう!
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