改憲発議阻止 今秋総決起へ 9・9革共同集会に結集を 労働組合を先頭に安倍倒せ

週刊『前進』02頁(2964号01面01)(2018/08/16)


改憲発議阻止 今秋総決起へ
 9・9革共同集会に結集を
 労働組合を先頭に安倍倒せ

(写真 平和祈念式典に参列している安倍に届けと「改憲と核戦争を推し進める安倍を打倒するぞ!」「長崎から出て行け!」と怒りのシュプレヒコールを上げるNAZENナガサキのデモ隊【8月9日 長崎市】)

(写真 動労千葉をはじめ闘う労働者、学生が壇上に並び9月からの改憲阻止決戦の決意表明【8月9日 長崎県勤労福祉会館】)

 記録破りの熱暑が続く中、被爆73周年のヒロシマ、ナガサキから改憲・核戦争阻止の大闘争が始まった。「8・5―6ヒロシマ大行動」が歴史的な成功をおさめた(前号既報、2面に続報)。5日の国際反戦反核集会は韓国・アメリカ・中東などから20人を超える仲間を迎え、世界に向け、トランプ政権と安倍政権による朝鮮半島への核攻撃を許さず全世界の労働者の団結で世界戦争・核戦争を阻止しようという「8・5ヒロシマアピール」を高らかに発した。6日には8・6ヒロシマ大集会と広島市内デモが大高揚した。長崎では「8・8―9長崎反戦反核闘争」が行われ、9日には韓国・アメリカの仲間とともに力強い集会を実現した。労働者の国境を越えた団結で朝鮮核戦争を阻もう。9月9日(日)午後1時から東京のサンパール荒川(荒川区民会館)で開催される革共同政治集会に結集し、今秋、安倍の改憲発議を打ち砕こう。

8・9 長崎反戦反核集会
 改憲阻止!大行進で闘う

 「改憲と核戦争をとめよう!安倍倒せ!」「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマをくり返すな!」をメインスローガンに闘われた被爆73周年8・9長崎反戦反核闘争(主催/NAZENナガサキ)は、改憲・核戦争に突き進む安倍政権への被爆地・長崎の怒りを燃え上がらせる闘いとなった。
 8月9日午前、灼熱の太陽の下、労働者・学生の発言を受けてNAZENナガサキの橋里耕悟事務局長が「安倍打倒へ大きな声を上げよう!」と呼びかけた。爆心地公園に向けてデモに出発。安倍を弾劾する怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。原爆が投下された午前11時2分、黙祷(もくとう)を行い、闘いの決意を新たにした。

国際連帯を力に

 午後1時30分、長崎県勤労福祉会館で8・9長崎反戦反核集会が開かれ、56人が集まった。
 被爆者の城臺美彌子(じょうだい・みやこ)さんが主催者あいさつと「被爆73周年のメッセージ」を発した。「美しい国をつくるためには『軍隊だ!』と言っている安倍は、核兵器禁止条約については今日も言わなかった。なんとしても安倍を引きずり降ろさなければなりません」と訴えた。
 8・6ヒロシマ大行動の報告を実行委員会が行い、協賛団体の動労総連合・九州から羽廣憲委員長が「核と戦争を止めるには力ある労働組合の行動と実践が問われている」と改憲阻止の先頭に立つ決意を語った。
 労働者の国際連帯として韓国・蔚山(ウルサン)から2人の労働者が来日、アメリカのサンノゼ平和と正義センター代表のシャラット・G・リンさんは、広島に続いて参加した。
 全国期間制教師労働組合キョンサン支部長でルポライターのソブンソクさんは、「民衆たちのろうそく集会によってムンジェインが大統領になって1年、サード基地は依然としてそのままです。ソソンリとキムチョンの住民は毎朝、軍部隊の前でサード撤去を求めて警察と対峙しています」と報告し、日韓民衆の連帯を呼びかけた。リンさんは、原爆投下を謝罪し、「戦争絶対反対! 全ての核の廃棄を!」とこぶしを突き上げた。
 福島の佐藤幸子さん(福島診療所建設委員会)は長崎での保養の取り組みに感謝の意を表した上で、原発事故による被害はなかったことにしようとする国・福島県を弾劾した。
 NAZENナガサキが毎年、福島の家族を受け入れている保養のビデオが上映され、スタッフ3人が感想を語った。
 橋里事務局長が方針提起を行い、「全力で改憲阻止!大行進を組織し、安倍の戦争・核武装を阻止しよう」と力を込めた。
 続いて「合同労組YUI―結―」の女性労働者が改憲反対を呼びかけ、動労千葉の中村仁さん、動労西日本、レイバーユニオン福岡、京都大学の作部羊平さんが闘う決意を語った。
 集会の最後に集会決議「世界の労働者とともに核を廃絶し、新たな核戦争をとめていこう!」が、全参加者の拍手で採択された。

8・8 長崎の怒りと合流
 街頭宣伝と市内デモ



 炎天下の8月8日午後、NAZENナガサキは長崎市内・鉄橋で8・9長崎反戦反核集会を呼びかける街頭宣伝(写真上)の後、市内デモを闘った。
 デモ出発前、湊公園で集会。広島大学、京都大学の学生が先頭に立ち、動労千葉の中村仁さん、動労総連合・九州の羽廣憲さんが「改憲と核戦争の安倍を倒そう!」と力強く訴えた。
 デモは長崎新町中華街――浜町アーケードから眼鏡橋まで進んだ(写真下)。年配の女性たちが拍手で迎えてくれ、笑顔で手を振る中学生たち。長崎の怒りと合流する闘いとなった。

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