星野文昭さんの解放を求める国際決議 無実の政治犯・星野解放へ全世界で声をあげよう

週刊『前進』02頁(2964号02面02)(2018/08/16)


星野文昭さんの解放を求める国際決議
 無実の政治犯・星野解放へ全世界で声をあげよう


 星野文昭は、1971年11月14日、沖縄の労働者民衆に連帯して東京・渋谷のデモを闘った。
 佐藤政権が進めた沖縄返還政策は、沖縄の労働者民衆が熱望した米軍基地撤去を認めず、逆にその永続化をはかるものだった。今日では、核兵器持ち込みの密約があったことも明らかになっている。5月と11月、基地労働者を先頭にゼネストが闘われた。100万沖縄県民の大半がこれを支持し、返還協定反対の声をあげた。
 星野はこれに応え、目前に迫った国会での批准を阻止するために闘った。この中で1人の機動隊員が死亡した。
 警察・検察はリーダーであった星野に憎しみを集中し、彼を殺人の「実行犯」とした。しかし、星野を有罪とする物的証拠はない。あるのは、デモに参加した学生6人が強制されたウソの供述調書だけである。5人は裁判で、「強制されてウソをしゃべった。星野さんに申し訳ない」と真実を語った。残りの1人は証言拒否だった。
 にもかかわらず東京高裁は彼を有罪とし、無期懲役を宣告した。1987年、彼は徳島刑務所に送られた。
 8月6日をもって、彼の獄中闘争は44年目に入る。彼は裁判のやり直しを求めると同時に、「すべての人間が人間らしく生きられる社会」の実現を訴えている。改憲・戦争阻止、安倍政権打倒を呼びかけている。
 今年4月27日、彼は72歳の誕生日を徳島刑務所で迎えた。86年に獄中結婚した暁子は32年間、彼と一体で闘っている。日本の刑務所は、2人をアクリル板で隔て、手も握れない状態を強制している。
 不当にとらわれている仲間を取り戻すことは、国際労働者の責務だ。星野文昭解放と核戦争阻止、安倍政権打倒、トランプ政権打倒は一つだ。
 韓国の労働者が「ロウソク革命」をやり抜きハンサンギュンを解放したように、アメリカの労働者がムミア・アブ・ジャマルの死刑執行を阻止し、解放のために闘っているように、全世界で星野文昭解放の声をあげよう。
 「ただちに星野を釈放しろ」と、日本政府に要求しよう。
 
2018年8月5日
8・5広島国際反戦反核集会参加者一同
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