9・9革共同集会へ 「自衛戦争」肯定論を打ち砕き、改憲・戦争絶対反対の大運動を 9・1〜2全学連大会の成功を

週刊『前進』04頁(2967号01面01)(2018/08/27)


9・9革共同集会へ
 「自衛戦争」肯定論を打ち砕き、改憲・戦争絶対反対の大運動を
 9・1〜2全学連大会の成功を


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 すべての青年・学生、労働者、読者のみなさんに9月9日の革共同(革命的共産主義者同盟)政治集会への参加を呼びかけます。資本主義・帝国主義の破産と世界戦争危機が世界中で激化している。9条改憲を許して絶望的な戦争国家にするのか、安倍を倒し、資本主義を倒す労働者革命に立ち上がるのか、人生をかけて闘う秋を迎えている。中核派は、「戦争する国」づくりに突き進む安倍政権を許さず、臨時国会での改憲案提出、改憲発議を絶対に阻止する決戦に立つ。同時に、三里塚の市東孝雄さんへの農地強奪を絶対に許さず、安倍打倒の最前線として三里塚闘争の爆発を切り開く。歴史を担う主体は労働者だ。労働者階級には失うものはない。労働者人民は生きるために国際的に団結して闘い、自国政府・資本を倒して戦争を阻止することができる。9・9革共同政治集会に集まろう。

戦争か革命かの歴史選択

 9・9革共同政治集会は第一に、労働者が歴史を変え、革命の扉を開く闘いの出発を告げる場だ。「戦争か、革命か」の歴史選択が問われる時代に入った。このことに胸を躍らせ、誇りと共同性にかけて生きるために立ち上がろう。
 戦争・核戦争は絶対に許さない! この8月、労働者人民が次々に戦争を告発する行動に立ち上がっている。その先頭でヒロシマ―ナガサキ―8・15闘争が国際連帯の深く確かな発展としてかちとられた。
 世界史は風雲急を告げている。米中貿易戦争を最大の焦点に、1930年代を上回る保護主義・争闘戦の激化から世界戦争に突き進んでいる。米トランプによる対中国制裁関税は7月6日に続き、8月23日の第2弾、さらにこの秋へエスカレートしようとしている。
 この中でトルコ・リラ、アルゼンチン・ペソも半年余りで4割下落し、デフォルト(債務不履行)の危機にある。大恐慌の深化と保護主義・争闘戦の激化が中東や東アジアを焦点とする世界戦争の導火線となっている。これを止められるのは全世界の労働者国際連帯の闘いだけだ。韓国・民主労総が先頭に立った「ろうそく革命」をはじめ世界の労働者人民の闘いと団結拡大は、帝国主義を根底から追い詰めている。
 トランプ政権は第2次世界大戦後に米帝がつくった世界支配の枠組みを自らぶち壊している。帝国主義間対立の激化は解決不能だ。米欧をはじめ支配者内部から「第2次世界大戦の引き金になった世界経済のブロック化が再燃する危険」が叫ばれ、分裂・対立が起きている。
 安倍政権は国際的な争闘戦にも追い詰められ、日米安保強化と軍事大国化を「活路」に、絶望的に9条改憲に向かっている。
 問題は、こうした情勢を評論したり嘆いたりすることではない。戦争を止め、労働者が主人の社会に変えることだ。その力は労働者自身の中にある。労働者が階級として団結して闘う中にある。9・9政治集会を決戦の出発点にしよう。

9条破壊と緊急事態条項

 第二に、9条改憲を阻止する大決戦への総決起集会として大成功させよう。
 8月11日に7万人が集まった沖縄県民大会の翌12日、安倍は山口県で「(改憲をめぐり)いつまでも議論を続けるわけにはいかない。次の国会に提出できるよう加速すべき」と言い放った。ゴングは鳴った。自民党総裁選と対決し、9・9に怒りの決起をしよう。
 改憲阻止闘争の爆発で必ず安倍をぶっ飛ばせる。安倍の次はいるか? いない。そこに日本帝国主義の弱さ、危機性がある。
 それだけではない。憲法とは「政治の子」であり、国家と革命を問うことだ。日帝の敗戦直後、労働者人民は戦争を引き起こした日本帝国主義の根底的打倒に立ち上がった。この戦後革命の原点がいま一度問われている。天皇の侵略戦争責任も、沖縄の売り渡しと侵略核基地化の問題も、現在に続いている。1947年2・1ゼネスト寸前で連合国軍総司令部(GHQ)の脅しに屈してストをつぶした日本共産党の裏切りをのりこえる課題も、今日の改憲阻止闘争に引き継がれている。
 自民党の9条改憲案とは何か。「9条の2」を新設して、現行9条1項「戦争と武力による威嚇又は武力の行使の放棄」と2項「戦力不保持・交戦権否認」のすべてを否定・破壊するものだ。「9条の2」は「我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとる」「そのための実力組織として......自衛隊を保持する」と、政府が「自衛」と認めたら自衛隊の武力行使を際限なく拡大できる。
 過去の侵略戦争はすべて「自衛」の名で行われた。今、野党も皆、この「自衛戦争」に賛成だ。日本共産党の志位和夫委員長も自衛戦争を肯定し、「自衛隊の活用」を力説している。これらをのりこえる戦争絶対反対、改憲絶対反対の闘いだけが安倍を倒し改憲を止める有効な力だ。
 「緊急事態条項」新設は、9条破壊と一体であり、憲法停止の戒厳令だ。新自由主義で地方を破壊し、西日本豪雨災害の際に住民を見殺しにした安倍、日米安保のために沖縄を犠牲にし続ける安倍、労働者人民の怒りに震え上がり弾圧法を繰り出す安倍を労働者人民は決して許さない。

青年・学生が先頭に立とう

 第三に、青年・学生は労働運動、学生運動に立ち、革共同に結集しよう。
 衆議院議員・杉田水脈(みお)の「生産性のないもの」発言は、LGBT(性的少数者)差別をはじめ天皇制・家父長制の極右差別主義であり、日本会議、自民党改憲案の思想である。安倍、桜井よしこの子飼いであり新自由主義者である杉田は「保育は共産主義の温床」とも言っている。労働者階級の敵、民営化の先兵だ。これが改憲のめざす社会像だ。
 改憲の最大の攻防点は労働組合だ。172万組合員を擁するUAゼンセンは9月19〜20日の大会で改憲推進を決めようとしている。改憲をめぐり連合の分裂・解体情勢が来ている。日教組・自治労など旧総評系労組の現場に残る階級性の最後的な破壊・解体の攻撃も全面的に強まっている。
 自治体現場は極限的に人員が削減され、委託化・非正規職化されている。教育現場もそうだ。米教育労働者が現場から幹部をのりこえて全米でストライキを闘っている。職場と社会の現実は日本も同じだ。全産別の現場に確信もって分け入り、改憲阻止の運動をつくり出そう。
 動労千葉、動労総連合は、JR東日本資本と全面対決して、乗務員勤務制度解体・全面外注化と労組破壊を全労働者への攻撃ととらえて、改憲阻止の闘いとして闘おうとしている。
 新自由主義の出発点は1987年の国鉄分割・民営化だ。これとの30年を超える闘いは今日、民主労総とも結合し、世界の労働運動の最先頭にいる。分割・民営化は大破綻した。今こそ国鉄闘争を先頭に、教労・自治体--全産別で青年・非正規労働者の怒りを結集して、改憲阻止のゼネストに立ち上がろう。労働者の生き方を行動で示そう。
 改憲・戦争阻止!大行進運動の先頭に青年・学生が立とう。9・1〜2全学連大会は、この間の京都大・東京大をはじめとした前進など、改憲阻止を闘う全学連の歴史的登場となる。学生は学生自治会を、青年労働者は労働組合をつくろう。マルクス主義学生同盟中核派、マルクス主義青年労働者同盟、革命的共産主義者同盟に結集しよう。
 9月9日(日)午後1時、サンパール荒川に集まろう。

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9・9革共同政治集会
 9月9日(日)午後1時開始(正午開場)
 サンパール荒川 (荒川区民会館・東京都荒川区荒川1丁目1―1)
 (都電荒川線「荒川区役所前」 下車徒歩2分、日比谷線「三ノ輪」駅下車南千住方面改札を出て明治通りを王子方面へ徒歩12分)
 基調報告 天田三紀夫 書記長
 「改憲・戦争阻止!中核派の戦闘宣言」
 主催 革命的共産主義者同盟

全学連第79回定期全国大会
 9月1日(土)〜2日(日)東京
 1日午前10時開会
 会場 1日 月島区民館5号洋室(中央区月島2―8―11)
    2日 笹塚区民会館1号会議室(渋谷区笹塚3―1―9)
 ※参加費1000円(2日間)

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