神奈川 労組破壊の異動拒否する 中労委で闘い、団結甦らせよう

週刊『前進』04頁(2967号03面03)(2018/08/27)


神奈川 労組破壊の異動拒否する
 中労委で闘い、団結甦らせよう


 2016年3月22日、私は突然局長室に呼ばれ、他局への人事異動を内示されました。私は返事をせず、拒否を表明しました。ところが同月31日、局長は人事異動の辞令を交付し、私は局長の目の前でそれを拒否しました。
 JP労組支部執行委員であった私を支部外へ異動させるという人事異動を強行したからです。これは組合破壊の不当労働行為です。こんな理不尽なことは絶対に許せません。

3年間で組合役員が106人も配転

 私は4月に神奈川県労働委員会に異動の撤回と原職復帰を求める申し立てを行いました。そして、動労神奈川・時廣慎一書記長の解雇撤回を求める労働委員会闘争と一体の闘いとして、神奈川の仲間、そして郵政で闘う全国の仲間の応援を受けて闘ってきました。
 しかし、今年6月11日に地労委はこの申し立てを棄却しました。地労委の決定は「組合役員であっても通常の配転であり、会社側が人事権を行使した支配介入には当たらない」という不当なものです。会社の判断で自由に組合役員を支部外へ、どこでも配転できたら、組合活動はできなくなるし、組合活動は大きく後退してしまいます。これは組合の存亡にかかわる反動的な決定です。絶対に許せません。
 地労委闘争を闘う中で、多くの職場で組合役員が大量に強制配転になっていることも明らかになりました。JP労組南関東地本(神奈川・山梨)ではこの3年間だけでも組合役員が106人も配転させられています。あまりにも多すぎる数です。しかも、この状態にJP労組は何の問題意識も持たず、抗議の声の一つも上げてこなかった事実があります
 次は中央労働委員会に申し立て、闘いを強化します。
 人事異動を拒否することは、今思えば不安で、前日は眠れませんでした。さらに拒否して以降、それまで仲間だったJP労組役員は一転して敵となり、「お前のためにならない。損をするだけだ」と、あたかも〝闘うな〟と言って、JP労組が何もしない理由をごまかす始末でした。
 デマも吹聴されました。「あいつと付き合うと正社員になれないぞ。損をするだけだ」「あいつは過激派だ」「警察のスパイ」「送別会に呼ぶな」とまで言い、仲間との団結を破壊しました。

改憲は最大の団結破壊、戦争攻撃だ

 しかし私は自分が勇気ある行動をしたと思っています。「ここでやらなければ労働組合が死ぬ」と思い、私は闘いに立ち上がったからです。
 この闘いは労働組合を甦(よみがえ)らせる闘いです。労働者一人ひとりに無限の可能性があります。本当に力があるのは労働者の行動です。労働者の闘いがすべてを変革する力です。
 改憲は最大の団結破壊であり、労働者を侵略戦争に動員する攻撃です。労働組合の団結を復権し、今秋、安倍がやろうとしている改憲原案の国会提出を阻止しましょう。共に闘い今の世の中を変えましょう。
(神奈川 郵政労働者・小平大介)
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