10・5旭闘争支援集会へ 旭非正規職支会 チャホノ支会長が来日

週刊『前進』04頁(2975号04面03)(2018/09/24)


10・5旭闘争支援集会へ
 旭非正規職支会 チャホノ支会長が来日

(写真 11月ゼネスト組織化のため現場巡回中のキムギョンジャ民主労総首席副委員長【前列中央、その右がチャホノ支会長】らを迎えた旭非正規職支会【9月10日 クミ市】)

 世界最大のガラスメーカー旭硝子が7月1日、社名を「AGC」に変えた。「グローバルグループ一体経営をさらに進化させるためにグループ中核企業の旭硝子の商号をAGCに変更した」(経営企画部・IR室)と言い、昨年12月期に1196億円だった連結営業利益を、20年12月期に1600億円、25年12月期には2292億円(10年12月期に達成した過去最高益)の更新を目指すというのだ。
 このAGC=旭硝子の韓国法人・旭硝子ファインテクノコリア(AFK、韓国・クミ市)は、非正規職労働者による労働組合の結成に対し、2015年6月30日、メール1本で178人の労働者を集団解雇した。以来、3年を超える解雇撤回・原職復帰を求める闘いが続いている。
 15年7月に次いで今年2月21日〜3月9日に2回目の日本遠征闘争が取り組まれたが、旭硝子本社は一貫して「韓国の別法人が対応している。本社は関係ない」と逃げている。だが、「グローバルグループ一体経営」で、しかも2010年には「連結営業利益2292億円」という巨額な利益を上げていたのだ。この2292億円こそ、社内下請けの非正規職労働者が血と汗を流して働いた成果を丸ごと搾取した結果だ!
 しかも、AFK社長の山崎幸男は、本社から人事異動した人物なのだ。請負会社との契約を突然破棄し、労組丸ごと178人の労働者を解雇した責任が本社にないとは言わせない!
 この日本遠征闘争を契機に5月26日、動労千葉、合同・一般労働組合全国協議会を軸とした旭非正規職支会支援共闘会議が結成された。以後、共闘会議の呼びかけで、東京丸の内の新丸ビルにある旭硝子=AGC本社への抗議申し入れ、社前での街頭宣伝などが取り組まれてきた。

ムン政権下での刑事弾圧と闘う

 韓国では5月14日、テグ高検が、旭硝子の不法派遣について地検に再捜査命令を下した。以来4カ月、旭支会は「旭硝子不法派遣の手抜き捜査を正す道は、即時起訴することだけだ。旭硝子不法派遣を起訴し、解決しろ!」と対検察庁闘争を続けてきた。
 その過程で不当にも組合員10人が、集会およびデモに関する法律違反、道路法違反、建造物侵入などで起訴され、裁判を闘っている。労働争議に対する不当な刑事弾圧であり、怒りを込めて弾劾しなければならない。ここにも労働積弊を解決するどころか、労組弾圧に手を染めるムンジェイン政権の正体が明らかになっている。
 支援共闘会議は、クミからチャホノ支会長を招請し、10月5日、旭闘争支援連帯集会(午後6時30分開会、江東区総合区民センター・レクホール。都営新宿線・西大島駅下車)への結集を呼びかけている。
 旭支会闘争を日韓労働者の共同闘争として闘い、解雇撤回・原職復帰を勝ち取ろう。この集会に職場の仲間を誘い、11・4労働者集会―改憲・戦争阻止!大行進の輪を広げよう。
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