騒音に怒りの声続々 65回目の周辺一斉行動

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週刊『前進』04頁(2977号03面02)(2018/10/01)


騒音に怒りの声続々
 65回目の周辺一斉行動

(写真 一斉行動に先立って市東さん宅離れで朝の打ち合わせ)

(写真 「反対同盟ニュース」第60号を持って芝山町南部を回る伊藤さん )


 9月24日、反対同盟と支援連は65回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。
 午前8時30分、市東さん宅離れで20人を超す仲間が朝の打ち合わせを行った。萩原富夫さんは、「NAAはスケジュールありきでボーリング調査や内窓の設置の説明会などを行っているが、われわれは絶対反対を訴えよう」と一同を激励した。決戦本部の伊藤信晴さんが芝山町の状況について、「国やNAAは、騒音防止法の対象ではなかったところまで騒音対策を広げなければならないほど、住民の怒りを恐れている」と報告し、今後の住民説明会に向け宣伝戦を強める決意を明らかにした。
 この日用意された「反対同盟ニュース」は第60号。目前に迫った10・14全国集会への参加を呼びかけるものだ。空港機能強化を呼び込み、芝山町から住民を追い出す役割を担う相川勝重町長への怒りの声が紹介されている。
 一同はニュースと集会ビラを手に担当地区へと飛び出した。彼岸花が咲きキンモクセイが香る秋らしい陽気だが、湿度が高く、額に汗しながら一軒一軒を訪ね歩いた。婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区へ、決戦本部長の太郎良陽一さんと伊藤さんは芝山南部を回り住民と交流した。
 住民からはさまざまな声が寄せられた。「午前3時頃にもエンジンテストで小さい振動が伝わってきて目が覚める」「飛行機が落ちればいいとすら思う。そうすれば空港が住民の犠牲の上に成り立っていることが分かるのではないか」「石井新二は騒音や落下物の被害に対し、年額100万円の生活助成を出させると言うが幻想だ。NAAがそんな金を出すはずがない」「食べることは基本だ。反対同盟の言う通り、農地は農民の命だ」
 午後5時の集約では、全住民の不安と怒りに応えて、今後さらに具体的に突っ込んで暴露弾劾することを確認した。NAAが同意書取りで住民を脅している実態も報告された。最後に、市東さんが一同をねぎらい、9・27請求異議裁判に勝利する決意を述べ、次回行動日を10月28日と確認し一日を締めくくった。

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三里塚裁判日程
◎団結街道裁判
 10月12日(金)
 午前10時30分 千葉地裁

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