10・14集会 農地死守!680人が三里塚デモ 請求異議裁判必勝へ団結

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週刊『前進』04頁(2983号01面03)(2018/10/22)


10・14集会
 農地死守!680人が三里塚デモ
 請求異議裁判必勝へ団結

(写真 第3誘導路をくぐるトンネルを抜け、市東さんの南台農地へ向かうデモ隊【10月14日】)


 10月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催し、成田市で全国総決起集会が開かれ、労働者・農民・学生・市民680人が結集した。(3面に主な発言)
 正午に開会。前半の司会を務める北原健一さんが開会あいさつを行い、反対同盟は動労千葉と全学連との共闘関係を一層強固に作り上げ、市東さんの農地を守ると宣言した。
 萩原富夫さんが基調報告を3点にまとめて行った。①請求異議裁判の勝利判決へ、12月20日の判決日までの2カ月が勝負。11月19日の耕作権裁判で地裁包囲行動を行う。署名、要望書を同盟に集中して結集してほしい。②空港機能強化粉砕へ住民とともに闘い、第3滑走路建設を阻止しよう。③改憲を阻止し安倍政権を打倒しよう。沖縄・福島と連帯して闘おう。最後に萩原さんは、最近他界した関西実行委の山本善偉世話人と中核派現闘の小山衛一同志への追悼として、闘争歌「ケサラ」を無伴奏で歌い上げた。
 連帯のあいさつの最初に動労千葉の田中康宏委員長が登壇し、市東さんの農地の強奪阻止の決意とともに11・4労働者総決起集会と改憲阻止1万人大行進への結集を呼びかけた。
 関実のあいさつに続き、権力の不当な弾圧と闘う全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の連帯メッセージが読み上げられた。
 市東孝雄さんが登壇すると大きな歓声が湧いた。「反対同盟ここにありという闘いをする」と胸を張る市東さんに、参加者全員が惜しみない拍手を送った。
 反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士は、請求異議裁判での勝利的展開を報告し、勝利判決に向かって奮起を促した。
 「市東さんの農地取り上げに反対する会」と各地の「農地を守る会」が登壇。群馬・市東さんの農地を守る会の清水彰二さんは、9月16日の高崎での三里塚集会の成功を報告した。
 全国農民会議の小川浩共同代表は、農民が生きる道は市東さんの農地を守り、安倍を打倒することだと強調した。岡山支部の内藤大一さんは西日本豪雨災害での安倍政権の責任を追及し、自治労倉敷と連帯して闘う決意を述べた。
 福島の椎名千恵子さんは、福島と三里塚の勝利が一体であることを訴えた。沖縄からは川野純治・名護市議会議員が県知事選の勝利を報告した。
 カンパアピールを行った婦人行動隊・木内敦子さんが後半の司会を務めた。
 全国水平同盟、婦人民主クラブ全国協議会、都政を革新する会、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議などが次々と発言した。都革新は北島邦彦事務局長とともに洞口朋子さんが登壇し、来年4月の杉並区議選への立候補を宣言。動労水戸の石井真一委員長は15日のJR東日本本社抗議行動と16〜17日のストを闘う決意を表明した。
 決戦本部長の太郎良陽一さんが11・19千葉地裁包囲闘争への結集を訴え、事務局の伊藤信晴さんがデモコースの説明を行った。最後に全参加者でスローガンを採択、団結ガンバローを三唱し、デモに出発した。
 市東さんの天神峰と南台の農地を訪れたデモ隊は、3代100年耕してきた農地を奪わせるものかと決意を胸に刻み、集会場までの往復デモを貫徹した。

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