職場からの通信 8時12分登校、20時退校 公立小学校 広島

週刊『前進』04頁(2987号02面06)(2018/11/05)


職場からの通信
 8時12分登校、20時退校
 公立小学校 広島


 今朝はやばかった。何日かぶりの吐き気との格闘。学校に行ってからもイライラと疲労が抜けなかった。
 今日は研修日。研究会に向けた個人研修のはずだったのに、研究会の製本作業で終わり。
 木曜日は授業時間数確保のために、昼休憩後、掃除時間などはカットしてすぐに5時間目が始まる。本来なら「休憩時間」であるべき昼休憩。でも、その時間に授業準備をしなきゃいけない。給食を食べるのに時間かかる子を指導したり、宿題を見たりもしているから授業準備も不十分......。教職員の休憩時間は実際にはない。そして6時間目は持ち授業時間数を確保するために、担任として受けもっている子は放っておいて3年生の外国語活動の授業に行く。それが終わったら超慌ただしく、担任している子どもたちと帰りの会をやって下校させる。
 放課後は授業をイメージして話し方考えて、児童会選挙の準備して、前月の授業時間数の打ち込みやって、学級通信を途中まで作って、明日の授業準備して終わり。プライベートの電話の着信に気づくが、かけ直そうにもすでに時間に間に合わなかった。教室を片付けたり、掲示したりしなきゃいけないんだけど、そんな元気はない。
 8時12分登校、20時退校。
■正規職員を増やすこと!
 学校の「多忙化対策」は民営化・合理化や非正規雇用化を受け入れさせる方向で進められてきた。給食・事務のセンター化(多忙化対策になっていない。別の業務が増やされた)や、加配、定数内臨採などによる非正規雇用(生活が不安定。1年契約のため子どもや保護者と信頼関係を継続しにくい。病休もとりにくい)の増加を招いている。
 非正規雇用でなくて正式採用でもっとたくさんの先生がいて、「毎日がぎりぎりカツカツの状態」じゃなくてようやく充実した生徒指導や授業準備ができる。
 「教育予算がいくらあっても足りない」って言うけど、オリンピック予算は当初の何倍もかかって3兆円。それは許されるの? 学校は地域が生きていくための拠点。オスプレイ配備したり、基地を造ったり、原発を造ったりするお金があったら教育に回せ。
 しかし、県教育委員会と組合幹部によるボス交の中で「それは無理だから」と初めからしない論議や要求になっている。労働組合は「正規職員を増やせ」「非正規雇用化反対」「戦争につながる教育反対」と当たり前のことを当たり前に要求するべきではないか! 結構、現場はそう感じていると思う。
(的場陽一)

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