労働者国際連帯とゼネストで戦争絶対に止める 労働組合再生し安倍倒せ 11・4集会主な発言

週刊『前進』04頁(2989号02面01)(2018/11/12)


労働者国際連帯とゼネストで戦争絶対に止める
 労働組合再生し安倍倒せ
 11・4集会主な発言

(写真 国鉄労働者が外注化・転籍を軸とする第3の分割・民営化と闘い、解雇撤回・JR復帰を貫く決意を表明した【11月4日 東京・日比谷野音】)

 11・4全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人大行進は、全国各地での改憲・戦争阻止!大行進と国鉄闘争全国運動、階級的労働運動の前進を土台として、団結と闘争の決意みなぎる4800人の結集で大成功をかちとった。全国労働者総決起集会の司会を動労千葉副委員長の関道利さんと新潟地域一般労働組合の山口元子さんが務め、改憲阻止!1万人大行進の司会を全学連・洞口朋子さんと婦人民主クラブ全国協議会広島支部の保科衣羽(きぬは)さんが務めた。集会には無実の罪で獄中44年の星野文昭さん、米ロサンゼルス統一教組(UTLA)のアーリーン・イノウエさん、ブラジルの労組ナショナルセンターのCSPコンルータス、トルコの国際労働者連帯協会(UID―DER)、中国鉄道労働者連合会から熱烈な連帯メッセージが届けられた。集会の主な発言の要旨を紹介します。(編集局)

第3の分割・民営化との闘い
乗務員勤務制度改悪を許さない
 動労千葉執行委員 関和幸さん

 JR東日本は乗務員勤務制度の改悪を来年3月に強行しようとしています。乗務員そのものの解体につながる制度であり、絶対に認められません。拘束時間延長と実乗務時間の増加がセットにされています。すでに乗務員が何人も倒れている現状からさらなる労働強化が狙われています。
 台湾の特急列車脱線事故では普段はシフト管理を担当している者が土日だけ応援業務で運転していました。JRは同じことをやろうとしています。
 会社は乗務員勤務制度改悪を強行することで乗務員の労働条件と抵抗力を打ち砕くことを狙っています。労働組合解体の攻撃であり、労働者全体にかけられた攻撃です。乗務員の命と鉄道の安全を守りぬくために3月ダイ改阻止に向けて全力で闘います。

組織を拡大して外注化粉砕する
 動労千葉幕張支部長 山田護さん

 外注化・強制出向から6年が経過した今も委託先のCTS(千葉鉄道サービス)では検修・構内運転業務を担う経験や技術力、養成体制や指導体制はまったく確立されていません。偽装請負、違法行為なしには成り立っていません。
 CTSで働いてわかったことは、あまりにも労働条件や職場環境が悪いことです。職場から団結して闘うなら外注化は粉砕できます。外注化・転籍を阻止する最大の力は組織拡大です。4月の職場代表選挙で関道利副委員長が幕張事業所で代表として出ました。CTS労組委員長との決戦投票と信任投票に勝利し、代表に選出されました。闘う労組の存在と闘いを示し、一人一人に真剣に訴えるなら必ず通じます。組合員の3倍の票が入りました。

合理化への怒り束ねストに決起 動労水戸委員長 石井真一さん

 動労水戸は10月16日と17日に常磐線の車掌の大合理化に反対しストライキ闘争に決起しました。特急の車掌を2人から1人にし、勝田運輸区という一つの職場で28人もの大合理化です。また水郡線のワンマンを拡大することは絶対に許せないんだということで勝田運輸区で運転士2人、水郡線営業所大子運輸科で運転士が2人ストに入りました。
 ワンマン化が結局はバス転換になり廃止になるんだというビラをローカル線の各駅でまき、注目されました。勝田運輸区前でも座り込みをやって一緒に闘おうと呼びかけました。
 闘いはまだ全然終わっていません。動労水戸は先頭で闘います。

解雇撤回・JR復帰へ
安倍政権打倒し解雇撤回させる
 動労千葉争議団 中村仁さん

 一緒に闘っていただいてありがとうございます。動労千葉・動労総連合は解雇撤回を絶対反対で闘ってかちとります。全国で大きな声を上げていく人たちと一緒に、安倍政権を打倒する闘いをやっていきたいと思います。解雇撤回へ先頭で闘います。

国鉄分割・民営化絶対に認めない
 動労総連合1047協議会副代表 羽廣憲さん

 動労千葉争議団とともに、私たちの解雇撤回闘争は32年目に入りました。しかし、私たちは国鉄分割・民営化をどこまでも認めません。
 あくまでも解雇撤回を貫くために、そしてこの国のあり方を根本から変えるために、改憲攻撃と安倍内閣を打倒するまで、最先頭で闘いぬきます。

千葉県労委の大反動と闘いぬく
 動労千葉顧問弁護団長 葉山岳夫さん

 5月28日、動労千葉・動労総連合が1047名闘争の一環として提起した解雇撤回要求の団交申し入れに対してJR東日本が団交拒否したことを弾劾して、千葉県労委に不当労働行為の救済を申し立てました。
 JRの不採用基準は東京地裁、東京高裁で不当労働行為と断定され、最高裁で確定しました。不採用基準はJR設立委員会の委員長が積極的に関与して策定し、87年2月に設立委員会が正式に決定したことも明らかになりました。JRは不当労働行為の直接の当事者です。解雇撤回は当然であり、団交拒否は不当労働行為です。
 しかし、千葉県労委は9月10日、突然に審査を打ち切りました。労働者の団結擁護が任務である労働委員会がJRと安倍政権に加担して自らの任務を公然と放棄したのです。忌避を申し立てましたが、千葉県労委は却下しました。動労総連合は忌避却下取り消しを求めて千葉地裁に行政訴訟を提起し、同時に判決確定までの労働委員会の審査手続き中止を要求しました。
 裁判闘争に全国の弁護士40人近くが代理人として参加を表明し、これに倍する弁護士が参加する予定です。この反動攻撃は、改憲策動と一体です。ともに闘って勝利しましょう。

(写真 ボードを一斉に掲げてアピール)

「働き方改革」との闘い
ブラック企業を許さない闘いを
 合同・一般労組全国協議会/群馬合同労働組合書記長 清水彰二さん

 ブラック企業を許してはいけない。全国に闘う労働組合の拠点をつくる。労働組合の力で世の中を変える。今日の集会をその出発点にしたいと決意します。
 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は3人の解雇もひっくり返して闘いをつくりだしています。群馬合同労組でも中央タクシー分会の仲間がパワハラと長時間労働と闘ってきました。そして二十数人の仲間と新しく闘う労働組合の旗を打ち立てています。全国協議会はコンビニ関連ユニオンの準備会を立ち上げ、全国的な組織化に踏み出しました。国際連帯の闘いに立ち、台湾から来日した仲間とともに富士ゼロックスに対する抗議行動を行います。
 関西生コン支部の仲間とともに、弾圧には闘いの爆発で、逮捕には完全黙秘で闘う原則を打ち立て闘いましょう。

こんな理不尽な死に方があるか
 東京過労死を考える家族の会

 私の夫は高度プロフェッショナル労働制度の先取りのような働き方をさせられ、疲れきって投身自殺しました。勤務先にはタイムカードもなく、労働実態を証明することは困難を極めました。人が死んでも労働時間を証明することができなければ、労災認定されず、過労死は減ります。
 過労死というこんな理不尽な死に方ってあるでしょうか。
 高度プロフェッショナル労働制度を導入しない、導入させない、同意しないの「3ない」を取り組む必要があります。過労死はあってはならない! 過労死撲滅のために、お力を貸して下さい。

過労死を繰り返してはならない
 東京過労死を考える家族の会

 過労死は働かせすぎで起こる人災です。労災は認定されましたが、法律違反はしていないと会社は言いました。社内の誰も責任をとることもなく、誰一人処分されていません。組合も過労死を追及することも社員に周知することもなく、一体誰のための、何のための組合なんでしょう。
 今年6月、「働き方改革」法案が強行採決されました。娘を過労死で亡くした母親として、強い憤りがあります。多様で柔軟な働き方という口当たりの良い言葉にだまされてはいけません。一生懸命に働いた挙句、過労死で未来を失うようなことが繰り返される社会にしてはいけません!

日本人と外国人は一緒に闘う!
 多国籍労働者組合専従オルグ

 私は長年、多国籍労組で専従オルグとして活動しています。
 安倍政権は、労働力不足を解消するために外国人労働者の在留資格を拡大すると言っています。日本で生活し働いている外国人は、社会保険未加入、さまざまな差別取り扱い、組合つぶし、雇用の不安定といった問題があります。それらを解決しながら移民政策を考えてほしい。
 日本人労働者と外国人労働者は一緒に闘うしかないんです。

JP労組中央をぶっ飛ばそう!
 銀座郵便局・JP労働組合 星野勝紀さん

 41万郵政労働者を代表して発言します。日本郵政は新人事給与制度と限定正社員である新一般職の導入を強行しました。無期転換制度の1年半前倒し、新一般職の住宅手当廃止は安倍の働き方改革そのものです。6割が非正規という職場をさらに低賃金、無権利化、評価制度で分断支配し、戦争に駆りたてていく攻撃が進行しています。
 郵政民営化は矛盾だらけです。日本郵政の生き残り策はコスト削減と合理化しかありません。郵便車を自動運転にするとかドローンで配達する----労働者をなめるのもいいかげんにしろと言いたい。でたらめがまかり通るのはJP労組中央が存在してるからです。今年の全国大会では4分の1の反対票が入りました。この怒りと結びつき吹っ飛ばしていきたい。

新賃金制度阻止のストに立った
 一陽会労働組合委員長 坪井静さん

 東京練馬区の陽和病院という精神科の病院でケアマネージャーをしています。
 一陽会労働組合は資本の最大の攻撃と対決しています。今年に入り、定期昇給がいきなり凍結。多数派の御用労組幹部との労資結託で新賃金表導入が狙われました。定期昇給6割カット。賃金が下げられ人が辞めていくのに人員補充はなく、このままでは必ず事故が起きます。
 圧倒的支持を獲得し9月27日、ストに立ち上がりました。体制内労組の中から妥結させない組合員が登場し、共に闘うことで今も導入を阻み続けています。新賃金白紙撤回をかちとり、多数派になることをめざします!
 全国の医療福祉の五つの労組で改憲阻止の共同アピールを発しました。戦争絶対反対で闘いましょう!



(写真 闘う労働組合をよみがえらせ、改憲・戦争阻止!大行進運動のうねりの先頭に立つ決意と闘いの報告を、全国の教育労働者【写真上】と自治体労働者【写真下】が述べ、会場の熱気が高まった)

改憲阻止の先頭に
非正規・解雇と闘う組合の旗を
 日教組奈良市書記長 増田順計さん

 私たちは奈良市の市費教員大量解雇を行おうとした市教委に対し、非正規職撤廃、評価制度絶対反対を掲げて闘い、解雇を撤回させました。市教委、行政のあり方は公務員解雇と総非正規化を狙う会計年度任用職員制度の正体そのもの、団結・組合破壊の攻撃です。追い詰められた市長と市教委は組合の存在を認めない攻撃に出ました。私たちはさらなる実力闘争に打って出る準備をしています。
 改憲・戦争を許さない奈良大行進運動の結成を決定しました。現場で非正規化、解雇攻撃と徹底的に闘う教職員組合の旗を全国に掲げ、安倍の戦争・改憲攻撃粉砕の先頭に立つことを決意します。

平和学習の弾圧は絶対許さない
 教育労働者

 県立高校の教師をしています。沖縄の修学旅行の平和学習プリントを作りましたら、校長から米兵少女暴行事件を扱った私のプリントの回収の命令を受けました。抗議して一定手直しすれば再配布はかまわないというところまでいったんですが、今度は県教委が乗り出してきてだめだと。文科省の反動的な手先、県教委がそういう形で検閲し、平和学習を形骸化させ縮小させていく、危険な動きが進んでいます。憲法改悪に反対、平和学習をしっかり教えていきたい。これが私たち教員の願いです。

子どもたちの未来と命を守る
 三浦半島地区教組 船木明貴さん

 子どもたちは追い詰められ苦しんでいます。部活動や勉強で追い立てられて、考える余裕を持たされません。道徳教育で心が管理され評価されようとしています。教育とは言えない戦争教育に踏み込んでいる。大切なことは何も教えられていない。自分たちが出て行く社会がどういう社会なのか、語ってきました。
 子どもたちや青年の未来が奪われようとしている。教育労働者が声を上げなくていけない。そうやって横須賀大行進を立ち上げ、神奈川教育労働者集会という大きな動きにつながってきたところです。子どもたちの未来と命、親の今を守るために、改憲・戦争に反対し進んでまいります。

大幅賃下げ絶対反対のストへ!
 東京・中野区職員 北島一恵さん

 東京23区の人事委員会が月平均1万円、最大2万円近くの大幅賃下げを勧告しました。基本給の賃下げは一時金、退職金、年金の大幅減になります。抗議署名が組合員4万人に対し管理職や臨時職員も含め5万3925筆集まりました。
 今回の勧告は昨年の行政系人事制度の改定に対し、「現給保障」で妥結したことが影響しています。もうあいまいな妥協はありません。首都東京23区職員を狙い撃ちし、公務員労組を攻撃することで、全国全産別に広げる攻撃です。ストライキで闘おうと声が上がっています。
 安倍の地方自治解体、社会保障切り捨て、公務員を戦前の住民を管理する官吏のようにする「自治体戦略2040構想」、自治体労働者を2分の1にする攻撃に絶対反対で闘います。

水害は地方切り捨てた国の責任
 自治労倉敷委員長 津島利明さん

 自治労倉敷は市町村合併以前は真備町の職員組合でした。その真備地区が今回の水害で50人以上の命が失われ、市街地が水没し、住宅が全壊半壊し、商店、事業所の経営基盤が奪われました。軍事費に血税をつぎ込み、治水対策を放置してきた国の責任であり、歳出削減を目的に強行された市町村合併や非正規職化、民営化と地方切り捨て政策が被害を大きくしました。
 非正規職を1年ごとに解雇し更新のたびに1カ月の試用期間と人事評価で服従を迫る会計年度職員制度を導入し、全職員の非正規職化、団結と組合破壊を狙った攻撃が迫っています。安倍政権による改憲阻止のため、組織の総力で闘うことを表明します。

5年で雇い止め解雇撤回させる
 仙台市社会福祉協議会労働組合 村岡靖昭さん

  私は雇い止め撤回の裁判闘争に立っています。重度知的障害者施設で1年雇用を繰り返し5年間働いていましたが、今年3月、仙台市社会福祉協議会より雇い止めを受けました。その理由は「5年を超えると期限なく働けるようになる法律(労働契約法)ができたから、5年たったら雇い止めする」ということです。
  こんなことはまったく許せません。私は労働者の生活を守るために、また福祉現場を預かる者の誇りにかけて雇い止めを絶対に撤回させたいと思います。

国境越えた団結を

(写真 韓国・民主労総ソウル地域本部の訪日団26人が登壇)


●韓国
11・21ゼネストで社会大改革開く
 民主労総ソウル地域本部事務処長 チャジンガクさん

 2017年5月17日、ムンジェイン大統領は就任後最初の現場訪問でインチョン空港公社を訪問し、任期内に「公共部門非正規職ゼロ時代」を開くと公言しました。ところが、いまだに労働弾圧を行う労働積弊勢力を鋭く追及できずにいます。
 そして全教組の「法外労組」措置の取り消しです。労組活動の権利を保障する協約を速やかに批准しなければなりません。
 さらに解雇者復職問題です。いまだに多くの解雇労働者が「解雇は殺人だ」と原職復職を叫び、70㍍上空や政府庁舎の前で長期の篭城(ろうじょう)闘争を展開しています。
 さらに低賃金労働者の最低の生計費要求である最低賃金1万㌆要求です。ムンジェイン政権は資本家たちの顔色をうかがい、2020年までに引き上げるという公約を破棄しました。
 民主労総は11月21日に積弊清算・労組活動の権利・社会大改革を掲げたゼネスト闘争に突入することを決意しています。11月10日のチョンテイル烈士精神継承全国労働者大会で力を合わせて11・21ゼネスト闘争へ向かい、さらに2020年まで持続的なゼネスト総力闘争と労働―進歩―民衆連帯闘争で社会大改革を開いていくでしょう。
 韓国では1700万人のろうそく革命が起こっています。ここにいる同志のみなさんも10万、100万、1千万のろうそくの火をともして闘いぬくならば、この世の中を変えることができると考えます。連帯して闘い、必ず労働者民衆が主人公になる世の中をつくっていきましょう。その道を民主労総ソウル地域本部もともに進みます。

●台湾
富士ゼロックスリストラやめろ
 桃園市産業総労組書記 ウーチャホンさん

 日本の、そして韓国から来て闘っている労働者のみなさん、こんにちは。私は台湾から、重要なメッセージを持ってきました。
 日本の富士フィルムグループ傘下の富士ゼロックスが、61億㌦でアメリカのゼロックスを買収するという話が出回っています。それなのに、全世界で合計1万人の労働者のリストラ計画を進めています。
 これは明らかに、労働者の命より資本家の利潤を優先するということです。日本帝国が東アジアの植民地に対して行った搾取は、今も続いていると思わなければなりません。
 このリストラを阻止するために、われわれ桃園市産業総労組は台湾富士ゼロックス労働組合と一緒に10月23日から11月2日までの11日間、ストライキを行い、台湾各地にある営業所での営業を中止させました。
 この闘いは始まりにすぎません。日本の富士ゼロックスグループはリストラ計画を中止しろ!
 そうでなければ私たちは、東アジアをはじめ全世界の労働者と連帯し、もっと大きな抗議活動を行うつもりです。
 一緒に呼びかけましょう。富士ゼロックス、リストラやめろ! 富士ゼロックス、リストラやめろ! ありがとうございます。

(写真 広島連帯ユニオンとともに登壇)

(写真 青年労働者による朗読劇「新しい世界を見よう」。韓国・旭非正規職支会の闘いを熱演)

改憲阻止へ新たなうねり
侵略・加害の歴史を繰り返さない
 とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長 西川重則さん

 安倍首相は所信表明演説の中で「国民の皆さんとともに」という言葉を何度も繰り返しました。まるですべての主権者・有権者が改憲に賛成であるかのような言い方です。とんでもないことです。私は国会傍聴を20年続けてきました。戦争は国会から始まる。国会で悪法が次々と強行採決されていく中で、その思いはますます強まっています。
 かつて私たちは侵略・加害の戦争を自衛戦争と信じさせられた教育を受けました。労働組合も大日本産業報国会に変えられ、すべてを「お国のために」と総動員していった天皇制国家、戦争の歴史を歩んできました。私たちはこの歴史を繰り返してはなりません。
 安倍首相は韓国や中国、アジアの人々に対して戦争責任を居直り続け、戦争する国に向けた悪政を続けています。韓国の最高裁で元徴用工に対する日本企業の賠償請求を認める判決が出されましたが、韓国併合、植民地支配の歴史を考えれば当然です。
 労働者民衆の国際連帯で戦争への道を必ず止めましょう。安倍内閣を倒しましょう。

心を一つにして大行進の成功へ
 改憲阻止!大行進・神奈川準備会 野本三吉さん

 私は長年にわたって神奈川県で教育労働者、自治体労働者として働いてきました。60歳から14年間、沖縄で暮らし、子どもの命、県民の人権を守るため教育労働者として働かせてもらって、2年前に神奈川に戻りました。
 私たち元教師である者として子どもたちの未来を奪うことはできないと、神奈川県内各地で集会を行ってきました。9月24日には県教育労働者集会を開き、来年3月に県民大行進をすることを決定し、実行委員会を発足させたところです。
 私たちの先輩たちは「教え子を再び戦場に送るな」「勤評は戦争への一里塚」という思いで闘ってきました。私たちは今、心を一つにして立ち上がろうと決意しています。
 自治体労働者からは「二度と赤紙は配らない」、医療労働者からは「再び白衣を戦場の血で汚さない」、マスコミ労働者からは「戦争のためにペンは握らない」という声も上がり、多くの市民が参加してくれました。自由にものが言えなくなる学校、職場を変えて、改憲・戦争阻止のため全身全霊をかけて活動していこうと思います。

辺野古基地阻む闘いはこれから
 沖縄県北中城村前村議 宮城盛光さん

 沖縄では、8月11日に開かれた辺野古新基地建設阻止の県民大会に雨天にもかかわらず7万人余の労働者民衆が大結集し、安倍政権に怒りの声をたたきつけました。安倍政権に痛烈なダメージを与えています。
 しかし安倍政権は11月1日から工事を再開させ、今月中にも土砂投入に踏み切ろうとしています。辺野古をめぐる攻防は歴史的な決戦に入っています。
 安倍政権はなりふり構わず改憲と戦争の道を突き進んでいます。今こそ私たちは改憲と戦争を阻止するために立ち上がらなくてはなりません。労働組合を中心にして改憲・戦争阻止!大行進運動をつくりあげましょう。沖縄では改憲・戦争阻止!大行進沖縄の結成に向けて10・21国際反戦デー沖縄集会をかちとりました。闘いはこれからです。
 沖縄は全国の労働者民衆とともに、三里塚と連帯し、星野文昭さんを必ず取り戻します。辺野古新基地建設阻止、改憲・戦争阻止の闘いに勝利していこうではありませんか。

オスプレイ反対声を上げ続ける
 横田・基地被害をなくす会 福本道夫さん

 横田基地では今現在、CV22オスプレイは5機で活動しています。特に特殊作戦部隊ということで、夜間飛行を中心に、旋回訓練、低空飛行、離着陸訓練が頻繁に行われています。
 安保条約があり、その下に日米地位協定が定められ、その下に日米合同委員会が定められています。沖縄でもそうですが、日米合同委員会の合意事項において、米軍基地の周辺住民に被害を与えないという意味合いの約束がなされている。オスプレイは150㍍以上で飛ばないといけないという約束があります。学校や病院、市街地上空ではできるだけ飛ばないという条文もあります。さらに基地の外ではヘリモードにならないということがあります。ところがことごとくすべての合意事項は破られている。守ろうという気がない。検証すらしていない。この国はいったい何なんだろうと思っています。
 私は40年間裁判を続けています。基地被害をなくすことを求めて、これからも基地に対して声を上げていこうと思っています。

安心して生活ができない福島
 福島診療所建設委員会 佐藤幸子さん

 秋の味覚であるきのこが今さかんに採れます。今年はいつもより採れるそうです。飯舘村のコウタケは1万2千ベクレルです。「戦後食料難の時に草や木の根っこを食べてしのいだ。今はその草や木の根っこさえも食べられない状態になっている」。そう悲しそうに、夕べ飯舘村の方が私に話してくれました。
 私の住んでいた川俣町の一部避難区域になった小学校、中学校が今年4月から再開しました。児童数は小学校6年生が5人だけ、中学2年生、3年生が10人だけ。来年どうなるんでしょうか。小学校1年生の入学者がゼロだったのが4年間も続いていたのに、学校を改修して再開したんです。こんなことを続けて7年半、福島で安心して未来に希望をもって生活できるなんてことはないんです。
 でも県は復興一点張りです。そんな中、ふくしま共同診療所が呼びかけて、エコー検査の縮小に反対する署名を集めていただきました。5万9千筆以上集まっています。ありがとうございます。これからもご協力よろしくお願いします。

原発は時限爆弾終わらぬ3・11
 浪江町・希望の牧場 吉沢正巳さん

 みなさん、うそこいてアンダーコントロール、原発安全だと言いながら、実はこれはもう時限爆弾です。どんどん再稼働してまた事故を起こすんだろう。2020年までにオリンピックを吹き飛ばすような東京直下の震度7の地震、東南海からの10㍍を超す大津波、もう目前に迫っている予感がするんです。
 つまり、3・11は終わっていないんです。続いているんだ。オリンピックどころじゃない。オリンピックキャンペーンにわれわれはのまれてはいけません。

築地市場を守り抜き必ず戻る!
 築地を活かし豊洲を止める会 宮原洋志さん

 築地市場から参りました。私たちがどうして豊洲の市場に行かないか、行きたくないか。まず豊洲の建物の鉄量が44%不足している。そして仲買棟の柱脚は、本当は埋め込み型でなくてはいけないのがボルトナットで締めて固めてあるだけ。これは建築基準法違反です。震度6の強い地震がきますと、間違いなく倒壊する恐れがあります。従業員の命、買出し人の命が危険にさらされます。近いうちに大きな地震がくるのも間違いありません。
 私たちは今裁判も起こしています。裁判長に私たちは痛めつけられて、破棄すると言わんばかりに言われています。武内弁護士がついていますから、そんなことは絶対させません。みなさん、絶対がんばりますので、応援よろしくお願いします。築地に私たちは帰りたいと思います。

絶対あきらめず強制執行とめる
 三里塚芝山連合空港反対同盟 萩原富夫さん

 三里塚闘争は52年間、国家権力による空港建設と闘い、機動隊の暴力をはね返し、現在も現地で闘いぬいています。この勝利の成果として私たちは今でも空港の敷地内で有機農業を行い、労働者のみなさんに安全な野菜を届けて生活をしています。
 追いつめられた空港会社と国土交通省は12年前から裁判にかけて、見せしめのために市東孝雄さんの農地を奪い、追い出そうとしています。これと全力で闘いぬいてまいりました。
 強制執行を止めるためにわれわれが起こした裁判の判決が12月20日に下ろされようとしています。ここで絶対に強制執行を止める判決をかちとる。どんなにひどい裁判所であってもわれわれは絶対あきらめない。沖縄、福島、命を守るためにわれわれは絶対にあきらめない。裁判も実力闘争として、われわれの正義を貫いていきます。

最後の勝利まで闘い続けます
 三里塚芝山連合空港反対同盟 市東孝雄さん

 日ごろのご支援、まことにありがとうございます。私たち反対同盟は、ここに集まられたみなさんとの団結の力で、最後の勝利まで闘い続けますので、どうかよろしくお願いいたします。

今が文昭を取り戻す正念場です
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議 星野暁子さん

 星野文昭と獄中結婚し32年間ともに闘っています。1971年11月14日、沖縄返還協定批准阻止闘争で機動隊員が1人死亡しました。沖縄のことに本土で命がけで闘うようなことはあってはならないと、文昭にでっち上げの無期懲役刑がかけられました。その無期に文昭は一日一日対峙し、日々勝利してきました。沖縄への連帯の意思表示をして差別、分断をのりこえてともに生きてきました。
 文昭を仮釈放で取り戻す更生保護委員会闘争は正念場を迎えています。5月20日の朝日新聞と四国新聞の意見広告へのご協力、本当にありがとうございます。11月25日、朝日新聞東京本社版に意見広告を出します。1千万円かかります。前回を上回るご協力をお願いします。要望書を集め、11月25日の高松の全国集会とパレードへの参加をよろしくお願いします。

世界革命の勝利めざして進もう
 全学連委員長 高原恭平さん

 ロシア革命以来、世界戦争か世界革命かがこれほど強烈に問われた時はありません。世界史が大きく変化するこの時代に、私は共産主義者を選択しました。共産主義者は労働者階級を支配階級に高めることが任務です。そういう人が一番、批判や非難を受けることはご存知のとおりです。しかしこの厳しい選択ができたのは仲間がいるからです。
 安倍政権が改憲をやると言い、もう情勢は待ってくれません。過去の階級闘争の歴史を引き継いで、この改憲決戦、そして労働者が主人公の社会をつくる闘いに総決起しましょう。
 全学連の仲間2人が集会直前に逮捕されました。しかし、完全黙秘・非転向で闘えば権力にすら勝てます。私たちは勝利の日まで闘い続けます。

原則を貫き通し先頭に立つ決意
 憲法と人権の日弁連をめざす会/弁護士 山本志都さん

 非正規職があふれて、1年後の自分の生活を想像することもできない、手取り15万円でどうやって食っていくのか。正規職も長時間極限まで搾りつくされて命まで奪われる。資本主義体制が破綻しているからこそ改憲が言われている。
 私たち弁護士会ですけれども、1928年に治安維持法の改悪に反対していた弁護士会は、32年の「満州」出兵を機に変質し、34年には治安維持法改悪に賛成しました。大日本弁護士会連合会の名前で軍用機を送ることまでやりました。
 今はそれとは違います。原則を貫いて弁護士が画歴史的な闘いの先頭に立っていこうと決意しています。
 秋、まず発議をとめましょう。弾圧にも改憲にも全面的に闘っていきます。

閉会あいさつ
労働者の団結で世の中変えよう
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部執行委員 西山直洋さん

 本日の労働者集会は、今後みなさんが全国各地で現場で闘い、日本の世の中を変えていくんだという決起の場として成功裏に終わったと思います。
 関生への大弾圧について若干補足します。大阪府警本部に19人の仲間が不当勾留逮捕された件については、みなさんの力により19人を奪還できました。あとは委員長を含めて滋賀県警による不当弾圧の4人の仲間がまだ奪還されていません。この4人を今年中に奪還するために、関生の内部で意思統一をしたい。
 安倍の独裁政治を許さず、労働者の力強い団結で世の中を変えていくために、団結してがんばろう。

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